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2004/03/03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ここ2週間弱、私の職場はちょっとした騒動になっている。

私が出勤すると毎朝顔を出すことになっている、出向先のクリニックの院長が急死したのだ。
某日の朝、早出で出勤していたクリニックの職員に「体調が悪く、自力でそこまで行けない。誰か、迎えに来てくれ」と院長から電話が入る。
おいおい院長、出勤する気かいなと突っ込みながら、車で10分程の院長の仕事用の住まい(住民票は別の市にある)まで車を出した、デイケア担当の職員。
本当なら、救急車呼んで、どこかちゃんとした病院に担ぎ込まれるべきだったのだが・・・・・

普通の個人医院なら、院長急病のため休診にしますとか何とか、張り紙のひとつも出すところだろうが、某医療法人の傘下にあって表向きは個人医院ながら実質経営者ではない院長、70歳近い昔気質の医師にとって「休診」は自分の中で絶対に許されない選択だったんだろうと思う。法人や、他の職員に対する責任感というか。

その日の午前診は、外来処置室から酸素のラインを診察室まで引き込み、ひとり診察が終わるたびに酸素吸入をしてしのいでいた。
診察の合間に、自分の検査をあれこれやっていたが、数字や画像を見ただけで「アンタこんなとこで働いとる場合やないがな」というぐらい、状態悪い。
結局は、法人側担当の事務長の判断で午後は休診、院長は法人系列の病院に即入院となった。


それから間もなく、我々はこっそり、院長の訃報を聞くことになる。

個人医院でも、医療法人の形式をとっているところは、アルバイトでもかわりの医師を雇えばそのまま(後日、法人役員が変わる旨の届けを出せば)診療活動を続けることができるが、全くの個人経営の場合は、いくらその子息が事業を継承することになっても、役所の手続き上は全く別の医療機関として取り扱われるのだそうだ。

それで、このクリニックも、設備も資金もすべて某医療法人が面倒を見ているものの、法的な扱いは全くの個人医院であるため、今後どうするのかが問題だった。
法人幹部と、院長の息子さんふたり(どちらも勤務医)が話し合った結果、長男が現在の勤務先を退職し、院長の行っていた業務を引き継ぐことになったそうだ(余談だが、うちの法人は薄給だから、よそで勤務医やってる方が絶対稼げると思う・・・・・「個人医院」とは言っても、診療所院長の給与は定額の年俸制で、アレのアレ以上の額は望めないもんねぇ)。

それでまぁ、日々の診療は法人の応援派遣を受けて規模縮小気味ながらも続けているが、2月から3月に月が変わって、急浮上したのが「診療報酬」の問題である。
院長が亡くなったので、死亡翌日からの診療報酬は、後を引き継ぐ人物が運営する全く別の施設として扱われるため、今回請求できるのは院長死亡当日までの分、というのが筋である。

ところが、十分な知識のない(現場では、もっとえげつない言葉で罵っている)法人幹部の皆様が「死亡日の属する月の分はすべて一括請求できる」「変更などの届けは死亡の翌日から2週間以内に出せばよいから、○日にアポを取ってある」などなど、実にマヌケなことを言う。そして、現場の事務職員には「9日朝に説明するから、それまで保留にしておくように」と指示したのだ。

・・・・・ちょっと待て。
この期に及んで、ナニ悠長なことを言ってる?
医療の方だけなら、請求日数のミスとみなされてレセプト(診療報酬の請求)がすべて返戻されても、うちに現金の振込がないだけで済ませられるが、介護(デイケア)の方は、こちらがミスすると、利用のプランを立ててくれる事業所や、介護保険の利用限度枠をいっぱいまで使っている人に対しても、金銭的にも大迷惑がかかるおそれがあるのだ。
そして、その診療報酬の請求締め切りは10日。9日から動き始めたのでは、作業時間は1日半しかない。


見ているのも気の毒で、困惑するクリニック事務のおねえちゃん達に、ダメ出ししてやった。
「上司が待て、大丈夫、と言っても、法的に決まってることなんだし、相手(他の事業所や利用者の限度枠)のあることだから、こっそり報酬の支払元に確認取った方がいいんじゃないですか?施設の名前名乗ったらあとあとヤバイかもだったら、院長が病気で危篤なんです~とか何とか言って、一般論としてこういう時どうするのか教えてください、でいいじゃないですか。って言うか、私ならそうしますけど」

「相手のあること」というところに納得してくれて、事務のおねえちゃん、診療報酬の支払元に電話したら、案の定、私の言うとおりだったみたいで、そこの人は他にも注意点をいくつか教えてくれたそうだ。
もう、法人幹部様のお答えを待っている場合ではない。関連の(取引のある)事業所にもすべて「今度、院長が変わりますので・・・・・」と連絡を入れ、支払元の指示通りに動くことに。

そもそも、院長が亡くなったこと、普通だったらFAXとかで取引先とかには連絡するもんでしょ。

院長の葬儀も、住民票のある市で行われたし、このあたりではほとんど気付かれていない。
もう、いったい、何考えてるんだか。

まだまだクリニックの方は問題山積のようですが、私はそんなこんなの毎日の中で生きています。
書き方が相当「他人事」なのは・・・・・毎日「出向」という形で半日顔を出す職場のひとつではありますが、書類上・法的には、私、このクリニックには縁もゆかりもないことになっているのです。もちろん職員名簿に名前はありませんし、出向職員としての報酬もついていません。
うちの法人はこういうところが結構ナアナア(法人になっても個人商店の感覚が抜けない)だということは勤続十ン年にもなれば慣れっこだし、私が行かないと現場はかなり困ってしまうということもわかっているので。私の給与そのものは、老健の方がきちんと保証してくれていますしね~

そういうわけで、なんとなく、落ち着かない日々です。





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Last updated  2004/03/13 05:35:10 PM
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