リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.02.12
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テーマ: 花より男子(27)
カテゴリ: 花男短編小説
道明寺がNYに旅立ってから900日が経った。




「はぁ…やっと900日かぁ…」


4年ってことは、単純計算して1460日間。

ん?でも閏年もあるから、1461日かな…。


あたしは、あの日からずっと数えてるの。

初めは、気の遠くなるような数に気圧されてる感じがしてたけど、そんなのも段々と減っていくんだ。





だけどね、約束の日が近くなるのは嬉しいけど…

数えてきた日数分だけ、あんたに会ってないんだよ。


TVや雑誌を見れば、あんたがいる事なんて稀じゃない。



でも、TVや雑誌の中にいる道明寺は、知らない人のような気がするの。

それがちょっぴり切なかったりするんだよね。





900日ってことは、もう2年以上経ってる。

長く伸びた髪が、年月の長さを淡々と語っているように感じる。


あたしはもう大学の2年生。

道明寺が、あたしの知らないうちに設けた奨学金制度のおかげで、あたしは今も英徳に通ってる。

それはあたしにとって嬉しいような悲しいような…

だってここはあんたとの想い出で溢れてるんだよ。

嬉しいけど…それも切ない。





ところで、今英徳の生徒からのあたしへの扱いはもの凄い。

それもこれも、“道明寺司の婚約者”という、大袈裟な噂の所為だ。




とにかく、あたしへの扱いは凄いのだ。

とても元いじめられっ子とは思えない。

みんなして取り入ろうとして…冗談じゃないッ!


「ホントにウザッたいったらありゃしない…」


あたしは大学の敷地内にある、桜の木の下に座って呟いた。



高等部の非常階段の役割を果たして貰ってる。

今、季節は春。

桜はキレイに咲いている。


「何がウザッたいの?」

「まさか俺らのことじゃねーだろうな?」

「おいおい、俺らは感謝されることはしてても、疎まれるようなことは何一つしてねーぜ?」


折角1人になれたのに。

1人になりたいときに限って、この人達は現れる。

道明寺がいなくなって、3人になっちゃったF4…もといF3。


この人達に会うと、必ずと言っていいほど道明寺を連想させる。

それがまた辛いの…。


あたし、そろそろホントにヤバいかも…。




「暗い顔してどーしたんだ、牧野?」

「……何でもないよ、心配しなくても大丈夫、美作さん。」

「最近、元気ないだろ、お前。

 桜子達が心配してたぞ?」

「………」


やっぱり表情や態度に出てたのかな。

あたしは一生ポーカーフェイスにはなれないね。


「…司が恋しいの?」


そうだよ、花沢類。

でも、そんなことを打ち明けたってどうしようもないでしょ?


「…ううん、別に何でもないよ。」

「我慢する必要なんてないと思うよ。」


そんなこと言われたって…

一介の大学生のあたしにどうしろって言うの?


「そうだぜ牧野。

 あいつも相当キてるらしいし。」

「…西門さん、あいつって…?キてるってどういう…」

「司だよ、司。

 ありゃそろそろ充電時だぜ。

 仕事もろくに手がつかないらしい。」

「もしかして…道明寺のこと言ってるの…?

 でも、あいつ、電話でもメールでも何にも言ってなかったよ?」

「司も…あんたと同じなんじゃないかな。」


同じ…?どういう事、花沢類?

あいつも諦めてるって事?“仕方ないから”って…?


