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2006年08月16日
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カテゴリ: 闇ヨリイデシ蝶

日々の幸せに何の疑念も抱かず、それが必ず明日も続くと思っていたとき。

『わたし、大きくなったらりっぱなお姫さまになって、まさひろさまのおそばにずっといる!』

やわらかく、玉の肌の頬をほんのり上気させ彼女は“未来(さき)”を想う。

『よし、じゃあわたしは父上のおあとをついで立派に右近衛府(うこんのえふ)につとめて京の都と 揚羽(あげは)をお守りする!』

そう言って未来を誓った私たちは二人だけの秘密の野原でにっこり笑いあった。
お互いの瞳に、自分のにっこり笑った顔が映ることさえもが楽しかった。


しかし彼女の瞳に私が映ることはない。
彼女は“未来”への誓いを守ることはできなかった。


そしてその後、火を放たれた。


屋敷の者はおろか、彼女の骨さえ見つからなかった。







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最終更新日  2006年08月16日 08時56分54秒 コメント(1) | コメントを書く
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