From Me To You

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小説「旅5ーある国でー」




目覚めて最初に見た物はある部屋の天井の模様だった。そこは無駄に豪華なベットの上だった。首だけを動かし周りを見る、すごく広い
(なんだここ?)
ゆっくりと体を持ち上げるベットのすぐ近くには紅蓮がいた。心配そうな目でこちらを見ていた。
「心配かけたな」
そっと紅蓮を撫でる、そこへさくらともう一人知らない老人が入ってきた。
「スイさん、大丈夫ですか?」
「ん?あぁ!大丈夫だ・・・どれくらい寝ていた?」
「約1日だと思います」
「そうか・・」
「ほっほ・・若いのぉ。だがもう少し安静にしておれよ」
「こちらは、玄(げん)さんいろいろ介抱してくれた人」
「ども! ところでさくら・・腹減った」
「ほっほっほっほ・・それだけ言えたらだいぶ元気なんじゃろ今持ってくるから少しまっとれ」
「悪いな!」
玄は笑いながら部屋を出ていった。
「・・・ところでここどこだ?」
「えっと城の客間です」
「客間?!ひれぇぇぇなぁぁぁ・・・・おっ?・」
スイはふらつきベットのシーツに沈む。
「大丈夫ですか?無理しないでください傷は治ってますけど沢山血を失ってましたから」
「・・・その傷を治したのって魔法ってやつだよな」
「はい、そうですけど」
「俺に魔法のことを教えてくれないかな?」
「えっ?」
「今まで魔法を見たことなかったからさ」
「いいですよ、詳しいことは言えませんが、まず魔法の原理からですが、ここらで言う魔法は自分から力を出すんじゃなくて力を借りる感じです」
「借りる?」
「はい、まずきっかけを作ってそれぞれの力を集めるんです。私の場合<光の属性>ですから光を集めることになります」
そういってさくらは両手を重ね手の皿を作り虚空をすくうような動きをする。すると手の中に目に見える光がたまっていた。
「これが借りるってことです、そしてこの集めた<光>を呪文で<癒しの光>に変えると言うのが魔法という物です」
さくらはゆっくりと呪文を唱える。何を言っているのかは分からなかったがとても落ち着く言葉だった。すると手の中にあった白い光は青白くなった。
「この出来た光を対象にふりかけると」
さくらは手の中の光をスイにふりまいた。体が少し暖かく感じた。スイは自分の傷を治した魔法だと気づく。
「何度も呪文を唱えて熟練できたら呪文無しですぐに効果を出せるようになるんです。」
「おぉ!」
「そして魔法の種類は、癒しや護りなどの光の属性<白>、主に雷の力を使う<黄>炎を使う<赤>水や氷などは<青>大地や木など自然の力は<ブラウン>風を使う<緑>相手を呪ったり動かなくしたりする<黒>これらのどれにも属さないのが<無>。こんな所ですね」
「おぉぉ!その属性の特徴も得られるのか?」
「特徴?」
「あぁ例えば<黄>なら雷のように速く動けたりとか」
「ん~、、それはかなり熟練しなければ出来ませんね」
「じゃぁ、いろんな属性を使えるようになれるのか?」
「それは分かりません、誰もやったことがないそうで」
「おぉぉぉ!魔法はここで習えるのか?」
「はい、一応は習えます。属性によって人が違いますけど」
「ふむふむ・・あと、この国の事を教えてくれないか?」
「はい、この国は高い壁に守られていて、丸の形をしています。まず北側は市場や日常品などが沢山あります。南側は武器等を扱う地域、魔法を扱う地域、その他の地域に分かれてるんです。全部回るには一日以上かかるんですよ」
「ふむふむ・・・今、朝だよな、昼から町に出たいんだけどいいかな?」
「。。。多分大丈夫だと思います。でも無理しませんようにしてください、まだきちんと治ってませんから」
「ん!了解!それじゃぁ小さな地図も欲しいな」
「いえ、私も行きます!今日は暇ですし、お金持ってませんでしょう」
「あぁ、んじゃそんな感じでよろしく頼むな!最後に。。。服ください」
スイは薄いシャツと薄いズボンだけだった。
「あと敬語は辞めてくれ、敬語はあんまり好きじゃないんだ」
「すいません」
「治ってないッス・・」
少したって食事が運ばれてきた。小時間でかなりの量をたいあげた。