「牧野、あいつに会って直接喝入れてやってくれよ。」

「そんなこと言われたって…」

会えるわけないじゃない。

あいつはNY…方やあたしは日本。

有り金つぎ込んでNYに行ったって、忙しく飛び回ってる道明寺に会えるかどうかも判らないじゃない。


「会いたくないの?」

「そんなこと…」


そんなことないに決まってるじゃん…。


「お前も会いたいよな~、牧野?」

「会いたいなら会いたいって言っちまえ。

 自分に正直に生きた方が良いぞ?お前は時々遠慮しすぎるからな~。」


…あたしが“遠慮しすぎ”って言うより、あんた達が図々しすぎるだけのような気もするんですけど。


だけど…たまには素直になってみるべきだよね。


「…会いたい。」


あたしはボソッと呟いた。

初めて口にしたその思い…


あたしは、堰を切ったように涙が溢れてきた。


「会いたい…会いたいよぉ…道明寺ぃ…うぅ…」


「おいおい、何も泣くことねーだろ!」

「俺たちが虐めて泣かせたみたいじゃんか!」

「…牧野、我慢しすぎなんだよ。


 でも、良かったね、司。牧野も会いたいってさ。」





は?


今、花沢類は、後半のセリフを誰に向かって言ったのよ?




あたしは驚いて、俯いていた顔を上げた。


そして、あたしの視界に入ってきたのは…

900日振りに生で見る、愛しい人の姿。



「道明寺…!?」


あたしは驚いて涙も止まってしまった。


「何でこんなところにいるの!?あんたNYにいなくていいの!?

 仕事は……んっ…」


全てを言う前に、あたしの唇は塞がれてしまった。

懐かしい道明寺とのキス…

何だか酔ってしまいそう……




「おいおい、俺たちがいること忘れてねぇ?」

「感動の再会なのは解るけどよ~

 俺たちの存在忘れられても困るよなぁ。」


忘れてた…

美作・西門がニヤついてる…

は、恥ずかしい…!


「…ッ いきなりなにすんのよッ!!

 ちょっと、離れなさいよ!」


あたしは、勢いよく道明寺を突き飛ばしてしまった。


「…てめぇ…久々にあったってのに、俺を邪険に扱いやがって!


 だいたいなぁ、総二郎もあきらも類も、気を利かせて立ち去るとか出来ねぇのかよ!!」

「おう、じゃぁ俺たちはこの辺でお暇するか。」

「そうだなあきら。

 行こうぜ、類。」

「ん。俺眠いから家帰る。」

そう言ってF3は去っていった…。









「ど、道明寺…

 ひさ、久しぶり…だね。」

なんだか緊張してしまう。

「おう…

 お前…キレイになったな。」


ぶっ…何でいきなりそんなこと言うのよ!

あたしの顔は真っ赤になってる…と思う。

だって、道明寺も真っ赤なんだもん…。



「まぁ、泣いてる顔は相変わらずブスだけどな。」

な、何だとー!?

「一言余計なのよ!

 泣いてる顔ってのは、大抵の人は不細工なもんなのよ!(多分)


 と、ところでさ、あんた仕事は…?」

ま、まさか逃げ出してきたとか…!?


不安いっぱいのあたしだったが、道明寺からは予想外の答えが返ってきた。


「ああ、それがな…何か1ヶ月ほど大学も休んで、東京支社で仕事らしい…。

 あと、今日は休み。」

「東京!?や、休み…!?」

「まぁ、俺もそろそろお前に会わないと限界だったしな。

 ババァも気付いて気を利かせてくれたんじゃねぇ?」


あの魔女が…?

信じらんない…。

でも…道明寺があたしの前にいるってのは紛れもない事実で…。


「良かったね。あたしもあんたに会えて嬉しいよ。」

そう言うやいなや、あたしは道明寺に抱きついた。


900日振りだもん。

あたしも素直になってみるよ。

















“約束の4年”は長いけど…

考えてみれば、“会ってはいけない”なんてルールは何処にもないわけで…


この900日間会うことはなかったけど、あと残りの561日…

あたし達は何度も会うことになる―――――――――















~fin~















*あとがき*

うわ~…意味不なSSでゴメンナサイ(ノД`)
ふと気付くと、今日でサイト開設900日目だったので、それに因んで書いてみました。
短時間で、考え無しに書いたもんで、雑でゴメンナサイorz

何だか照れるんで、甘くは出来なかったり…ね(〃-д-)σ∥





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Last updated  2006.02.12 22:21:28
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