放課後の魔術師（メイガス）７を読んで

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2010年10月15日

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100472)

カテゴリ：カテゴリ未分類

放課後の魔術師（7）

価格：620円（税込、送料別）

　「放課後の魔術師（メイガス）」シリーズは、主人公の女子高生・播機遙がイギリスからやって来た同じ年の教師・秋津安芸と恋に落ち、論理魔術師の世界へ足を踏み入れてしまうストーリーです。遙の通う北凰学園は、実は論理魔術師たちが経営している高校。生徒たちはごく普通の一般人なのですが、教師の中には魔術師達が紛れ込んでいます。論理魔術師たちは人類からその可能性を奪う魔術師「鴉」（ノックス）と敵対し争っており、争いに巻き込まれることになった遙は自身も論理魔術師の力を受け継いでいることを知ってしまいます。自分は「記憶力がものすごく良いだけの普通人」と思っていた遙はショックを受けますが、ちょっと気になる教師・安芸から放課後に魔術の指導をしてもらえることになって大満足。魔術師組織「円環」（キアカル）や宿敵「鴉」（ノックス）との戦闘の合間、遙は恋愛に鈍感な教師・安芸との禁断の関係を目指すことになっていきます。
　異空間で記憶喪失となっている兄・安芸とジェシカシステムに封じられている恋人・伊代を救おうとするイド。二年間引きこもり生活を送っていた仄香も異空間に閉じ込められた愛する姉・遙を助けるためイギリスへ向かいイドと合流することになります。伊代を救うため人類の敵となったイド、シスコンのあまり遙を能力でストーカーして安芸を社会的に抹殺しようとする仄香、さっぱりかみ合わない二人は協力して魔術師たちの陰謀に挑みます。一方、時間の流れが違う異空間では、安芸の記憶を回復させるため思い出の料理を作ったり、一緒にデートしたり、正直な気持ちを伝えたり、魔術で安芸に強制的に告白させたり、遙は「魔術なんかでは、あなたの愛を失わせる事など、出来はしない」という母のメッセージを信じけなげに頑張ることになっていきます。シリーズ完結編です。魔術師たちの高度な策略の中、「記憶なんか無くても人に恋をするのには一週間あれば十分です」「私が先生を好きな気持ちを、魔術なんかで失ったりしません」と激しくロマンティックに愛し合う二人が大変面白かったです。
　ジャンルは学園マジカル・アクション・ラブストーリー。アクションやラブストーリーが好きな人にお薦めです。＜終＞