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2003/12/05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今朝のフジテレビ「めざましテレビ」で、薬剤師の仕事についてのレポートを見た。
たぶん、ディスカウントショップ「ドンキホーテ」がやってる「深夜はテレビ電話で薬剤師が対応して医薬品販売を行う」が認可される方向なのを受けて、薬剤師って何?どうしてテレビ電話なの??という疑問について、違った視点から見てみよう、という意図で企画されたんだろうと思う。

現在の法律では、日本で薬剤師になるには大学薬学部を卒業し、国家試験に合格して厚生労働省に免許登録される必要がある(国家試験合格しただけで、登録し忘れてて無免許状態だったというおバカちゃんがまれに存在する)。
ところが、薬学部が設置されている大学が分布する地域というのにものすごく偏りがあって、南関東や関西にはもうこんなにいらんやろと思うぐらい存在するのに、全くないところも多数ある。
#これから何年かの間に、いくつか新設されるみたいなんだけど、この際だからハッキリ言わせてもらう。新設校は、授業料や寄付金が高い割には学生の質がたいしたことなくて、現場サイドで見てても○○薬科大学とか○○○○○大学薬学部出身の連中は薬剤師としてどうこう言う以前に一人前の大人として、人間としていかがなものかと思うぞ。いやマジで。

あと、薬学部を卒業しても、国立大出身者や私立でも大学院進学者の大半は薬剤師にはならないし、製薬・化学メーカーをはじめ教育・マスコミ(関西の某テレビ局には薬学部出身の女子アナまでいる・・・・・)等一般企業に就職する者も多いから、卒業者数>国家試験合格者数>新卒入職薬剤師数というふうに少なくなっていく。
しかも、その大多数が(求人の多い)東京・関西圏や大都市近郊に集まる。

TVの場面は、地方の薬局。
20代半ばぐらいの男性薬剤師が、患者さんに薬を渡している。

地方なので、休日はアウトドアレジャー満喫し放題、楽しい生活だと話す彼。

もうひとりにインタビュー。
この人は女性で、留学費用を貯めたいという希望があったのでとにかくお金の面で優遇してくれるところという条件で仕事を探し、これまた人材派遣会社の紹介で地方の薬局に行き、そういうなり手のない地域は契約年俸も普通の1.5~2倍はあるので、生活費以外はすべて貯金して3年で無事に目標貯蓄額達成、留学を果たして現地で見つけた彼氏と婚約、結婚したら来年から外国暮らしだと言う。

その後、人材派遣会社の担当者へのインタビューで「都会であくせくするよりも、自分自身の目標のために必要なお金を稼ぐ、あるいはプライベートな時間を豊かに過ごしたいなどの目的で、地方で契約社員として働き、目標がクリアできたら次に移る・・・・・という働き方を選ぶ人が増えていますね」という話が続く。
地方では、なり手がないために、金銭面で優遇するとか、保養施設や福利厚生面を充実させて「働きやすさ」をアピールするなど、人材確保に苦労しているのだ。
つまり、そういうところに就職すれば、期間限定ではあるけれどもお金も稼げて楽しく暮らせて、「薬剤師は素敵な商売」だと言いたいわけね。

だから、何?
資格があるから、どこでも就職口があって、夢のあるお仕事?
なんかねー、人材派遣会社の宣伝臭かった、この企画。

仕事や住む場所を次々に変えられるのも、独身だからでしょ。
地方出身の人は、都会の学校を出ても、地元に帰れるという選択肢があるんだろうと思うけど。


結婚してからは当然、家族に対する責任があるので、自分の希望だけで仕事を決めることはできないし。
それはダンナも同じで、これまでにも誘われて何回か職場を変わっているが、大阪を離れるような話には慎重である。
私の仕事のことも少しはあるだろうが、家もあるし、親もそんなに若くはないし、単身赴任は生活にお金がかかりすぎてペイしない(独身なら残ったお金は自由に使える剰余金だけど、家庭持ちにとっては家族の生活費だから)上に、うちのダンナは夜ひとりっぼちになるのがさびしくて嫌な人で、結婚して「夜、しゃべる相手ができて不眠が解消された」なんて言ってるぐらいだから、家族と離れて暮らすなんて考えられないだろうと思う。

それと・・・・・私が思うに、薬剤師の仕事にも適度に「継続性」が必要で、工場の季節労働みたいに○日から○日まではここ、次のクールはあっち、みたいにただ単にその期間そこにいてその作業をこなしてくれればいい、という種類の仕事ではないような気もするのだ。
まあ、たしかに、下っ端のやる仕事はそれこそ「間違ってさえいなければ、誰でもいい」のかも知れないが、そんなパートタイム的な考えでは、後進が育たないと思う。


産業全体の労働力が派遣・パートにシフトして、労働力の切り売りになってきているというのは、仕事や職場に対する責任とか愛情も希薄になってしまって、その場限りではいいかも知れないが、長い目で見るとプラスにはなってないという気がするが、どうだろう。
ドンキの管理薬剤師もね、給料はそこそこいいのかも知れないけど、数が売れて儲かりさえすればいい、乱用されようがどうしようが知ったこっちゃないというような経営者の下では、普通の感覚持った薬剤師では働けないと思うよ。「お金が目的」とか割り切って考えないと。

ついでだから書いてみると、こういう話もよくある。
新聞や折込で「薬剤師募集」の広告を打つと、必ずある問い合わせ。
応募者:「あの、私、薬剤師やりたいんですけど」
採用担当者:「病院などのご経験は?」
応:「ありません」
採:「どちらの学校をお出になられました?」
応:「○○高校です」
採:「・・・・・薬剤師免許はお持ちですか?」
応:「いいえ。・・・・・あの、そういうの、要るんですか?品出しとか、商品の検品なんかは経験あるんですけど・・・・・」

調剤(薬を扱う仕事)イコール薬剤師、誰でもできる仕事だと思っているのだろうね、こういう人は。
最近では、こういう勘違いオバさんをブロックするためか、見出しに「薬剤師募集(要薬剤師免許)」と但し書きしてあるようになった。
もっとも、こういう話があること自体、薬剤師の仕事が広く一般に認知されていない証拠だろうけども。

最後にひとつだけ。
テメエは派遣屋の回しモンかよ、フジテレビ。
もっと勉強してちゃんと取材して来んかい。





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Last updated  2003/12/13 10:19:03 PM
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