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教育問題の最終話がやっていました。「国家の品格」の著者である藤原正彦さんの
インタビューが取り上げられていて、私は藤原さんの言葉にとても共感し、色々考え
させられたので、履歴を残す為にも、ここに書いておきたいと思いパソコンをたち
あげました。
藤原さんが言うには「日本人はそもそも高教育水準を保った異常な国家であり、
今更普通の国家でいいじゃないかと言うのはそもそもおかしい。初等中等教育水準
が全世界の中で低下してしまったことは杞憂すべき問題であり、勉強に費す時間
をわざわざ削ってまでゆとり教育で心の教育をする必要があるのか甚だ疑問である。」
とのこと。私の私感を含めてまとめてしまったので藤原さんの言わんとする
正確なところと、必ずしもぴたりとは来ないかもしれませんが、
概ねこういう内容でした。
今、日本の子供に一番必要な勉強は「国語」であると数学者の藤原さんはおっしゃ
いました。そもそも語彙が少ないということはそれだけ思考も少なくなる。
たくさんの本を読み、たくさんの語彙を学び、語彙の分だけ思考を増やすこと。
一冊のを読むという行為は語彙習得だけではなく、粘り強い人間を形成するのにも
大事ことであると言うこともおっしゃっていました。
藤原さんがテレビインタビューの中でおっしゃっていたこと全てが正しいとは
思いませんが、一冊一冊本を読んでいくことの重要性を私も今の子供に問いたい
と思います。パソコン、携帯電話の普及で、わからないことはグーグル様に聞けば
ほんの1、2分でなんでも解決する世の中、今の子供は一冊の本から得られる作者の
思想を想像することすら困難になってきているように思います。便利で近道は
決して心を豊かにはしないということを恐ろしく長い小説を読むことで見つけて
欲しいと願って止みません。作品としての評価は別にして、恐ろしく長くて暗い
「レ ミゼラブル」なんて本気でお薦め。