揚げパンZの 材料と分量
を求めて・・・
勢いのみで私は再びオレゴン州ポートランドに来てしまった。
一ヶ月前に来た時に仲良くなった友達や、世話になった高校時代の友人Kが
空港に迎えに来てはくれたのだが・・・
(ぶらりアメリカ一人旅。その14参照)
次の会うのは何年後かな~・・・・・・なんて、
一ヶ月前の出発する前日の夜、
ベランダで星を見ながらしんみり話したにも関わらず・・・・・
一ヶ月後にまた来てしまったのだ。
再会にまったく感動がない。
事情はメールで伝えてあった為に、今回の目的は皆は知っている。
早速、まず本屋~図書館~と揚げパンZの作り方の本がありそうなとこを案内してもらい
パンの本、料理の本~等、探す。
出てはいたのだが、ネットで調べたいい加減なレシピとさほど変わらない。
その日は収穫ゼロ。
そして、揚げパンZの屋台が出るのは土曜と日曜のみ。
到着したのが金曜。そして出国は10日後の日曜。
さて 翌日
の土曜日。
チャンスはこの日と明日と来週の土曜の3日のみ!
揚げパンZが売られている屋台に友人Kと行き、買い&食い写真を撮りまくる。
そして、売ってる南米系?のおにいちゃん達に~
「作り方を教えてください」
『無理だ』
簡単に断られる。
そりゃそうだ。
「材料を教えてください」
『知らない』
「・・・・・・」
「これの作り方が知りたくて日本から来たんです!」
『知らないものは、知らない』
しかしこんな事で凹んでたら来た意味がない。
次の店に行き、
「作り方を教えてください」
またもや返って来た答えは・・・・書くまでもない。
結局、揚げパンZの店~全6軒~全てで断られる。
まぁこれは覚悟してた。
次の作戦。
「お金いらないから働かせてくれ作戦。」
これを言うと、かなり彼らは驚いていた。
しかし、全店で(かなり略して書くが~)
『俺達は雇われてるだけでその権限はない。オーナーと話をしてくれ』
と言われる。
「オーナーはどこにいるんですか?」
「知らない」
「今日は来ますか?」
「明日来る」
6軒とも、全部同じやりとり。
ん!?
って事はこの6軒は 看板の色もマークも全然違うけど~
もしかして同じ系列の店か?
そしてよく見ると・・・
どこの屋台にも似たようなダンボールが彼らの足元に転がっているのだ!
何んだ、アレは!?
「そのダンボールください!」
『ダメだ』
あの箱にヒントがあるのかも!!
そう推理した私は従業員の目を盗み、そっと屋台の裏に潜入し~
そ~っとゴミ箱をあさる。
恥など、この際どうでもよかった。
そしてゴミ箱の中には・・・・
全ての店で、
同じダンボールが捨ててあったのだ!!
つづく

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