一体、自分が何者なのか解らなくなる。
小さな籠(かご)の中を駆け回る
ハムスターのように
同じところをグルグルと動く。
それに、何の意味があるの?と
ハムスターには訊かないように
僕らは、「何のために?」とか
「それでいいの?」などと普段は問わない。
随分前、子供の頃
親父(オヤジ)は、「普通が一番いいんだ」
とこれから夢見る少年に向かって言った。
あの頃、普通とは何なのかなんて、思い馳せない。
ただ、きっと素敵な未来が待ち受けていて
他人(ひと)とは違う道を歩むことが
なんだか、格好良く思えていた。
いま思うと、普通に生きるのは案外難しく
どこかで道は逸れ、壊れ、留まる。
小さな幸せには、満足できず
もっと、ここではない何処かを求め
そんなモノは無いことに気付いたとき
小さな、でも大切なモノは既に失われている。
因果は巡るが、連鎖を断ち切ることができるのは
多分、自分だけ。
結果ばかりを、追っていると
連鎖の枠を抜け出せないような気もする。
誰もいないオフィスで、溜め息のような
吐息を吐きだし、帰り支度をする。
winding road うまくはいかないもの 2010.03.31
solace 慰め 2010.03.26
tracks 足跡 2010.03.21
カレンダー
コメント新着