RENAとお気楽パパ・ママ

RENAとお気楽パパ・ママ

産後

保育器

<平成14年12月24日>
生まれたばかりのRENAは、長引いた陣痛の影響で低体温に陥っていました。
また予定日超過の影響により濁った羊水を飲んでいたので、産湯に浸かった後そのまま保育器に入りました。
私はRENAの顔さえまともに見せてもらえず、抱く事も出来ませんでした。

陣痛室で2時間の待機時間を過ごした後、病室に移動させてもらいました。
その時の看護師さんに「どっちに似てました?」と聞くと、「ご主人にそっくりでしたよ。二重まぶたの可愛い女の子でしたよ。」と教えてもらいました。

世間ではクリスマスイブだったので、病院食(私は総合病院で出産しました)はシチューとチキン・ケーキでした。
丸2日以上まともに寝てなくて、しかも陣痛と戦っていた私は疲労困憊でした。
手にチキンを握ったまま、久し振りの夕食を楽しむ余裕も無く気絶するように眠っていました。
ケーキだけ残してもらい、食事は殆ど食べられずに下げられました(T-T)

<平成14年12月25日>
午前中にお義母さんとお義母さんのご両親(RENAの曾じいちゃん・曾ばあちゃん)がお見舞いに来てくれました。
曾じいちゃん・曾ばあちゃんはRENAの誕生をとても喜んで、新生児室の前で「こんなに可愛い子供は見た事無い」だの「うちのひ孫が一番可愛い」だのと話していたそうです。

午後には私の父がお見舞いに来ました。
RENAは保育器からは出られたのですが、病室に連れてきては貰えませんでした。
新生児室の窓越しに、私と父はRENAと対面しました。
RENAは長く掛かった出産の影響で顔が腫れ、頭の形もいびつでした。
それでも愛しさが込み上げて、涙が出ました。
父は「おめでとう、本当に可愛い子だ」と言って、帰っていきました。
父にとっては7人目の孫でしたが、とても喜んでくれました。

<平成14年12月26日>
RENAがやっと病室に連れてきてもらえました。
この日から、母子同室です。
私は母乳育児をするつもりで妊娠中からマッサージしたりと努力していたのですが、内科の先生からストップが掛かってしまいました。
原因は私の持病・甲状腺機能亢進症の薬が母乳に移行する為です。
持病が進んでも構わないので薬を止めて母乳を与えたいと相談すると、体力が無くなって育児に支障が出ると止められました。
母乳をあげられないショックでかなり落ち込み、一晩中泣きました。

深夜、一人の看護師さんがこっそり部屋を訪ねて来られました。
「私なりに調べたんですが、どうしても母乳で育てたいならあげちゃってください。RENAのママさんが飲んでいる薬なら、大丈夫だと仰ってる先生に話を聞いてきました。」と話してくれました。
その看護師さんと話し合い、覚悟を決めてこっそり母乳を飲ませました。
出産してから2日、初乳の効果はギリギリです。
RENAは小さな体で、必死に母乳を飲んでくれました。

<平成14年12月27日>
内科の診察を受けながら、どうしても母乳をあげたい(飲ませた事は秘密)と訴え続けると、「それでは薬を替えましょう」とあっさり言われました。
めでたく、母乳の許可が下りました。
どうやら私を心配した看護師さん達が、内科の先生に何とか出来ないのかと頼んで下さったみたいです。
今度は感謝で涙が止まりません。

病室も2人部屋から個室に移り、友達や兄弟もお見舞いに来てくれました。
この晩、RENAが初めて泣き止まなくて大慌てになりました。
とうとうナースコールして看護師さんを呼び、助けてもらいました。
退院したら一人でRENAを見なければならなかったので、どっと不安になった夜でした。

<平成14年12月28日>
沐浴の仕方を習いました。
RENAはかなり小さい子で、パンパース新生児用の紙おむつがブカブカでした。
その時看護師さんが「取って置きがあるのよ~♪」と言って、メリーズの紙おむつを出してくれました。
パンパースよりメリーズの方が小さめ(その当時)と教えられ、この時からずっとメリーズを愛用するようになりました(笑)

看護師さんに「この子(RENA)は右の向き癖があるね」と指摘されました。
その後向き癖は寝返りが出来るようになるまで続き、私を悩ませてくれました(笑)

<平成14年12月29日>
RENAと私、無事に退院が許されました。
RENAは黄疸が強く残っていたので、退院できるギリギリのラインでした。
RENAが産まれて初めて、パパの待つ自宅へと帰りました。
家にはお義母さんが、夫のお下がりのベビーベットを用意してくれていました。
この日から、家族3人+モモの生活がスタートしました。


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