リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.03.04
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テーマ: 花より男子(27)
【あきら】


日曜の午後、俺は自宅の書斎で仕事をしていた。

一休みでもするかと思っていたところに、滋が入ってきた。





「ねぇ、あきら、今ちょっと良いかな~?」

「ああ、構わないけど。

 どうしたんだよ?」


何だか様子がおかしい。

ソワソワしてるというか…。頬が微かに緩んでるし。


「それがね…郁奈なんだけど…」




郁奈に何かあったのか…?

まさか郁奈にもついに彼氏が出来たんじゃ…?

だから滋の奴、こんな様子なんだな!?



自分の学生時代の恋愛遍歴を棚に上げ、郁奈にはしっかりした奴と付き合って欲しいと思う俺がいる。

まぁ、これも郁奈のことを思いやってのことだ。

でも俺は、司の母親みたいに、子供の恋愛に口を出す気はないがな…。

相手がサイテー野郎ならトコトン追いつめてやるが。



とにかく今は事実を突き止めるのが先決だな。


「滋、郁奈に何かあったのか?」

「うん、それがね…、昨日男の子と友達になってお茶したらしいんだけど…」


“友達”…か。



だけど気になる俺。


「それで…?」

努めて冷静に訊いてみる。


「あれ?意外と冷静なのね。

 なんかその子ね~司に似てたらしいのよ!ビックリよね~」




郁奈は何故か司のことを嫌ってるから、恋愛対象としては見ないだろ…。

安心、安心…………


って、違うだろ、俺!!


「し、滋!

 そのガキの名前、判るか!?」

「え~、知らないよー。

 どうしたの、あきら?

 心配しなくたって、郁奈は司似の男の子なんかとは付き合わないと思うよ?」


…こいつ、解ってて俺に言ってきやがったな。

さしずめ、“郁奈が男とお茶した”って俺に言ったら、俺が動揺するとでも踏んだんだろう。

それで俺をからかいに来たってわけだ、まったく…。




「……そう言う問題じゃねぇよ。」

「え?違うの?

 てっきり、その男の子のことを調べ上げるのかと思っちゃったよ。」

「いや…調べたいとは思うさ。

 けど、郁奈は関係ない。」

「……どういうこと……?」

「もしそのガキの名前が“拓”だったとしたら…

 そいつは司の子供かもしれない…。」


“司の子供かも”と言うより、“牧野の子供”だが。



俺は言ってしまってから悩んだ。

果たして今この場で、滋に事情を話して良いものか…。


俺は、滋に、牧野やその子供達については何も話していなかった。

事実を確認するまでは…と思ったんだ。

こいつに話すと、絶対に黙って見てるわけないからな。






「あきら…それどういうこと…?」

「滋…」

「司、隠し子なんていたの!?」

「はぁ!?」


あれは“隠し子”の定義に当てはまるのだろうか…。



「まぁ、司ほどビッグな人だと、隠し子の1人や2人いたっておかしくないわよね!

 あ、でも、あきらはいないでしょうねぇ…?」

「いるわけねぇだろう!!」

「解ってるって!

 こんなに可愛い奥さんや子供達に囲まれてるもんねぇ♪」


………ハハハ。



ここまで喜々と喋っていた滋だが、次の瞬間、ふと気落ちしたような表情になって俯いてしまった。


「……どうしたんだよ…?」

「司…もうつくしのことなんてどうでも良いのかな…。

 郁奈とお茶するような大きな子供までいるんだもんね。

 とっくの昔につくしのこと愛想尽かしちゃったのかな…。」


そんなわけない。

司はずっと牧野のことを口にしないけど、それでも心の奥で思ってるさ。


つーか、一見愛想尽かしたのは牧野の方だろ。失踪までして…。

その上、双子が司の子じゃなかったら…………。







「……滋…。

 拓は“司の子供かも”と言ったけど、正確には“牧野の子供”なんだよ。」

「は…?つくし…?

