4:LA編・激突!?

その4:LA編~激突!?~


そして・・・4日目からは、
サンタモニカのユースホステルに宿泊する事になる。

ここからが本当の一人旅だ!
宿泊の予約をして、レンタカーを借りて~
(LAは名所が点在している為、車が無いときついのである)、
残りの4日間を一人で楽しむ準備をする。

この時は、まさか残りの4日間が
予想以上に濃い内容の旅になるとは思いもしなかったのだが・・・

まずは初日。近所をレンタカーでうろうろ。
一番安い車を借りたのだが、 一泊で35ドル!(約4000円)

安い!!
左ハンドル初体験!右車線初体験! かなりの恐怖。。。

ウインカー出す代わりにワイパーを動かすなんてお約束も
余裕でやってしまった。

慣れね~土地の運転は怖え~な~
なんて思って運転していた、その時である!!!


左折する時に、日本の様に左車線につい入ってしまい
(つまり反対車線に突っ込んじゃったのだよ)

真っ黒に日焼けした巨人が乗る、
どデカイ低音でHIPHOPを鳴らしている対向車に

正面衝突しそうになったのだ!

なんとか抜群の反射神経(!?)で避け切ったものの・・・

あっちは窓開けて、
すんごい大声で、マシンガンの用な勢いで怒鳴ってきた上に、
りんごまで投げてきた!!

ひえ~

おまけに、窓から腕を出して中指まで突き立ててる!!
ちょ~こえ~(かなりすごい迫力だった)
そして「FUCK!YOU!!!!、、#$%‘@*%#~|~!!」って
はるか彼方へと俺が見えなくなるまで、
その黒く日に焼けた人は怒鳴っていたよ。
映画みたいなワンシーンであった・・・


う~ん、バイオレンス。


50%位の確立で撃たれるかと思った。
すんげ~脇汁出たぜ。。

怖え~よ~

当時はすんげ~びびったけど、
後日に起きた事を今思えば・・・

右折は日本とルールが違うしよ~うしろの車から、
またもや大声で怒鳴られたりもした。
これもかなり脇汁出たね。本当にあっちの人は声がでかい。

しかし、俺は元ドライバー。しばらく走れば慣れてしまい、
調子に乗って地図をみながらメルローズAveに行ったり、
レンタカー屋にこの範囲以上は危険だから絶対に行かないでくれ~
と言われた行動範囲ギリギリ(半径5Km圏内)まで一気に行動を広げる。

そして夕方には宿に帰り、部屋を初めて見る事に。
ここはユースホステル~世界中のバックパッカー
(リックサックだけを背負って世界中を旅する人々)のつどう所。
どんな部屋なんだろ~


待ち受けたるは・・・
































無国籍6人部屋だった・・・



男女は別。
部屋には二段ベッド3つとロッカーのみ。


でもカードキーだし5階建てだしエレベーターあるし、
ゲームコーナーもあるし(アルカノイドとアウトランがあった)、
自販もあるし、キッチン(共同)は設備も機具もしっかりしている。

食材とか調味量とかは、みんな自分の名前を貼って棚や冷蔵庫にキープ。
去っていった人達が残していったみんなで使ってねコーナー
(ようするに余り)には生きている食材がゴロゴロ。
これで 一泊25ドル(3000円くらい)。

風呂(シャワーのみ)とトイレは共同。
でも、みんながマナーを守って使っているからどこも綺麗で驚く。
建物内は禁煙・禁酒。
中庭でだけ喫煙が許されている。
禁酒は暗黙の了解ってのが世界中でのルールらしい。

晩飯はもちろん本場のでっかいハンバーガーを食べて、
近くの酒屋でジャックダニエルを購入。
買う時にもちろん身分証明書を見せろって言われた。
そして俺の生年月日を見て誰もが驚く・・・・

ユースホステルに戻ると・・・
日本人が多い。
ある日本人用英語学校の寮の一部にもなっているらしいのだ。

食堂で我が物顔で恋愛談義に花を咲かせている。
なんとなく輪に入りたくなかった為に近寄らずに行動。
人と会話したくてしょうがないのだが、暇そうで気さくそうな外国人はいない。

そこへ、同じ匂いのする日本人を発見。

話かけてみた。
それが・・めちゃめちゃ気さくなプロのバンドマン兼なぜか大学生の
Mさん34歳・男との出会いだった。
そのまま意気投合し、海辺に酒を飲みに行く。

色々な話(自己紹介やら、情報交換やら)をしながら、
アメリカの最西部の浜辺で酒を飲む。
海のはるか向こうは日本なのだ・・・
ずいぶん遠くまで来たな~

日が暮れて・・夜の海もいいもんだった。
ワインが二本程なくなる頃に宿に戻り、
近づいてきた何人かの日本人と一緒に飲む。
そこから宴会が始まった。

しかしMさんは、その日がアメリカ三ヶ月一人旅最終日で
次の日には日本に帰るとの事。
日本での連絡先を交換して部屋に戻り・・・

恐々と部屋を開ける。どんな人と同室なんだろう・・・







白人が一人、大いびきで寝ているだけだった・・・



生きてるって楽しいな~などと考えながら、
目をつぶった瞬間に深い眠りにつく・・・
こうして今思えば唯一、平穏だったこの日が終わった。

帰国した現在でもMさんとは連絡を取っている。
(実はこの人、有名なお菓子のCMソングを歌ってる人だった)


出会いはどこで生まれるか判らないし、
人生何があるかわからない。
ただ一つだけ言える事は、
待っていても何も始らないと言う事だろうか。。。


この次の日から、
車という足を持ってしまった俺は、
とんでもないとこばかりに行ってしまい~

数百Kmにおよぶ悪夢のような
命がけの逃亡の連続をする事になるのだった・・・・

つづく


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