おかあさんありがとう。(抱っこ法)


子育てに関する本はどれだけ読んだだろう?
読めば、「そう、そう」と思い当たることばかりで、今日帰ってきたらきっと優しくなれる・・・と思いながら顔をみると・・・。
結局、数時間の効果・・・。

そんな時「抱っこ法」に出会いました。
たまたま見つけたサイト(ぴっかりさんの子育て相談室)で涙が止まらなくなり、はじめてその気持ちは持続しています。

みのりは不妊治療の末授かった子・・・。
多分子供は出来にくいんじゃないか・・・とうすうす感じていたものの、
「子宮内膜症」と診断されやっぱりね、といった感はありましたが、
あの時の苦しみは一生忘れないと思います。

そんな思いをして授かった我が子。
1歳までは自分でも感心するほど、満足のいく子育てでした。

夜泣き、人見知り、かんしゃく・・・がとってもひどく、へとへとになる日々でしたがそれまでの苦しみを思えば、ありがたいものでした。

医者に妊娠しやすい体になっている今でないといつ妊娠できるかわからない・・・と言われ、1年後めぐみを妊娠しました。

ちょうどそのとき、仕事も復帰し、保育園に行きはじめたみのり。
わたしはつわりがひどく一日中吐き気に悩まされ、その中で今までの気持ちをどんどん失いました。

初めての集団生活で緊張したせいもあるのでしょう、余計ぐずりがひどくなり、働くわたしもその悩みまで抱え、自分の中では限界でした。

2歳になっても相変わらず夜泣きをするみのりを、夜中ドライブに連れ出した日・・・。とうとう涙が止まらなくなりました。
「これ以上おかあさんを困らせないで!!」

寒い中、車にみのりを乗せて走り出すと、いつもと違う形相のわたしに、
「おかーしゃん・・・?」と聞くみのり。
はじめて無視しました。
なんでこんな思いばかりしなければならないの!あなたのせいよ!という気持ちがあったのだと思います。

それから・・・というものわたしは「なんで?」「わたしだけ?」の日々でした。
もう7年も過ぎてしまいました。

心から「かわいい♪」と思って抱っこしたことなど、もうそれからはなかったかもしれません。でもこのままでいいはずはない・・・と思っていました。


そして今。3年生になってもまだ泣いて困らせる・・・。
そんな風に思っていましたが「抱っこ法」を試してみたい、と思いました。


ある日学校にわすれものをして取りにいくのがいやだと泣きだしました。
あ~またはじまったぁ。
泣き声を聞いてイライラしてくる自分をぐっと押さえ、
「おいで・・・」と抱っこをしました。

いつのまにかずっしりと重く、硬い骨ばった体になっていました。
泣きじゃくるみのりに、
「大丈夫だよ・・・。」と声をかけるだけで、私のほうが涙がふきだしてきました。(ずっと、ほおっておいたお母さんを許してね。)そんな気持ちで涙があふれたのだと思います。
「お母さん、みーちゃんのこと応援してるから。みーちゃんが大好きだからね。」
そういって2人でオイオイ泣きました。


「ったく、なんでなの!大きいんだからしっかりしてよ!!メソメソしないで!!」
いつもそう怒鳴り、泣きに拍車をかけ、自分の怒りも増長させていた自分。

思い切って抱っこをしてみることで、こんなにも気持ちが変わるのか・・・とじぶんでも驚いたほどでした。そんなことに今ごろ気づいたのか・・・という情けなさも・・・。

みのりにも響いたようです。
しばらくするとすくっとたちあがり、涙をふいて、
「がんばるよ・・・」と出かけていきました。

こんなこと何故いままで気づかないでいたのでしょう。
イソップの「北風と太陽」のお話と同じです。

強くなりなさい!がんばりなさい!と押すことばかりでした。

時には北風のような強さも必要でしょうが、みのりにはまったく太陽をあてていなかったのかもしれない・・・といまさらながら気づきました。


数日して、みのりが手紙をくれました。

「おかあさん、わたしが忘れ物をしたときやさしくなぐさめてくれてありがとう。とてもうれしかったです。」

と書いてありました。わたしも涙が止まらなくなりました。
過ぎた時間はとりもどせませんが、子育てを見つめ直すきっかけになりました。
まだまだ進行形です・・・。




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