リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.02.22
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テーマ: 花より男子(27)
【類】


司が必死に俺を引き留めるから、結局俺は今まだ司の家にいる。





「それでどうすんのさ、司。」

「どうするって…

 どうもしねぇよ。

 起きるまで待つしかねぇだろ。」

「だね。」


確かに、無理矢理起こすのも気が引ける。

だけど、一体いつまで寝てるんだろ…。








その時、さっきの使用人がまたやって来た。


「何だよ。」

司は、素っ気なく答えた。


「あの…タマ先輩が、牧野様をこちらにお連れするよう仰られたので、連れてきたのですが…」

そう言う使用人の後ろには、SPらしき大男に抱かれた柚ちゃんがいた。

しかも、お姫様だっこ。




「おいっ てめぇ、気安く柚を抱いてんじゃねぇよッ!」


司が、叫びながら柚ちゃんを男から奪い取った。

そして、驚いている使用人と男を部屋から追い出した。


俺は、こんな騒がしい状況でも平然と寝ている柚ちゃんを凄いと思った。

俺は周りがうるさいと寝てられないからね。





「はぁ?

 お前、こいつのどこが太って見えるんだよ。

 こんな貧弱な身体しやがって…ろくに食ってねぇんじゃねぇか?」


…何だかもうこの歳までなると、呆れて突っ込む気にもなれない。

こんなんでちゃんと仕事できてるのか、たまに心配になる。





「あ、い、今ベッドに運ぼうと思ってたんだよっ!」


俺の言葉にハッとしたようで、赤くなりながら、司は柚ちゃんを隣接しているベッドルームに運んで行った。










司がベッドルームに入ったのを見届け、俺はため息を1つつき、側にあったソファーに腰掛けた。



チャラララ~



その時、軽快な音楽が鳴りだした。

着メロ…?


ふと視線を横に向けると、そこには柚ちゃんの通学バッグ。

多分この中からだろう。



俺はあまり気にせず、鞄を開け、携帯を取り出した。

ディスプレイには“拓”の文字。

どうやら、柚ちゃんの兄貴とかいう奴かららしい。



さすがに一瞬躊躇したが、俺は携帯に出た。



《っおい、お前今どこにいるんだよ!

 何時だと思ってんだ!あ?

 てめぇ、夕食当番忘れて、オヤジと遊んでんじゃねーよ!!》


出た瞬間、もの凄い怒声が聞こえてきた。

俺は思わず耳を離した。

柚ちゃんの兄貴と言うのは、口が悪いらしい。


「…………」

《…柚?

 てめぇ、黙ってねぇで何とか言いやがれっ!》


“何とか”と言われてもなぁ…。

俺は柚ちゃんじゃないし、柚ちゃんは今寝てる。

正直に言ったら、もっと喚きそう…



暫し考えていた俺の耳に、ふと懐かしい声が聞こえてきた。

《ちょっと拓っ!?

 あんた、そんな大声で騒いでんじゃないわよ!

 あたしに貸してみなさいっ!》

《あ、おい、やめろよお袋っ》

《うるわいわねっ


 あ、もしもし柚ー?》



牧野…?

どうやら、喚き散らす息子に呆れて、電話を奪い取ったらしい。


「……」

《…?

 柚?どうしたの?》



「牧野…?」



《…だ、誰…?》



牧野の声は、心なしか震えているように聞こえた。

電話の向こうから、「どうしたんだよ」と言う拓の声が聞こえた。



「俺…花沢類。」

《は、花沢類!?

 ど…どうして柚の携帯に…?

 はっ!まさか、柚の友達で金持ちのオヤジって花沢類だったの!?》

「…まぁね。」


でも俺は“オヤジ”じゃないよ、牧野。

……まさか、柚ちゃんが“オヤジ”って言ったんじゃ…?


一抹の不安が過ぎった。


《は…花沢類、久しぶりだね!ハハ…

 でさ、あの、柚なんだけど…》


牧野が柚ちゃんのことを訊いてきたとき、司が戻ってきた。


「ゴメン牧野、また連絡する。」

俺はそう言って、電話を切った。





「何やってたんだよ、類。

 電話か?」

「うん、まぁね。

 それより司、遅かったね。」

「そ、そうか?気のせいじゃねー?」


司は少し頬を染めた。

…どうせ、可愛い柚ちゃんの寝顔でも眺めてたんだろう。


そう思ったけど、

「ふーん…。

 ダメだよ司、いくら牧野に似てるからって、娘かもしれない子に手出しちゃ。

 しかも寝込みを襲おうだなんて…」

からかいたくてそう言ってやった。


案の定、司はその後喚いていた。















【つくし】


今日の夕飯は、お腹がすいてたのもあって、さっさと作りたかったので焼きそばにした。

具を切っていると、向こうから拓の怒鳴り声が聞こえてきた。


「…うるわいわね…。」


毎度毎度、何をそんなに怒っているのか…。

最近よく怒鳴ってるし。


あたしは、拓を一喝しようと、声を掛けた。

「拓~?」


が、返事はない。

電話に夢中で聞こえてないらしい。


「ねぇ、拓ったら、聞いてるの!?」


再度声を掛けるも、無駄だったらしい。


怒声は勢いを増すばかりで…


「ちょっと拓ー!?

 あんた、そんな大声で騒いでんじゃないわよ!」


あたしも大声を張り上げた。

そして、

「あたしに貸してみなさいっ!」

そう言って、携帯を奪い取ろうとした。


「あ、おい、やめろよお袋っ」


拓が抵抗してきたけど、そんなことお構いなし!


「うるわいわねっ


 あ、もしもし柚ー?」




電話の向こう側には、当然柚がいて、柚が喋るものだと思ってたのに…

そこから聞こえてきた声は、予想だにしていなかったモノ。



《牧野…?》


一瞬誰か判らなかった。

けど、何だか聞いたことあるようなその声…


「…だ、誰…?」

《俺…花沢類。》



“もしかして”とは思ったけど、“まさかそんなはずない”とも思った。

けど、やっぱりそれは花沢類の声だったようで…。


「は…花沢類、久しぶりだね!ハハ…

 でさ、あの、柚なんだけど…」


あたしは、焦った。

あたしが姿を消した当時のことを訊かれるのが嫌だったから、咄嗟に柚のことを話題に出した。

まぁ、そもそも、柚の行方が気になって掛けた電話なのだけどね。



だけど、花沢類から柚のことを聞くことは出来ず…

《ゴメン牧野、また連絡する。》

そう言って、彼は電話を切ってしまった。


一体、何だったんだ…。



あたしは、切れた電話を握りしめたまま、暫く放心状態だった。

拓が、頻りに「どうしたんだよ?花沢類って何だよ!?」と叫んでいたけど、あたしはその場に座り込んだまま固まっていた。















続く。。。















*あとがき*

やっぱりね、当初と全然予定が違ってきてます;汗
て言うか、“やっぱり”って何だ、自分! 歯

電話は考えてたんですけど…
誰を電話に出そうか悩みまくってたんですよ~。
類にしたのには深い理由ないですけど…多分。

私、行き当たりばったりな性格なんで、この先もどうなっていく事やら…(´,_ゝ`) 何
西門さんの存在感が比較的薄めなんで、濃くしてあげたいような…。
拓はもう良いや…なんて事も考えてしまうf(^ー^;
滋さん達も登場させたいな~(゜ペ)



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Last updated  2006.02.22 20:47:12
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