少し時間がたって二人と一匹は城を出た。スイの服装は新品のものだった。
「ひっさしぶりの太陽ダァァァ」
スイはのびをした、紅蓮も少しのびをした。
「あっ?光は?」
「今日はお仕事だそうです。あれでも国の護衛ですよ」
「へぇ~・・・あと敬語はやめてな」
「すいません、最初は何処に行くんですか?」
「あんまり治ってないッス・・・そうだなぁ・・まず武器屋に行きたい、銃を整備してやらねば」
「分かりました、こっちです」
「へいへい~」



数分歩いた。何処へ行っても人、人、人、活気あふれる国だ。さくらは出会う人ほとんど全員から会釈される。
「ん~ここが鍛冶屋かな?」
「おぉ~、まぁ行ってみるか」
そこはあまり大きくない店で結構ボロかった。中ももちろんボロくなっている。
「いらっしゃい」
店には中年の男が一人カウンターで座っていた。
「おっさん、この銃をメンテナンスしてくれないか?」
スイはカウンターに銃を置いた。その瞬間男の目の色が変わった。
「小僧!これはどこで手に入れた?」
「親の形見だ、出来るか?」
「これは・・・かなり形は古いがいい銃だな最新の銃にも遅れをとらないな。。。すごい作りだ、結構時間かかるがいいか?」
「あぁ!今回長居するからな」
「ならば3日後ぐらいにまた来い、金はその時でいい」
「ん!有難う」
中年の男は何かブツブツと言ってスイの銃に夢中だった。スイ達は店を出た。
「これほどの銃があるとは、長生きするもんだ」
店の男は一人つぶやいた。
銃を預け終わった一同はまた歩き出した。


