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2004年09月12日
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テーマ: ネパール!(44)
 太陽が沈むと床に入り、日の出と共に目が覚める。ジャングルではそんな生活を繰り返していた。モンゴルでの生活を思い出す。今日、目が覚めるといきなり雨だった。予定では朝バードウオッチングをしてからポカラに向け出発する予定なのだがこれではのんびり鳥なんか見ている場合だはない。それでも小雨になったすき出かけていったのだが、案の定すぐに大雨が降ってきて、それで僕らは国立公園の入り口にあるちいさな美術館で雨宿りをするしかなかった。

 ちなみに、今回僕らは国立公園の中には入っていない。国立公園の中に入ると、料金が倍以上に跳ね上がってしまうのだ。だから国立公園の外側に泊って、その辺をうろちょろしていたわけである。けれども公園の中に入らなくたってジャングルは十分堪能できる。これでいいのだ。

 鳥は写真で見るだけであきらめて、僕らはホテルに帰ってきた。朝食をとって出発の準備をする。けれども雨は相変わらずのどしゃ降りで、僕らをバス停まで送ってくれる車はオープンカーときたものだ。バス停に付くまでに僕らはもうびしょびしょに濡れてしまったのは言うまでもない。ところで、今回の Skyline Jangle Campは滞在先として大当たりだった。このあたりには似たようなホテルが50以上もひしめき合っているのだが、はっきりいってこのホテルはそのなかでもかなりいい線行っている。とにかく人が良い。みんな親切で、僕らをもてなそうという心意気に溢れている。お金については二の次だ。そんな彼らと接しているとこちらも気持ちが良い。みんなで見送りに来てくれて、僕らは手を振って別れた。

 ポカラまではだいたい5時間の道のりだった。こちらのバスは峠道を登る場合でもそれほど極端にスピードが落ちないものだから、ちょっと調子が狂う。カーブもけっこう乱暴に曲がり、睡眠を取ろうにも眠れない。仕方ないので窓の外の景色を見るが、緑の濃い熱帯植物が生い茂る車窓はそれほど代わり映えも無くすぐにあきてしまう。何故だか解らないが、最近バスの旅が苦痛だ。しばらくランドクルーザーで楽をしていたからだろうか?

 ポカラについた。といっても、バスはかなりの町外れに到着した。スカイラインの面々が僕らに一つの忠告をしてくれていた。「バスを降りると沢山の客引きが居るだろうけれど、決して彼らの誘いに乗ってはいけない。すぐにタクシーを捕まえてとにかくレイクサイドに行きなさいそうすればゲストハウスなんていくらでも見つかるよ」なるほど、バスを降りるとすぐに僕らは囲まれた。その中で「タクシーだけ」と騒いでいるおっちゃん一人と交渉して、僕は一人レイクサイドへ向かう。ここで「植田さん」や「リカちゃん」とはお別れだ。

 タクシーは走り出す。と思ったらすぐに停車した。そして客引きの男が僕の方を振り向いてこういった。「実は私はXXホテルの客引きです。見るだけで良いので私のホテルを見てください」僕はちょっとムッとした。「それは約束がちがうんでないの」というと「そうでなければ15ルピー(30円)でレイクサイドにいくなんて無理です」とまで言う。まだカチンと来ていたが、ここはぐっとこらえて「じゃあ見るだけ見ましょうでも泊るかどうかは保証できないよ」と言った。

 はたして、彼が連れていったホテルは僕の嗜好には全然合わないものだった。今日はちょっと奮発してもよいから(といっても7~8ドルまで)奇麗でバスタブ付きのホテルに泊ろうと思っていた。けれどもそのホテルはとても古く、ぼろぼろで、シャワーもとても汚かった。その事を伝えると、彼は突然怒り出し「おまえがここのホテルに泊らないと、俺にとってBig troubuleだ」とわめき散らす。「僕にとってはここに泊る方がBig troubule」だよと言い返して彼を置いて僕はさっさと歩き出した。ちょっとムカついた。

 ところが、もっと腹のたつことに、なんとここはレイクサイドではなかった。ポカラの街は二つに分かれていて、一つは僕が目指していたレイクサイド。ここは繁華街もありゲストハウスが密集していて欧米人が多いところである。もう一つは僕が騙されて連れて行かれた今いる「ダムサイド」で、規模的にはレイクサイドよりもずいぶん小さいが、それでもゲストハウスはいくつかあり、なぜか日本人の溜まり場的存在だ。このレイクサイドとダムサイドの間は歩くと結構な距離があり、とてもバックパックを担いだままでは歩けない。

 しょうがないのでその辺のバイクを捕まえて40ルピーでレイクサイドまで行ってもらう。全く踏んだり蹴ったりだ。ちょうど僕がレイクサイドに着いた時に「リカちゃん」や「植田さん」とも再会して、僕がホテル探しを終えたら、例の「味シル・ポカラ店」で飯でも食おうということで別れた。



 そんな中の一つにとても気に入ったホテルがあった。「hotel holy heaven」という3階建ての新しい瀟洒な建物で、部屋を見せてもらうととても奇麗で広い。いくつか見せてもらった中で、とても気に入った部屋があって、そこに落ち着くことにしてしまった。窓からは天気が良ければヒマラヤが見渡せる「mountain view」の部屋で、なんとバスタブ付き。部屋は12畳くらいの広さで、その外に3畳くらいのプライベートテラスがある。更にバスルームも3畳程の広さだ。このホテルで唯一テレビ付きの最上級の部屋らしい。なんと電話までついていた。これで一泊税込みで400ルピーというのは断然安いと思う。ポカラではしばらくホテルでグウタラしようと思っているので、これくらいの環境が必要なのだ。

 夜、「植田さん」が僕のホテルに訪ねてきてくれた。「味シル」で再会した時に僕のホテルの場所などを伝えておいたのだ。彼は僕の自慢のホテルに対して、一言こういった。「ディズニーランドのホーンテット・マンションみたい。お化けでも住んでそうだよね」それ以来、僕のホテルはみんなから「お化け屋敷」と呼ばれるようになってしまった。





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最終更新日  2004年09月14日 21時46分36秒
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