タイ&日本 国際遠距離恋愛日記

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Mar 3, 2007
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カテゴリ: 日々のこと
今日の日記も自分の記録のため&暗いので、


今日、祖父の病院に行ってきた。
先月、祖母が亡くなったのに続いて、祖父も危ないという話を聞いたからだ。
祖父には、祖母が亡くなったことは伝えていない。
子どもである、母と叔父が決めたことだ。
私も、その方が良いと思っている。
でもこういうことになって、
「ここ何年も離れて暮らしてたけど、

と、そう皆が思った。

私が祖父に前回会ったのは、もう4年も前。
その頃は、身体は元気だったが、痴呆が始まっており、
もう孫の私のことは分からなかった。
「おじいちゃん、久しぶり。孫のraknaaだよ」と言っても、
「ハテ、俺に孫なんていたかなぁ」
「いるんだよ!分からない?」
「いやぁ、分からんなぁ」
という感じだった。
祖父にとって初孫で、おじいちゃん子だった私にとって、
それは結構ショックなことだった。

実はその頃から、痴呆は始まっていたらしい。

それ以降、「どうせ会いに行っても私のことは分からないんだし」
と思って、今日まで会いに行くことをしなかった。

今回、祖父が危ないという話を聞いたときも、正直なところ迷いがあった。
分からないのなら、会っても仕方がないんじゃないか、と。

分かってくれなくてもいいから会おう、
そうじゃないと祖父が亡くなった後、自分が後悔する、と思った。
そう、私は祖父のためではなく、自分のために会いに行ったのだ。
自己満足のために。

事前に母や叔父から、
「今のおじいちゃんの姿を見たらショックを受けると思うから、
心の準備をしておくように」と言われた。
痩せてずいぶん面変わりしているし、点滴を嫌がってあばれたりして、
見ていてかなり辛くなる状態らしかった。

母と一緒に、新幹線に乗って祖父の入院している病院へ。
母も本当は行くことに対して気が進まなかったようだ。
祖父と仲が良かった母は、これ以上、弱った祖父の姿を見たくなかったらしい。
でも私が行くと言ったので、母も覚悟をして一緒に行くことになった。

私なりの覚悟をして病室に入ると、祖父がベットに横になっていた。
顔を見てほっとした。
想像していたよりも顔色も良かったし、顔を見ればやっぱり祖父だ。

「おじいちゃん、久しぶり!孫のraknaaが来たよ。でも分からないでしょ(笑)」
と言うと、小さい声ながらも
「分からない」と。
でも、訊いたことに対してはきちんと受け答えができる。
「私もう30歳なんだよ!孫が30歳。すごいねえ!」
と言うと、「(30歳に)見えない」と言う。
何だか笑ってしまった。
と同時に、思いがけず元気な姿が嬉しかった。
「おじいちゃんも、もう93歳だよ!長生きだよねぇ。」
「俺?俺93か?」
「そうだよ、俺だよ(笑)大正2年生まれ、93歳だよ。」
「そりゃえらいこっちゃ」
と、祖父は終始ニコニコしていた。
「目は見えてるの?(随分目が小さくなっていたので、見えないのかもと思った)」
「見える。見えないと思った?」
「だって、昔よりすごく目が小さくなってるから」
という私の言葉にも笑っていた。
子どもみたいな笑顔だった。
話している間、私は何故だかずっと涙が止まらなかった。

医師が言うには、ここ数日で急に穏やかになった、とのこと。
そしてそれは、あちらの世界に近づいているからかもしれない、と。

それでも良かった。
痛かったり辛かったりするよりも、全然良いと思った。
そして、あの笑顔が見られて、何よりも私と母が救われた気分だった。

祖父はきっと、私たちが帰ってすぐ、今日のことは忘れてしまっただろう。
それでもいい。
だって、私と母が覚えているから。
そして、願わくば、
今日のことが、ほんの僅かでも祖父に元気を与えてくれますように。





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最終更新日  Mar 3, 2007 05:22:19 PM
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