おすすめ温泉宿

おすすめ温泉宿

2008.05.01
XML
カテゴリ: 温泉
天声人語の書き出し&結語【名文集】

『ハナニアラシ』

「ハナニアラシノタトヘモアルゾ」と聞けばすぐ「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」を思い起こす。干武陵の詩「勧酒」を訳した井伏鱒二の戯歌(おどけうた)である。もとの詩は「花発(ひら)けば風多く/人生別離足る」。「足る」は多いの意味だ。

春の嵐の中では、人も散り、花も散る。別離のない人生はなく、花の散らない四月はない。春はふつう「おだやかな季節」と思われているが、「あらしの季節」と読んだほうがふさわしいかもしれない、といった気象学者がいるが、それほど、四月の天気は荒れやすい。春疾風(はるはやて)、春荒(はるあれ)という季語もある。

イギリスには「三月の風と四月の雨が美しい五月を作る」ということわざがあるそうだ。新緑に関するかぎり、このことわざは日本にもあてはまる。


【掲載年月日】1980/04/22





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.05.02 00:11:21


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: