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2003/09/04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今朝の「めざましテレビ」で、ディスカウントショップ「ドンキホーテ」が、深夜の薬剤師不在店舗での医薬品販売について監督官庁から待ったをかけられたことに対抗して、テレビ電話を使って薬剤師のアドバイスの下で医薬品の無償配布を開始したことに、坂口厚生労働大臣がクレームをつけているという話題を取り上げていた。

ディスカウントショップで医薬品が取り扱えるの?とか、薬剤師が必要なの?という疑問をお持ちになった方もあろうかと思うが、調剤室がなくても薬剤師を置いて一定の設備を備えれば「(医薬品)一般販売業」として医薬品を取り扱うことができる。
「薬屋さん」には、調剤室を備えていて管理者が薬剤師である「薬局」、調剤室は持たないが管理者が薬剤師である「一般販売業」、調剤室もなく「薬種商販売業」資格(都道府県の試験で与えられる)で開設できる「薬種商販売業」(扱える医薬品の種類に一部制限がある)と3通りある。
このドンキの場合は、おそらく「一般販売業」として許可を受けているはずである。

24時間営業しているのだから、営業時間内は常に薬剤師を置かなければ医薬品の販売をすることはまかりならん!というのが監督官庁の言い分。
それなら薬剤師を置けばいいじゃん、と思うだろうが、事情は複雑だ。
管理者としてひとり置けばいい、というだけでも、24時間営業なら1日8時間労働×3人、週休もあるから、純粋に8時間労働じゃなく残業でまかなう部分があったとしても、1店舗当たり3~4人は薬剤師が必要になる計算である。

病院の宿直なんかとは違って、常に店舗で接客の体制にいなければならないから(薬の販売がなくても、レジ打ちとか掃除とか・・・・・経営者からしてみれば、ブラブラされてちゃ困るわけで)、病院の当直みたいに16時間とか24時間連続労働がルーチンって言われたら、若いうちはともかく、体がもたん。時間外手当を払う会社の方も、痛い。
若い薬剤師って、就職先としてはだいたい製薬会社か病院を希望することが多いから、ディスカウント系のドラッグストアに新卒で入ろうかという子は珍しいし(私の出身大学ではそうだった)。


薬剤師は医師や看護師と同じように養成機関が限られていて、ちょっと勉強すれば誰でも試験を受けられるというわけではない。
雇いたくても、なり手がない。採用できても、こういう業界は人材使い捨ての感覚が染み付いてるから、そういう雰囲気の中では長続きしない。
つまり、雇用する側から言っても、労務管理が大変なのだ。

日本薬剤師会によると、薬剤師免許の所有者は全国に30万人ほどいるそうだ。国民400人当たりひとりぐらい、まあそんなもんか。
結構いっぱいいるじゃん、とは思わないでほしい。その中で、実際に薬剤師の仕事についている人間は、半分もいないのだ。
まず、免許所有者は男性より女性の方が多い。結婚適齢期を過ぎた世代では、専業主婦におさまっている人が相当いる。

また、この職業は不思議と「夫の扶養控除の範囲内で、小遣い稼ぎ程度に働く」という発想の人間が比較的少ない。そんなはした金のために誰かに使われて気を遣うのは嫌、ということか。
完全に家庭に入るか、フルタイム(扶養から外れてもかまわない)で働くかの二極分化していると思う。
そして、免許は持っているものの薬剤師の資格とは直接関係ない仕事をしている人、これがかなり多い。

製薬会社にいる人間にこのタイプが多いが、私が学生時代にアルバイトに行っていた某出版社にも、なぜか新卒の薬剤師がひとりいた。
話は脱線するが、当時は薬剤師国家試験は4月2・3日実施だったので、薬業とは関係ない企業に就職するとその日は入社2日目で社内研修等のため受験できないのが普通だが、その会社は「将来、何が会社の役に立つかわからないから、資格はあっても損はない」と研修を抜けて受験することを許可したのだそうだ。それはそれでまたすごい。


職業選択の自由がある以上、薬剤師の免許を持っていても薬剤師やってない人がいっぱいいるってことなのよ。
それでも「薬剤師は30万人もいるはずだから、雇わないのは企業の怠慢」ですかね、厚生労働省さん?
そして「薬剤師募集してもこないんだから、テレビ電話置いてるんだし、24時間何を売っても企業の自由」なんですか、ドンキホーテさん?





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Last updated  2003/09/06 03:41:45 PM
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