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2005年03月01日
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テーマ: 戦争反対(1263)
カテゴリ: カテゴリ未分類
IMAGINATION-Diary-2月17日 を転載します



茶色の朝


自衛隊法:ミサイル迎撃手続き盛る改正案 でした。
石破氏は、出演者たちの質問にどんどん答えていました。
正確には覚えていませんが、「ミサイル迎撃を現場指揮官が判断しても、シビリアンコントロールは維持される」「予算は数千億(?)」「このシステムに攻撃性はない」というようなことだったと思います。

私は現政権は、現在は憲法9条の制約で北朝鮮のアメリカ向けのテポドンには対応できないけれど、憲法の集団的自衛権を認める改正をして、アメリカ向けの迎撃支援を可能にすることを視野に入れていると思っています。アメリカとの連携が前提のシステムでしょう。

大和田さんは、「とても大事なことですから、私たち国民が関心を持って、しっかり国会でも議論して頂きたい。」というようなことを言われました。

「どういう意味かなあ?」と思いながら聞いていました。石破さんがそのつど「そうです。そうです。」と頷かれるのですから…。

でも、大和田獏さんは最後にこういうことを言われました。(言葉は正確に覚えていません)
「気づいた時には茶色の朝だった、などということがないように、私たちは関心を持たなければなりません。」

ドーンと感動しました。「茶色の朝」という言葉は、key wordになっていたのですね。


2月11日、建国記念の日に反対する集会で、高橋哲哉さんの講演を聴くことが出来ました。

本物の高橋氏が2時間近く話して下さったのですが、それがあっという間の時間に感じられるほど、魅力的な講演でした。実は私は高橋さんの大ファンなのです。

講師の人気というだけではなく、憲法9条を守りぬこうとする人たちの意思表示という側面もあり、大盛況でした。
会場備え付けの座席では全然足りなくて、折りたたみ椅子がたくさん出されていましたし、資料も当然足りなくて、男性が何度も何度もコピーを取りに走っておられました。
高橋さんが用意された資料はB4-11ページ。何十部も印刷するのだからそれは大変。

おまけにどこか遠いところでコピーしてくるようだし、帰ってくると、また人がどんどん増えて、増刷増刷。
本当に、息せき切って走っておられました。持った用紙が後ろに飛んで行くみたいに。

その時購入したのが、 『茶色の朝』 という本です。高橋さんの本は結構読んでいるのですが、これは、フランク・パヴロフという人が書いた短い物語です。高橋哲哉さんは、本文よりも長いメッセージを書いておられるのです。

この本の存在は聞いたことがありましたが、読んでいなかったので、実は高橋さんのサインを頂くために買ったのです。私の中にそんなミーハー気分を見つけたのも新鮮でしたが、このタイミングでこの本に巡り会えたことが偶然とは思えないほど、本の内容に感動しました。

この日本語版が発行されたのは、2003年12月8日、自衛隊のイラク派兵前夜です。
これは直接戦争をとりあげてはいませんが、普通の国の普通の市民たちが、日常生活の全てを国家によって支配されるまでの気持ちが、淡々と表現されています。

茶色のペットだけが飼うことを許される。もっともらしい理由がつけられているものの、毛色が茶色でないというだけで安楽死させるなんて酷い。しかし、そういうことを批判する新聞は発行停止になり、茶色新聞だけになる。何もかも茶色になっていくことに、自分を慣らしていく主人公たちの意識のありようを、高橋さんが分析しています。

最後に、朝までもが茶色に染まって破局を迎えます。

読まれた方が多い本ですので、内容はこれくらいにします。

ひとつ、「茶色のパスティス」というのがあって分からなかったのですが、これは甘く強烈なフランスのお酒だそうです。やみつきになるようなものらしいです。

我が家の犬はかろうじて茶色で通りそうですが、9匹の猫の内セーフは一匹だけ。三毛はダメだろうし、あとは白、黒、白黒。
野鳥は、スズメ、モズ、カモ類は雌だけ…
花はほとんどダメ。
…なんてくだらないことを考えてしまいます。

違和感があっても、自分だけ違うことを主張するより、合わせていったほうが楽。
これくらいは我慢できると思って合わせていくと、次から次に要求が拡大していく。
どこで、立ち止まり、合わせることをやめるか。

高橋哲哉さんは、私たちに考え続けようと呼びかけます。
「勇気を持って発言し、行動することは、考えつづけることのうえにたってのみ可能なのです。(茶色の朝、高橋氏のメッセージより引用)」と締めくくっておられます。

ついつい弱気になる私を、優しく励ましてくださる言葉です。



ワイドスクランブルの大和田獏さんは、軍事問題に関連して「茶色の朝にならないよう関心を持とう」と呟くように言われました。数日前に、この本を読んでいなかったら、この言葉を聞き漏らしていたかもしれません。

9条の会の活動で、色々な人とお話しすると、「戦争だけは絶対嫌だ」と思っている人は多いのです。その人たちが、「茶色の朝」を迎えないために考えてくれたら、憲法9条を守って、世界から戦争を追い出す力になります。

私を「アカ」という人もいるので、「茶色の朝の方が赤い朝よりまし」なんて反応がきそうですが、私は全ての色が輝く世界がいいです。誰の命も大事です。私は、自分が臆病なので、怖いことは全部嫌です。戦争なんて、絶対ダメです。

P.S.『茶色の朝』の日本語版の絵、ヴィンセント・ギャロという人が描いておられますが、これが洒落ています。クルクルクルクル螺旋状の落書きのようなペンの跡が、笑ったような、困ったような、驚いたような表情を描きます。

                           (2月17日)





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最終更新日  2005年03月02日 00時40分45秒
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