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KAME-KICHI

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2006.04.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
晴れ。

先日、私の地元の親友が31歳にして結婚式を挙げた。
そして、この歳にして、友達の結婚式や披露宴に出席したことがない私に、なんとその友達はスピーチを依頼してきたのである。

親友だし、たまには人の役に立とうかと思いOKしてみたのだが、いざ内容を考え始める時になって、「披露宴という場の空気が分からない…」という重大な問題に直面した。

私とその子の間柄でいえば、間違いなく「笑い」路線になるのだが、そのネタのほとんどが、花嫁のイメージを壊しかねないものなのだ。
そして、その披露宴に出席する人数、総勢70名。
もちろん親戚関係なんかもいるので、あまり相手をオトして笑いをとるわけにもいかない。

となると…。
自分をオトすしかない。


その友達のことはよく知っているつもりだったが、言葉にして説明するとなると、これがなかなか至難の業であった。
「やさしくて、思いやりがあって、頑張りやで…」などくどくどべた褒めする、白々しいスピーチだけはイヤだなと思っていたので、まずは退屈しないよう、共通の友人を相方にして2人で漫才方式をとることにした。

まず、話の出だしとして、
「今まで独身同士だったのに」
  ↓
「ついに裏切ったわね~」
  ↓
「あなたの過去をだんなさんにバラしちゃうぞ!」
みたいな展開を考えてみた。
それから、「●●ちゃんファイル、その1!」みたいな感じで、友達のヒストリーとそれにまつわるエピソード、そして人柄へと強引に持っていくことにした。

早速、原稿のたたき台を作ってスピーチの相方に見せてみたところ、構成については驚くほどバッチリ意見が合った。

結婚式にふさわしくない表現が乱用されていたらしく、
たくさんの言葉が別の表現に置き換えられることとなった(なかなかデキる相方である)。

結婚式にふさわしくないといえば、家でご祝儀袋を用意していた時に、私は封筒についてる紐(?)をなんと下向きにはめていて、横目で見ていた姉に「それは葬式や!」とこっぴどくバカにされた。

それはともかく相方と原稿を直した後、私たちはカラオケボックスへ向かった。
むろん、歌など一曲も歌っていない。


平日の人気のないカラオケボックスに、おおよそふさわしくない内容のトーク響き渡っていたであろうと思うと「ひとりカラオケ」よりも恥ずかしかった。
しかし、かつて声優を目指していた相方は隣でかなりの感情を込めて読んでいる。

この練習中、私はある不安に襲われた。

笑いが止まらないのである。

このスピーチには親戚の前で堂々と言えない内容のことが隠語のように表現されており、その部分の手前から笑いがこみ上げてくるのである。
「慣れねば!」と思い、ヤバイ部分を何度も繰り返していると、相方に「まじめにやれ」と普通に怒られて軽く凹んだ。

この日の練習だけでは心もとなかったため、再度本番の前日に打ち合わせをし、小道具の用意とカラオケボックスでの練習をして(そこまでやる人おらんぞ、と姉にバカにされたが)、とりあえず人事を尽くしてみた。

披露宴で私たちのスピーチは乾杯の後。
最初に済むから、とりあえずフルコースの料理が喉を通らないということはなさそうである。
一杯目のドリンクはウーロン茶かジュース、ウイスキーという選択だったので、飲めないウイスキーをもらって、一気に喉に流し込んだ。
もちろん、さっさと酔ってしまおうという魂胆だ。

そして、本番。
会場がまだ打ち解けていない雰囲気の中、スピーチを読み始めた。
最初は相方が話す。

その冒頭から、アレ!?と思った。
練習では素人とは思えぬ感情移入で読んでいたのに、なんだか様子がヘンなのだ。
カミカミ&しどろもどろ。
ええ~!?と思ったが、そこはすでに酔っぱ~の私。
気づかないコトにして、練習のペースを取り戻した。
そして、会場のリアクションの薄さも気づかないフリをしてマイペースに読み続けた。

おそらく約3分ちょいで終了。

結構凝っていて自信のある内容だったのだが、ほんとはどうだったんだろうかと不安になった。
同じテーブルの友達は、「よかったよ」と褒めてくれたが、なぐさめかもしれない。

そして披露宴は感動のフィナーレを迎えて終了。

スピーチ前のアルコールと緊張が解け、なんだかグッタリしながら参加した2次会で、意外にも全く知らない人からスピーチのお褒めの言葉をいくつか頂いた。
結婚した友達も満足してくれたことが分かり、それでようやく肩の荷が下りた。

私をそこまで頑張らせてくれた友達は、人望が厚いというか、2次会には100人近くが参加していた。
新郎新婦2人のために100人。

自業自得ではあるが、自分にはそれだけの人望がないな~と痛感。
仮に結婚式をするとしたら、呼べる友達はせいぜい3人だろうな。

いつの間にか、31年の間に築いた人脈。
親友なのに少し遠く感じてしまったというのもホンネである。

そんなこんなで、初めて参加した披露宴、そして初めてのスピーチは、私に達成感や充実感と共に、ちょっとした焦りや反省を与えてくれたのである。





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Last updated  2006.04.25 00:23:34
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