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2006年04月18日
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テーマ: お勧めの本(7689)
カテゴリ: 買った物

東京タワー
東京タワー



だからこそ、この本にはなかなか手を出せないでいた。


「泣ける」


と聞いていたからだ。


私はひねくれものなので、今まで「泣ける」という帯つきの小説で泣いたためしがない。
それどころか
「く、くだらーん!!!金返せ!」
と叫んで壁に投げつけたものまである。
大好きなリリーさんの本にそんな忌まわしい思い出のある「泣ける」帯がついている。
期待を裏切られるのが怖かった。
もしかしてリリーさん、ベストセラーブームに乗っちゃったの・・・?
大好きな人が、自分の嫌いな場所へ行ってしまったかのような一抹の不安と寂しさ。
この東京タワーの元になったのであろう話は、
美女と野球
美女と野球
この「美女と野球」の中で読んだ。
この本は全体を通して電車の中で読むには危険なシモネタと爆笑の渦で構成されているのだけど、「オカンがガンになった」の話の所だけが、違う顔を見せていた。
そこでキュッとしまっているいい本だと思う。
他の所は笑いすぎて涙が出たが、ここだけは違う涙が出た。
そこだけはいつもと違うリリーさんの表情だった。
だから、この東京タワーはとっても読みたかったのだけど。
読もうかどうしようか迷ってる間にこの本が本屋大賞を受賞したと聞いた。
ますます焦った。期待しすぎてる自分がいる。
期待がピークに達する前に買ってみた。
そして今日、読み終わった。


今、私の瞼はパンパンで、妖怪油すましみたいな顔になっている。
(妖怪油すましは これ


前半ではいつものリリーさんらしいどろっとした笑いで楽しませてもらったり、家庭環境がうちと少しだけ似ていて、子供時代の心境に共感したりしていたのだが、後半に来ていきなり声を出して泣かされた。
後半まで読むと、もう自分もオカンにご飯をご馳走してもらった一人のような気分になっていたから。
誰でも必ず経験し得る事。大事な人の死。
「痛い。」
涙が溢れて喉が熱く、よじれるほどに痛くなった。
そして読んだ後、とても温かい気持ちになって、ママンに会いたくなった。
ようちゃんにも会いたくなった。
大事な人みんなに会いたくなった。
亡くなった婆ちゃんの事を想った。
痴呆が進むじいちゃんの事を想った。
家族というものの事を考えさせられた。


「泣ける」という小説で本当に泣かされた。
期待は裏切られるどころか、それ以上だった。
そんな事を考えた自分が恥ずかしくなるほどに。
心を動かされる、真の「泣き」だった。


もうすぐ母の日。
ママンにもお勧めしたいと思う。


○●○リリー・フランキーさんの本○●○


増量・誰も知らない名言集イラスト入り
増量・誰も知らない名言集イラスト入り


楽天ブログのテンプレートデザインもされている(カタカナ表記だけど同一人物だよね?)都築潤さんのエピソードが滅茶苦茶面白いです。
私はこの本(私が読んだのはイラスト入りじゃないバージョンでしたが)でリリーさんにハマりました。
これぞリアルな名言集!(笑)


小さなスナック
小さなスナック


故・ナンシー関さんとリリーさんの対談集。
こちらもドロッとした独特の笑いが満ち溢れています。
ドロッとしてはいるんだけど、どこか温かい。
子供なようでいて、本当の意味で心が大人だなぁと思いました。
こんな大人になりたいな。





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Last updated  2006年04月19日 00時44分56秒
コメント(6) | コメントを書く


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私もリリーさん好き  
クウ さん
私も元々リリーさん大好きなんだけど、どうしても流行りってのに反しちゃう癖があってまだ「東京タワー」読んでません。
けどいいんだろうねw

こないだの日曜、ソロモンのなんとかとかいう番組でマリ姉さん特集でそれを見てうっとりしていたらその後の情報大陸という番組で今度はリリーさん特集。
どちらもすごく面白かった!!