「次は何処へ?」
「・・・情報収集って出来るところ無い?」
「じゃぁ人がたくさんいるところですね」
さくらは先頭を歩き出した。少しするとあるレストランのような所に来た。
さくらはさっさとそのレストランに入る。
店の中の客はいきなり国のお姫様が入ってきたので唖然としていた。
スイはカウンター越しに店の主人に話しかけた。
「よぉちょっと聞きたいことがあるんだが良いか?」
「注文は?!」
「・・・・一番うまい酒を」
「ダメですよお酒なんて!!」
「ぇぇぇぇ」
「文句いっちゃダメです!すいません紅茶二つとミルク一つください。あっミルクはお皿に入れてください」
注文した品はすぐに出てきた。ミルクは紅蓮にやる。スイも黙って熱い紅茶を飲む。
「で、なんだ?」
「えっとある人の情報が欲しい」
「特徴は?」
「長い刀とおっきなドラゴンをもった男!」
「はぁ?どういうことだ?」
「ドラゴンをしたがえてる奴って誰か知らない?」
「しらん・・ドラゴンか・・・ビーストマスターにでも聞けばどうだ?そういうのに関心があるはずだからな」
「ん!~有難う」
スイは空のカップをカウンターにおく。
「おいくらですか?」
「サービスしておくよ」
「「ありがとう」」
一同は店を出た。
「なぁビーストマスターって何だ?」
「あっ知らないんでしたね、ビーストマスターというのは魔物と契約を結びパートナーになる。いわゆる獣使いですね」
「ふ~ん、で場所知ってるの?」
「はい!」
一同は歩き出す。数十ぷんするとそれは見えてきた。外から見るとさっきのレストランと同じような造りだが中からいろんな声というか鳴き声が聞こえていた。
入るのに少し戸惑ったがスイは力強くドアを開ける。
「たのもぉ~」
「スイさん、それなんか違います」
中はさっきの店とあまりかわらなかった。違うところはたくさん魔物がいる所だ。
スイはカウンターに座る。
「マスターちょっと聞きたいんだけど」
「注文は?」
(こいつもかよ・・・)
「じゃぁ一番うまいおさk・・」「紅茶を二つください」
スイの言葉をさえぎりさくらが注文した。
「またッスか?」
「またッス」
しぶしぶ2杯目の紅茶を飲む
「んで聞きたいんだけど」
店の主人は視線だけスイに向けた。
「ドラゴンをしたがえてるアンヘルって奴を知らないか?」
主人はスイの言葉に目の色を変えた。
「アンヘルさんか・・・<エンシェントドラゴン>なんかしたがえてるのは彼ぐらいだよ」
「そのドラゴンはすごいのか?」
「そりゃぁ神獣と呼ばれるドラゴンの頂点の種族だぞ」
「へぇ~ それでそいつ今何処にいるか知らないか?」
「最近ここにも来てないしわからないな」
「そうか・・・有難う」
お金を支払い一同は席を立つ
「あっ・・・あんたちょっと待て」
「?」
血相変えてスイに店の主人が近づく
「そいつを見せてもらっていいか?」
店長は紅蓮を指さす。
「いいんじゃない?」
スイは紅蓮を机の上に置く店長は目の色を変えて紅蓮を眺めていた。
「こいつ・・・<アヌビス>じゃないか・・?」
さっきまで酒を飲んで騒いでいた店の客全員が紅蓮の方へ視線をやる。
小声で「アヌビスだと?」等と聞こえてくる。
「アヌビスってなんだ?」
「神獣だ。もう絶滅したと言われている。その力はドラゴンよりも巨大だという」
「この犬が・・・?」
「あぁ灼熱の炎を使って敵の魂ごと焼き尽くす死神とも呼ばれるほどだ。性質はほとんど分かっていない」
「お~~~~・・でも何処で分かったんだ?」
「オレンジのかかった毛の色とアヌビスの目の真ん中に三日月のようなマークがあり、体の何処かに十字架のマークがある」
「へぇ~そんな特徴がねぇ~ 気づかなかったよぉ」
「あんたこいつをどこで?」
「そいつの親から預かった」
「あんたこいつを俺にくれないか?金ならある!!」
主人は紅蓮を荒々しく抱き上げる。
「駄目だ!返せ・・」
「いいじゃないか・・金ならはらう」
「返せ・・・斬るぞ・・・」
スイは刀の柄に手をやった。柄にかかっているお守りが静かに揺れる。
「落ち着いてくださいスイさん!!ご主人も離してあげてください!ねっ!」
「・・・・」
主人は紅蓮を離した。
「はぁ・・行くぞ!」
スイは刀から手を離す。一同は店を出た。スイは不機嫌そうに荒々しく店のドアを閉じた。


その夜お城でスイの歓迎会や姫の無事を祝ったりのパーティーが行われた。そこはもう人ばかりでとても騒がしかった。料理をある程度ーーー人並み以上ーーー平らげたスイはお酒の入ったコップを片手に城のベランダに出る。外は月明かりでわりと明るかった。ベランダの手すりに座ってスイはお酒を口に入れる。
「こらっ!またお酒飲んで!」
後ろからの声に驚き落ちそうになった。振り返るとさくらと光が立っていた。
「いいじゃないか!別に!」
「駄目です」
「そや!ガキはジュースでものんどけ!」
「うっさい・・・・・・・所で何で二人はあの森にいたんだ?」
「それはなぁ、簡単に言えばお遣いや」
「姫を使って?」
「いやぁ最初は俺一人やったんやけどさくら姫がついてきてなぁ」
「二人なんかあれだろ、幼なじみかなんかだろ」
「えっ?」
「森の中じゃ呼び捨てだったじゃないか」
「はい、そうです」
「詳しく聞きたいか?」
「別にいいさ・・・・・」
スイはベランダに器用に寝ころぶ。
「危ないですよ!」
「落ちても死なへんわ」
「るせぇ・・・・・・・・明日もいい天気だといいな・・・」
スイは夜空を見上げた。

小説「旅5ー新しい挑戦ー」

<あとがき>
あちゃぁ~続きが始まってしまいましたねぇ
今回はかなり長くなると思います。
いろいろスイも頑張っちゃいます。
多少無茶します。というか無茶ばかりです。
そこの所はまぁわらってごまかしてくさい

2004年4月4日



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