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今日はボランティアでの日本語で、私は順番で今日はたまたま「受付」のあと、初級「みんなの日本語」48課の最後の授業を見学していた。「着ます」の使役形は「着させる」という話をした時、あれ?「着せる」は?と、その言葉が私の頭の中をよぎった。授業の最後に、「着せる」と「着させる」の違いについて、話題が上がり、私の思うことを言ったのだけど、結局、その場では、基本的には「着せる」も「着させる」も同じ言葉だということになった。でも、私はどうも違う気がして、悶々として帰った。家に帰ってからネットで調べてみたところ、その違いについて、明確に書かれている文章を発見して、ようやく納得できた。以下はその引用・・・_________________「着せる」と「着させる」の違いについて子供に服を「着せる」、「着させる」 「子供に服を着せる」も「子供に服を着させる」も子供が服を身につけるという点では同じ意味を持つと言えます。しかし、大きな違いがあります。 結論から先に言うと、「子供に服を着せる」というのは、例えば、親などが服を手に取り、子供の腕に袖を通し、ボタンをはめたりすることを言います。それに対して、「子供に服を着させる」は子供自身が自ら服を着るのであり、誰かにやってもらうのではありません。誰か、例えば、親などに命令され、自ら服を身につけるのです。 ですから、「子供」ではなく「ぬいぐるみ」の場合ですと、「着させる」は不自然です。 a. ぬいぐるみに服を着せる b.*ぬいぐるみに服を着させる 「ぬいぐるみ」は自分で服を着ることはできません。でも、人が服を手に取り、ぬいぐるみの腕を袖に通したり、その服のボタンをはめたりすることはできます。 さて、「着せる」と「着させる」についてですが、「着せる」は一語の動詞であるのに対して、「着させる」はニ語で「着る」という動詞と「させる(動詞によっては「せる」)」という使役の意味を表す「助動詞」の組み合わせです。 使役の助動詞が使われている使役文の基本的な用法は、次のように主語に立つ人間(太郎)が誰か(弟)にある行動をする(料理をつくる)ように強制したり、ある行動をしてもよいと許可したりするという意味を伝える用法です。 太郎は 弟に 料理を 作らせた。 (強制・許可する人) (行動する人) 「ぬいぐるみ」には強制や許可はできません。「せる/させる」が強制や許可を表す場合、その相手は自らの意志で行動できる人あるいは動物であるのが普通です。 __________________早速、今日、授業をされた先生にこのメールを送って、また考えてみようという話をした。日常、普通に日本語を話していると、気づかないことは多い。いざ、その違いを説明するとなるとなおさらだ。いい勉強になった。さ、来週は私の番で、49課の尊敬語です。みんな、覚悟しておいてね( ̄m ̄* )ムフッ♪
2005/11/17
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