リリーさんが専門学校で講演会をしていたときに、生徒から
「私は絵本作家になりたいんです!どうしたらいい?」
っていう人に
「あ、私は絵本作家ですって明日から言えばいいんですよ。売れてませんけどってw」
「だってそうじゃないと絵本の仕事来ませんよ」
って言っていて、あーなるほどって思ったよ。
私も恐れ多くて「イラストレーターです」とは言えなかったけど言っちゃおうって思ったwww (2006年04月19日 11時51分38秒)

家族愛  
ぶりぶち さん
駄目。そんなもの出されたらダメ。
だってどんなにしょうもなくても、家族を持ち出されると泣けるもん。
チープなドラマ観ても、やっぱ家族が絡んでると泣け易い。

「ぼくんち」
とかも大好きなんやけど、こういうのには手を出したくないな。
外で読まれへんもん。
自分がひねくれたときには読みたくなるかもしれんけど。 (2006年04月19日 13時00分19秒)

Re:私もリリーさん好き(04/18)  
リカプーン  さん
クウさん

そうそう、私もなんか流行物に反しちゃう癖があります。
この本も、本屋で買うのがなんだか照れくさかった(笑)
でもとってもよかったよ。
リリーさんはいつもおバカな事書いてるイメージで、私はそれも大好きなんだけど、でもその中にもどこか控えめというか、「ああ、大事な物を知ってるなぁ」ってのが見え隠れする人だと思うけど、この東京タワーではそれがクローズアップされてたよ。
ブームが過ぎ去った頃でもいいから、いつか読んでみてください。お勧めです。

>こないだの日曜、ソロモンのなんとかとかいう番組でマリ姉さん特集でそれを見てうっとりしていたらその後の情報大陸という番組で今度はリリーさん特集。
>どちらもすごく面白かった!!

うわー凄い豪華だな!見逃したー!!
悔しい!

>私も恐れ多くて「イラストレーターです」とは言えなかったけど言っちゃおうって思ったwww

確かに言ったもん勝ちってのあるよね。
中島らもさんもそういう事言ってた気がする。
小説にも、自分で適当に「人面瘡研究家」って肩書つけた男が、本当にたまに人面瘡についてのコメントの仕事とかが来るから世の中わからないっていう話があったよ(笑)
人面瘡研究家でも本当に仕事が来るんだから、ほんとに言ったもんがちだね(笑)
チャンスは己を解りやすくした所から舞い込んでくるのかもしれない。 (2006年04月19日 14時50分33秒)

Re:家族愛(04/18)  
リカプーン  さん
ぶりぶちさん
>駄目。そんなもの出されたらダメ。
>だってどんなにしょうもなくても、家族を持ち出されると泣けるもん。
>チープなドラマ観ても、やっぱ家族が絡んでると泣け易い。

確かにね。若い頃はそういうドラマ見ても泣けんかったのに、最近家族もの出されると弱い自分がいるよ。
恋愛のチープな泣ける話は「ケッ!!」つってまったくもって泣けんのにな(笑)
この東京タワーは、チープというか、根底は物凄く単純な話やと思う。
大事な人の死というテーマ。
けど、単純やからこそ、ダイレクトにその痛みが伝わってくるよ。
リリーさんの実体験を元にしてるから余計にそうなのかもしれん。泣かそうとしてるんじゃなくて、リリーさん本人が、純粋にオカンを想って書いた話やと思う。

>「ぼくんち」
>とかも大好きなんやけど、こういうのには手を出したくないな。
>外で読まれへんもん。
>自分がひねくれたときには読みたくなるかもしれんけど。

「ぼくんち」はまだ読んでないなぁ。
それも家族もの?
確かに外では読まれへんな(笑)
なんせ油すましやもん(笑)
家で脳味噌にガツンと来るものを読みたい時にはうってつけやと思うけど。
(2006年04月19日 14時57分11秒)

Re[1]:家族愛(04/18)  
ぶっちぃ さん
ぼくんち、知らん?
サイバラさんの漫画よ。
こないだ映画にもなったねぇ。いや随分前かもしれないけど。
この本、昨日TSUTAYAで触りを立ち読みした。
読み易い文章書くよね。 (2006年04月20日 18時47分53秒)

Re[2]:家族愛(04/18)  
リカプーン  さん
ぶっちぃさん
>ぼくんち、知らん?

あたしンちやったら知ってるけど(笑 あれは漫画やな)
ぼくんちは知らんかった。
さいばらさんの本、読んだ事あるかなーと思って見てみたけど、読んだことなかった!
今度読んでみる。
(2006年04月20日 19時15分37秒)

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