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宮古島に移住して
長間湧泉(ウプカー)
台風20号が通過後、気晴らしを兼ねて今まで行っていない浜辺探しを何度かしていました。
おかげで、大きめのビーチグラスが結構ある浜辺や、高瀬貝の貝殻がたくさんある海岸などを見つける事ができました。
宮古島に来て1年半になりますが、まだまだ知らない事だらけです。
そうした浜辺探しの帰り道の途中にあるのが、「長間湧泉(ウプカー)」で、
由来は下の写真のとおりです。
湧泉の事を島の言葉で「ウプカー」と言います。
宮古島の東海岸を車で東平安名崎方面に走って行くと、道路脇に小さな白い標識が立っています。
以前から気になっていたので、はじめて立ち寄ってみました。
上の写真の左端に見える小道の入口に立つと、

細い道がずーっと下がって奥に続いています。
少し歩くと、突然視界が広がって、青い海と白い波が見えてきました。

(中央の木の先端の先・水平線上に大神島が!)
写真では見にくいですが、水平線上に大神島が小さく浮かんでいる様に見えます。
ここを一気に下ると、道は右に曲がりうっそうとした木々に覆われてしまいます。
ついさっきの明るい景色と全く別世界です。
更に急傾斜の道を下ると、水の流れる音が聞こえてきました。
道沿いに右に曲がると、突然、長間湧泉が目の前に現れます。

もっと下(海岸近く)かと思っていましたので、ビックリ!
それにしても、豊かな水量です。

崖の横、岩の裂け目から大量の水があふれ出ています。
崖から、突然川が顔を出したような印象です。
その水は、更に下(海岸)に向かって奥の方に流れて行きます。

川がない宮古島の人々は、ここから海岸までの土地を潤し、稲作を可能にしたんでしょう。
又、ほんの数十年前まで、近郷近在の人たちの飲み水を提供していたと思うと、湧泉の有難さが分かります。
その水は、南国を忘れてしまうほどに冷たくて、美味しかったです。
戻るために、下ってきた道を登り始めたんですが、
こんなに急だったんですね。
飲み水を、毎日何度も汲みにきた数十年前までの人々の労苦を思うと、地下ダムの有難さが痛感されるとともに、
地下ダムを大切にする(飲料水・農業用水となる地下ダムの水に有害物が沁みこまないようにする)必要性を思ってしまいます。
下る時に海が見えた所が見えてきました。

登り降りしやすいように、200年以上前の島主が作った石畳が今も使われています。
下草がきれいに刈られている様子から見て、今も地域の方々に愛されている泉だという事が分かります。
いつまでも清らかな泉であり続けてほしいものです。
こうした湧泉は島のあちこちにありますが、 いずれも崖下にあり、
今は、ほとんどが使われず荒れ放題のままというのが実情だと聞いています。
それからすると、ここ長間湧泉の管理状態は極めてよい方だと思います。
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