リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.02.05
XML
テーマ: 花より男子(27)
【総二郎】


「お、おい総二郎、あれ…」





その時俺は、あきらと一緒に表参道にある有名イタリアンレストランにいた。

久々にランチでもどうだと誘われたから。






牧野がいなくなって16年。長かったようであったいう間だった。

と言っても16年だ、色々変わるわな。

俺は、5年前、優紀ちゃんと結婚した。今は“優紀”って呼んでる。
みんな驚いてたな。俺自身もビックリだ。

牧野がいなくなってから、俺は自然と優紀とも疎遠になった。


少し強引に、近くのレストランに連れて行って話をした。

その後もしばしば会うようになって…

自然と惹かれ合って、付き合ってた。


まぁ、俺の話はこの辺にして…

類はというと、意外にも忙しなく働いてる。
月に何度もヨーロッパ出張に行ってるし…。とてもあの類とは思えない働きぶりだ。


あきらはというと…あいつはあまり変わらないかもな。

ただ、女の趣味は確実に変わった。
何てったって、あの滋と結婚したんだぜ?信じらんねぇよ…。

その滋はというと、牧野がいなくなった後は塞ぎ込んでたな。
子供が生まれてからは、めっちゃ元気って感じだけど、今も牧野を捜し続けてるらしい…桜子を巻き込んで。





1番変わったと言えば司か?

大人しく仕事してるだけでも不思議なのに、個人的に色んな所に寄付金納めたり、慈善事業にも加担してるらしい…。

1番驚くべき所は、英徳で独裁政治を繰り広げていたくせに、今ではマメに部下の意見を聞き入れているらしい。
信じらんねぇ…。









それにしても、ホントに牧野は何処に行ったんだ…?



…そう考えると、行き着く先はやはり、“大物による情報ストップ”しかない。


16年前、全く手がかりが掴めなかった俺たちは、そう結論づけて、牧野捜索を打ち切ったんだ。











「おい、総二郎、聞いてるのか?」

さっきからあきらが何か言ってる…


「お、わりぃ、ちょっと考え事してた。

 で、どーしたよ?」

「どーしたじゃねぇよ!早くあっち見ろ!!」

…何慌ててんだ?

訝しげにあきらを一瞥して、俺は窓の外に目を向けた。





「…ま、まきの…?」

そんなはずはない。だってあれから16年も経ってるんだ。
牧野だってもう立派な大人だろう…。

「な、似てるだろ!?」

俺たちの視線の先には一人の少女がいた。

制服を着ているから、中学生か高校生だろう…。

その少女は、ファーストフード店の前で誰かを待ってる風だった。

「…あきら、冷静に考えようぜ。

 確かに牧野に似てる。だが、牧野はあんなに若くないだろ?」

「当たり前だろ!俺はあれが牧野本人だなんて言ってねぇだろ…」

「お前あの子が牧野と関係あるとでも言いたいのかよ…?」

「声を掛ける価値はあると思うぜ?」

あきらの口角がニヤリと上がった。

と同時に、俺の口角も上がった。

「…面白そうじゃん♪女の子に声かけるなんて超久々」

「だな」

俺たちはそのまま店を出て、ファーストフード店の前へと足を向けた。















【柚】



今日は登校初日。
と言っても、入学式なんだけどね。

わくわくドキドキな気分で行ったのに、半日足らずで学校は終わり。
不完全燃焼だわ!!

でも仕方ないかな。隣の席の子と友達になれただけでもよしとしますか。






学校の帰り、拓と一緒に表参道にやってきた。

どうせ家に帰ったって、つまんないだけだしね~。

拓がファーストフード店で何か買ってくると行って、一人で入っていったから、あたしは外で待ち惚け。

あたしは『店内で食べよう』って言ったのに、拓ったら『混んでるから嫌だ』なんて…なんてワガママなのかしら!
昼時だから混んでて当然じゃん。

ていうか、テイクアウトして、何処で食べるんだろ…?

「う~ん…」

あたしはついつい唸ってしまった。

「こんにちは、お嬢さん。学校の帰り?」

「俺たちとそこのカフェでも行かない?」

ハッと顔を上げると、美形の男の人が2人…。

これは…これはもしかして…

「ナンパ!?どうしよ、あたし!!

 は!声に出しちゃった…何やってんのあたし!!?」

ホントに何やってんだ、あたし!!!

「お、落ち着いてお嬢さん…」

黒髪のおじさんが苦笑しながら言った。

おじさん、と言って良いのか悩むな…30歳前後にしか見えないし…。


それにしても…は、恥ずかしい…...

「…で、どうかな?お茶でも…」

冷静になるんだ、あたし!

ナンパは初めてだけど、シミュレーションくらいしたことあるわ!

ここは冷静に、丁重にお断りを…

「あ、あの、あたし今人を待ってるんでまた今度…」

いやいや、今度なんてないから!!

「残念だな~

 じゃぁ、今度ね。名前と電話番号教えてくんない?

 今度3人でレストランでも行こうよ、予約しとくからさ。」

な、なんだと!?

「い、いや、あの、あたしはその…」



「行くわけねーだろ、糞オヤジども。」

あたしが波風立てぬよう断ろうとした瞬間、後ろから低い声が聞こえてきた。

振り返るまでもない… 拓だ…。

「こいつをナンパするなんてどっかおかしいんじゃねーの?

 てめぇらきちんとした身なりで、一見紳士に見えなくもないけど、ただのロリコンオヤジかよ?」

あぁあぁ、何てこと言ってんのさ、拓…。

オヤジども…いぇ、オジサン達明らかに驚いてるじゃん…。

「た、拓…もうやめてよ!!こんなとこで恥ずかしいじゃん!!!!」

あたしは思わず叫んでしまった。

「…てめぇの方がうるせぇよ、柚…」

ごもっともです、はい。

「ほれ、これお前の分。さっさと帰るぞ。」

あたしにファーストフードで買ったものを手渡すと、さっさと歩いていってしまう。

あたしは、急いで拓を追いかけた。


「…あ、ちょ、待ッ…!」

おじさん達は追いかけてこようとしたみたいだけど、結局人混みに紛れた私たちを追いかけてくることは出来なかったみたい。

あー、それにしても東京の人って凄いかも…。






続く。。。








*あとがき*
ホントはもっと書く予定だったのに、母にストップかけられた…orz
イミフは展開ですみません;;





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.02.05 22:12:18
[花男長編小説『*I've missed you.*』] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: