リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.02.08
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テーマ: 花より男子(27)
【つくし】


もう5月になる今日この頃。

あたしは会社のオフィスで物思いに耽っていた。


…最近柚の様子がおかしい。

ここ数日、放課後に夕食を済ませて帰ってくる。

友達と一緒だろうと思い、大して気にしてなかったんだけど…


よく考えるとおかしい。


ハッキリ言って、うちは貧しい。

子供達のお小遣いなんて雀の涙ほどしかないっていうのに…






そこで今朝、思い切って訊いてみた。

『柚、最近夕飯を外で食べてきてるけど、お金大丈夫なの?』

『あ、うん。

 それがさぁ…いくら言っても奢ってくれるんだよね~。』

『柚…相手ってお友達?』

まさか彼氏とかでは!?

『そーだよ、いつも言ってんじゃん。

 彼、お金持ちなんだよね~。』

彼!?…って友達って男なの!?

『ゆ、柚…もしかしてその彼、あんたのこと…』

す、好きなんじゃない!?な~んて思ってみたり。



 彼35歳だよ?あたしのような小娘相手にするわけないじゃない。

 ていうか、あたしもそんなオジサンの恋人は嫌だけどね。』

いやいや、恋愛に歳は関係ないわよ!!

って…ぇえ!?

『さ…35!?』



だって、あたしより年上なんて…

どうしてそんな人と友達になる機会なんてあるんだ、娘よ…。

『……うるさいよ、ママ…

 じゃああたしもう学校行くから…

 そうそう、今日は学校半日で終わるけど、約束あるから帰り遅くなるね!』


……とまぁ、こんな感じだった。

今日も奢って貰うのだろうか…?





「はぁ~…」

ため息1回につき幸せが1つ逃げていくらしいけど、あたしの幸せはまだ残ってるのかな?


「牧野さん、どうしたんですか?」

不意に隣の席の佐伯さんに話しかけられた。


「いえ、何でもないです!アハハ…」

あたしは乾いた笑いを漏らした。















【司】


今日の午後はスケジュールがない。

ないと言っても、それは仕事のスケジュールで。

プライベートの予定はあった。


1週間前、突然類から電話がかかってきた。

《もしもし司?》

『類…何だよいきなり。普段はろくに連絡もよこさないくせに。

 お前今日本だろ?何か用か?』

《うん。司、今度休み取れる?

 そうだな~…1週間後くらいとか。》

『1週間後か…とれなくも無いと思うけど…

 何かあんのかよ?』

《それは来週のお楽しみ、ね。

 昼過ぎに司んち行くからよろしく。

 じゃあ今日はこれで。》

そう言ってあいつは電話を切った。

相変わらず変な奴だな…。













そして約束の1週間後の今日。

俺は類の来訪を待っていた…

なのにやって来たのは、呼んでもないお祭りコンビ。


「よぉ司、久しぶりだな!」

いきおいよくドアを開けながら総二郎が言った。

「…急に何しに来たんだよ?」

「久々の親友と会ったってのに、邪険な奴だな~」

総二郎の後ろからあきらが入ってきた。

「あきら、お前とは一昨日会議で会っただろ。

 で、ホントにどうしたんだよ。何か用なんか?」

「ああ、俺らも類から呼び出されて来ただけだから…。」

何で昔から俺んちが集会場みたいになってんだよ!



暫くくだらない語らいをしていると、メイドが1人、類の来訪を告げにやってきた。

それから間もなく、類本人が部屋に入ってきた。


「みんな、久しぶりだね。」

「おう…。

 で、俺ら集めてどうすんだよ。珍しいな、お前が収集かけるなんて。」

「うん、今日はみんなに会わせたい人がいて、連れてきたんだ。今、部屋の外で待って貰ってる。」

会わせたい奴…?

「何だ類、まさか彼女か?」

「類もやっと身を固める決心をしたのか~!」

「あきら、総二郎…俺がそんなことでお前らを呼び出すと思ってんの?」

「何だ違うのかよ。」 「つまんねーの。」

「ん~…俺の彼女なんかより面白いかもよ?