 ……何でそこでつくしが出てくるの…?

 だってつくしはずっと……」


滋は微かに震えていた。


確かに牧野は16年前の2月に姿をくらまして以来、行方知れずだった。

それは司も同様のこと…。

なのに牧野に司の子が…なんてことを言ったら、そりゃ驚くわな。



「あ、あきら…?

 もしかしてつくしはあの時…」

「ああ。牧野が失踪したとき、既に身籠もってたんだろうな。」


滋は目を見開き、目に涙を浮かべた…。


「じゃあ…、何でつくしは姿をくらます必要があったの…!?

 私たちにも何も言わずに…。

 つくしはずっと1人で司の子を育ててきたっていうの!?」

「…牧野にも思うところがあったんだろ………。」





滋にはこの話は重すぎたかもしれない。

しゃがみ込み、肩を震わせ、嗚咽している。


それにしても、大事なことを確認していない。

郁奈が会ったってのは、ホントに拓か…?





俺は滋が落ち着いた頃を見計らって、郁奈を書斎に呼んだ―――――――――。









********************









「失礼します。

 何か用?パパ。

 私今、TV見てたんだけど。」


そう言って、郁奈が書斎に入ってきた。

心なしか、口調が刺々しい。そんなにTVが見たかったのか。



「あぁ。ちょっとそこへ座れ。」


郁奈をソファーへと促す。

郁奈は滋が座っていた、向かい側に腰を下ろした。


「マ、ママ!?

 どーしたの、目が腫れてる…。

 もしかして泣いてたの!?

 パパに泣かされたのね…。

 はっ!もしかして、パパ、浮気でもしたの!?

 …いつかすると思ってたのよ…。総二郎さんが、『昔、あきらはプレイボーイでマダムキラーだったんだよ』って言ってたから…。」

「は…はあぁぁ!??」


郁奈の発言に、驚き、焦る。

総二郎め…娘になんてこと吹き込んでくれるんだよ!!

今度会ったら許さねぇ…。



「それで、何の用なの?

 離婚なら、私はママについていくから。」


そんなに落ち着いて、親の離婚話をする娘がそんなにいるだろうか…。

それより、『ママについていく』発言に、俺は多少のショックを受けた。



「郁奈、違うわよ。パパは何も悪くないの。

 ママはパパに泣かされたけど、そうじゃないのよ。」

「…お前、それフォローになってない…」


俺はがっくりと項垂れた。

結局俺が泣かしたってことなのかよ…。


「パパもママもどうしたって言うの?

 変なの…。」

「まぁ、そんなことはさておき…。

 郁奈、お前、昨日男とお茶したらしいな。」

「あー!ママ、喋ったわね!?

 パパ!言っとくけど、私は別に拓のこと好きとかじゃないんだからね!」

「た、拓!?」

「郁奈、今、拓って言ったわよね!?」

「……い、言ったけど…

 それがどうしたって言うのよ…。」



訳がわからないといった風で、郁奈が俺たちを見る。

滋はまた目に涙を浮かべている。


それにしても、ホントに拓だったのか…。


これを“運命”と呼ぶべきか、“神の悪戯”と呼ぶべきか…。







その時俺と滋は、不思議がる郁奈には何も事情を話すことはしなかった―――――――――。















続く。。。















*あとがき*

なんだか久々の更新ですね。なのに、毎度ながら拙い内容でゴメンナサイorz
*I've~*の更新にこんなに間が開いたの初めてかも?
しばらく誕生日SSの更新しかしてなかったですからねぇ…。
て言うか、また美作さん視点です。。総ちゃんも出したい…。
さて、これからどうしよう;? ぇ

そろそろ*Time~*も更新しようかな。気は引けますけど; 何




良かったらランクリお願いします♪
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※タイトル間違ったので訂正しました((汗





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Last updated  2006.03.04 22:46:15
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