リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.03.08
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テーマ: 花より男子(79)
【つくし】


あの日曜以来、柚とは花沢類や道明寺の話をしていない。

拓はこの間のことを柚にしつこく訊いていたけど、相手にされなかったらしく、渋々諦めた様子だ。



あれから数日間は、柚は花沢類と会うことはなかったみたい。

だけど、今日久々に食事に行くとかで、『今日は遅くなる』と連絡があった。

拓もバイトで遅くなるって言ってたから、今日の夕食は1人だった。





夕食後、あたしはキッチンのTVでニュースを見ていた。

何も考えず、ボケーッとTVを眺めていると、ふと見覚えのある顔が映し出された。


―――――――道明寺楓…




魔女が大きな事業のために、今日日本に帰国したらしい。


「そう言えばこの人は、拓や柚のことどう思ってるんだろ…」


あたし達の情報が漏れないようにしてくれてるってことは、多少なりともあたし達のことを把握しているはず。

子供達のことを知らないわけないわよね…。

それでも何も干渉してこないのは、孫といえど、あたしのような女が産んだ子だからかな…。

それともまさか、気を遣ってくれてる……とか?









ピンポーン――――――









暫し考え事をしていると、不意に呼び鈴が鳴った。

拓や柚は一々チャイムなんて鳴らさないから、多分お客さんだ。


こんな時間に誰だろ…?

そんなことを考えながら、あたしは玄関に向かった。












ドアを開けながら言葉を発していたあたしは、客人の顔を確認した途端に絶句してしまった。


「こんばんは。」


ニッコリ微笑みながらあいさつをする客人……。

――――――花沢類。


挨拶されたにもかかわらず、あたしはいきなりの彼の訪問に戸惑って言葉が出てこない。






その瞬間、あたしはハッとして、開けかけたまま止まっていた手を動かし、ドアを開いた。

そして、ふと視線を花沢類の横に遣ると、SPらしき大きな男の人が…

って、ええ!?


「ゆ、柚!?」


その男の人は、眠っているのか、意識のない柚を抱きかかえていた。


花沢類と食事と言っていたのだから、花沢類と一緒にうちに来るのは、さほど不自然なことではないかもしれない。

けど、これは明らかに不自然でしょ!!


「花沢類…何があったの…!?」

「ああ、柚ちゃん、いきなり倒れたんだ。」

「た、倒れたッ!?」

あの、あたしに似て、身体だけは丈夫なはずの柚が…!?

「落ち着いてよ。別に大袈裟に心配するほどのことじゃないよ。

 それより、積もる話もあるんだから、いい加減中に入れてよ。」


あたしは、あまりにも冷静な花沢類に多少腹立たしさも感じつつ、リビングに案内した。

……SPらしき人には、柚とあたしの共同部屋に柚を運んで貰った。











「…で、あれはどういうことなの?」

あたしは、不機嫌そうな声で花沢類に問いかけた。


「牧野、久しぶりに会ったって言うのに、随分不機嫌だね。

 それにしても牧野、あんまり変わってないね。

 相変わらず、こんな狭くてボロいアパートに住んでるし。」

笑いを含みながら、話す花沢類。


そりゃ…そりゃ、久しぶりだけどさッ!

大切な娘が倒れたってのに、黙ってられるかってーの!!


「花沢類!あたしの質問に答えてよっ。

 柚はどうして倒れたの…?


 それと1つ言っとくけど、これでも昔住んでた家よりは広いんだからねっ!!」

家についてバカにされたような気がしたので、一応訂正しておく。


「そんなに怒らないでよ。

 なんか柚ちゃん、凄いショックだったみたい。」

「な、何が…?」

「牧野と司が付き合ってたこと。」


そう言うと、花沢類はお茶をすすった。

そして、顔を顰め、「まずッ」などとぼやいている。

貧乏なんだから高級茶なんて出せるかっ。一々文句言うなっ。


って言うか、そーじゃなくてッ!



「あ、あ、あんた、なんてこと言ってくれたのよっ!!」

「俺だって、しまったと思ったよ。

 だけど、言っちゃったんだから今更どうしようもないでしょ。」


な、なんだと~!?

ちょっとは悪びれるとか出来ないのっ?


「だいたい、俺だけの所為にするのは間違ってるよ。

 口を滑らせたのは悪かったと思うけど、牧野の態度にも問題あるよ。

 ファンとか意味不明。」

「い…意味不明って…」

「とにかく、問題は柚ちゃんが、自分たちは司の子じゃないかと悟ったかどうかだ。」

「い、いくらなんでも、“もしかしたら”くらいは思うと思うけど…。」

「思ったら色々問題が出てくることは判るよね?」

「うん…」


でも、道明寺本人にバレなければ、どうにかなると思う。

バレてたら今頃乗り込んできてると思うから、花沢類はまだ話していないのだろう。



「一番の問題は、柚ちゃんが司を嫌ってることだよね。」

「そう言えば、この間の話しぶりからすると、あまり好きではない感じだったような…。

 て言うか、“一番の問題”がそれ…?」

「大事なことでしょ、何てったって父親のことだし。

 柚ちゃんだって、父親が嫌いな人ってのは嫌だろうし、

 司としても、嫌われてるより好かれてるが良いだろうしね。

 と言っても、司が嫌われたのは、司のあの態度が悪かったんだから、自業自得だけど。」


まぁ、道明寺の態度は頗る悪いから、普通はムカつくわよね。


…ん?ちょっと待て。

“あの態度”って何!?


「まさか花沢類、柚を道明寺に会わせたの!?」

「なに、聞いてなかったの?」

聞いてないよーっ!!



「俺は余計なことをしたかもしれないけど、黙って見てるつもりはなかったんだ。

 あんたと司には幸せになって貰いたい。

 一度、牧野も司に会えばいいよ。


 じゃあ、俺、もう帰るから。」



そう言うと、頭を抱えているあたしを尻目に、花沢類は出て行った。



あたしは今後、どうしたら良いんだろう…。















続く。。。















*あとがき*

なんか類ばっか目立ってて微妙だ…。
道明寺に頑張って貰いたいな~なんてv 笑

最近、自分の語彙の少なさに、少々胸が苦しくなります('A`)




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Last updated  2006.03.08 16:23:43
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