 ねぇ、入っておいでよ!」

類がドアに向かって声を掛けると、ゆっくりとドアが開いて、一人の少女が入ってきた。


俺はその少女を見て驚いた。

牧野…?


何か言いたかったが、俺は声が出なかった。




「「柚ちゃん!?」」

あきらと総二郎が少女に駆け寄った。

少女は一瞬不機嫌そうな顔をし、渋々口を開いた。

「…西門さん、お久しぶりです。先日は失礼しました。

 それから…美作さんですよね。あたしの名前、西門さんから聞いたんですか?」

「え…あー…ゴメン。俺も直接会いに行ければ良かったんだけど、急な出張が入って…」

「………あたしは別に会いたくもなかったですけど…。」

「…………………キツいね、柚ちゃん…」

あきらが小娘にやられてるのを見るのはなかなか滑稽だ。

類は側で腹を抱えて笑ってやがる。


それにしてもこいつはなんだ?

なんでみんな知ってて俺だけしらねぇんだよ!!??


「…おい、てめぇ誰だ?」

ついつい乱暴な口調になっちまった。

俺の世間でのイメージは“クールなやり手”のハズなのに。


案の定、少女は一瞬怯んだように見えた。

「…ご挨拶遅れてすみません、道明寺さん。

 あたしは牧野柚って言います。」

牧野…だと?

「柚ちゃん、こんな奴にそんな丁寧なあいさつしなくて良いんだよ?」

類め…一々カンに障ることを…

「でさ、司。柚ちゃん、牧野に似てるでしょ?可愛いよね。」

…ああ、可愛いさ。牧野は可愛いよ。


だけど、類の“可愛い”と言う言葉に反応して、俯いて赤くなる柚を見ていると腹が立つ。

昔の牧野と類を見ているみたいで…。




「ところで、こいつを俺に会わせてどうすんだよ?

 まさか牧野の代わりにしろっつーんじゃねぇだろうな?」

俺の言葉に柚が勢いよく顔を上げて類を見る。

「俺がそんなことするわけないでしょ。

 俺さあ、思うんだけど、柚ちゃんって牧野の娘なんじゃないかなー。」



ブーーーッ


俺は飲んでいたワインを勢いよく吹き出した。

類、お前は何てことを言うんだよ!!



「きったねぇな司!どうしてくれんだよ、俺の服…」

俺の吐いたワインのシミがついた服の端をつまみながらあきらがぼやいてるが、そんなことは俺の知ったこっちゃない。


「あー、それは俺も思った。」

お前もか総二郎!!


「あのー…でも皆さんの友人の牧野さんは英徳だったんですよね?

 うちの母は貧しい家庭で育ったらしいので、英徳なんてとてもじゃないけど行けるわけが…」

「いや…牧野の家は極貧だったよ。」

「ええッ!?極貧なのに英徳…?」

類の言葉に驚く柚。
まぁ、当然だな。



「おいおい、ちょっと待てよ。

 お前ら何を根拠にそんなこと言ってんだよ!」

「ん~…何となく?」

ふざけんなよ、総二郎…


「あ、そうだ!

 なぁ柚ちゃん、俺たちと初めて会ったとき一緒にいた男って…」

初めてあったとき?男!?

こいつらの間で一体何が…。


「ああ、拓ですか?あれはあたしの兄ですよ。

 あの時は拓が失礼なことを…。」

「え、柚ちゃんお兄さんいたの?俺初耳なんだけど…」

「だって別に花沢さんに話すようなことでもないかな~と思って。」


…………なんか俺だけ蚊帳の外って感じで疎外感感じるんだけど…。




「ところでさぁ、柚ちゃん。

 お母さんの名前聞いても良い?」

ナイスだあきら。核心に迫るならそれが1番だ!

「母の名前ですか…?

 母は…“つくし”…です、け…ど…」




ブーーーーーッッ



俺は気持ちを落ち着かせようと思って再び口を付けたワインを、またもや思いっきり噴出してしまった。















続く。。。















*あとがき*

展開早すぎるかな…?
まぁ、自己満小説なので気にせずよろしくお願いします。 歯

明後日は実テなので、明日は更新できないかもですね('A`)





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Last updated  2006.02.08 21:40:43
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