quroer's ROOM

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2008年09月09日
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こんにちは~。


昨日の続きです♪



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そうか。ランが……


イシュトヴァーン率いるゴーラ軍によって無残に踏みにじられた、優雅で無力な都市マルガ。
その一方的で凄惨な戦いの中で、神聖パロ軍の大切な将軍もまた散っていった。

ナリスの熱狂的な信者にして、ヨナの無二の親友であったランも死んだ。


無言で頬を伝う一筋の涙。
それがナリスに出来る、散っていったラン達への唯一のたむけであった。


ナリスは長年の無理がたたり、この時すでに視力のほとんどを失っていた。




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なんだよ、ヨナ公!


単身マルガ離宮に乗り込んできた乱暴極まりないイシュトにより、


かつて故郷のヴァラキアで、幼少期を共に過ごしたイシュトヴァーンとヨナ。

ヨナはかつてイシュトに読み書きを教え、
イシュトはヨナを危機から救い、自らの全財産を持たせてパロ行きの船に乗せてやったのだった。

今や全く立場が異なってしまった二人。

ヨナは愛する主君ナリスを救うため、イシュトヴァーンと必死に交渉する。





このようなイシュトの暴挙を、グイン達が放っておくはずはない。

グイン率いるケイロニアと、リンダ・ヴァレリウス率いる神聖パロ軍は「連合軍」を組織し、
マルガ攻めを決定した!

ケイロニアは世界最強の軍隊。
大ケイロニアが動けば、イシュト率いるゴーラ軍なぞものの数にも入らない。

ゴーラ軍は殲滅されてしまうのか。





イシュトの行動と行く末を案じ、心痛にあえぐ正義感カメロンの元へも届く。

カメロンはかつてモンゴールのトーラスにてグインと相まみえており、
互いを「英雄」と感じ取った間柄である。


「俺は、グインどのと戦いたくねえよ。その次がスカール殿だ。

思わず腹心に愚痴るカメロン。


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「おお…」

カメロンの元に、グインからの親書が。

「親愛なる、ゴーラ宰相カメロン閣下に申し上げる。このたびの仕儀まことにご心痛のこととお察し申し上げる。なれども、ご心配ご無用、ケイロニア軍は梟雄を討ち果たすの心なし。………」

(グイン――)

(グインどの……)

ふいに、カメロンは、落涙をこらえた。






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アムネリス、自害



名のみのゴーラ王妃、イシュトの子を身ごもり、幽閉されていたアムネリスは、
ついに男児を産み落とした。

そして…カメロンに「この子の名はドリアン」との遺志を託し、
短剣で胸を突いて果てた。

憎い男の血を引く腹の子もろとも命を絶つこともできたが、
子供に何の罪があろう、産み落としてから死のうと決めていた、その最期であった。

思えば、非常な美貌と高貴な血を持ちながら、ナリスの裏切り、イシュトの裏切り…
まったく男に愛されるということの出来なかった人生であった。
彼女自身は、本当はたいへん女性らしい性質をもっていたにもかかわらず、
もっとも望んだ「平凡な女性としての幸せ」を手にすることはついに叶わなかった。


ドリアン……「悪魔の子」。

ここにまた、悲しく苛烈な運命を背負った子が誕生した。





ついにぶつかったゴーラ軍とケイロニア軍。

ケイロニア軍の力は圧倒的で、ゴーラ軍は健闘むなしく次々とほふられてゆく。


イシュトは決心し、単身グインに決闘を申し込む!


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動くな。首が切れるぞ


イシュト自身も中原有数の強戦士であるにもかかわらず、
グインの手にかかれば実力は大人と子供ほども差があった。

グインは奪いとった剣と己の剣で×型にイシュトを地面に縫いつけた!


「畜生ッ、勝手にしやがれ」
イシュトはどかりと大地に座り込み、あぐらをかいた。







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最終更新日  2008年09月09日 18時04分30秒
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