リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.03.10
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テーマ: 花より男子(79)





そして明日、十数年来の親友である、司がNYへと旅立つ。



















*宣戦布告*





























俺は今夜、司と2人きりで話をしたいと思っていた。

それを司に申し出たところ、夜8時に司の家に行くことになった。


それまで暇だった俺は、意味もなく街をふらつく。

そして、偶然見つけてしまった、寂しそうな後ろ姿――――――――





「牧野?」




急に呼び止められてビックリしたのか、一瞬ビクッと身体を震わせた彼女。

そしてゆっくり振り返ったと思ったら、また変な顔してる。







「花沢類? なんでこんなところに…

 ていうか、なに笑ってんのよ!?」

「だって…、牧野の顔面白いんだもん。」


笑いを噛み殺してそう言うと、真っ赤な顔して怒ってる。

それがまた面白くて笑ってしまう。




「ちょっと!もう、なんなのよー!!

 だいたい花沢類、こんな所でなにしてるのよ。

 明日は卒業式なんだから、明日に備えて早く寝ちゃえば?」


フン、といった感じでそっぽを向く彼女。

どうやら機嫌を損ねてしまったらしい。


「牧野、まだ7時前だよ。



 この後、司んちに行く予定なんだ。」


俺の言葉を聞いて、俯く彼女。

気になって顔をのぞき込むと、シュンとした表情をしている。

――――――やっぱり司の名を聞くと、寂しさが募るのかな。




「…牧野も一緒に行く?」




「あ、あたしはいいよ!

 あたしより花沢類の方が付き合い長いんだし、別れる前に積もる話もあるでしょ!?

 ……そ、それにあたし、明日の引っ越しの準備で忙しいし…………」


別に…積もる話なんてない。

それに、牧野より司との付き合いは長いと言っても、牧野と司ほどの強い絆が、俺と司の間にあるとは思えない。



ん?それよりも…

「牧野、また引っ越すの?

 今度は何処?山村??」

山村だったら船酔いもなくて良いね、なんて言ってみる。


「…もう、花沢類ったら。そんな所じゃないわよ。」


フフフと微笑む彼女。

だけど、何処か寂しげに見える。


牧野にこんな表情をさせるのは司―――――――?






「花沢類…?どうしたの?」


俺は暫く彼女を見つめていた。

じっと見つめられて照れたのか、顔を仄かに朱に染めて訊いてくる。




「…………。」



俺は何も答えず、なおも彼女を見つめていた。


「は、花沢類…?

 あたしっ…急ぐから、もう行くねっ!」



居心地が悪くなったのか、急に踵を返して立ち去ろうとする彼女。



「――――――牧野。」

「え?」


不意に俺の口から出た、彼女の名前。

また呼ばれて振り返る彼女。




俺は振り返った彼女の腕を掴み、そのまま引き寄せ、俺の腕の中に閉じこめた。



「は、ははははは花沢類ッ!?

 な、何すんのよ!こんな公衆の面前で…ッ」

予想通り、慌てふためく彼女。


「…公衆の面前じゃなかったら良いの?」

「そ、そう言う問題じゃないけどっっ。」

「あんまり無理すんなよ。」

「え…?」



いきなり真剣な口調で話した俺に驚いたのか、彼女は俺の顔を見上げてきた。


「…どういう意味…?」

「寂しくても無理すんなってこと。

 司がいなくても、俺がいつでも側にいてあげるから。」

「………花沢類………」



俺はニッコリと微笑んだ。

そして、彼女の唇に、かすめるようなキスをした。



「ちょっ……花沢類っっっ!!!」



顔を真っ赤にして俺の腕から逃れた彼女は、何やらよく解らないことを早口で捲し立てている。

ぷっ…

やっぱり、動揺するとよく喋る。



「…っ!まったく!さっきから何がおかしいのよっ!?

 このクソガキがっ!!

 あたし、もう帰るっ。」


そう言うと走っていく彼女。

その彼女の背中に向かって俺は叫んだ。


「さっきの、本当だから!」

――――――“司がいなくても、俺がいつでも側にいてあげる”っていうのは本当だから。

       寂しくて我慢できなくなったら、俺が司の代わりに支えてあげる。


彼女は振り向かず、走っていってしまった。

俺の声が彼女に聞こえたかどうかは、定かじゃない。








それから訪れた道明寺邸で、俺が司に言ったこと――――――


「司、これは俺からの宣戦布告だよ。

 牧野に寂しい思いばかりさせるようなら、俺がお前から彼女を奪ってやるから。」















fin...















*あとがき*

何だか矛盾点が多い気はしないでもないんですけど…
「花男ファンに捧げる36のお題」が手つかずだったので、急遽執筆。
しかも1を無視して2…。まぁ、初めから順番通りに書こうとは思ってなかったんですけどね。
それにしても、お題1作目が類つく(?)ってどうなんでしょう(^_^;
類つくっていうCPは正直好きではないけど、書く分にはそんなに嫌じゃないかもしれないな、と思いました。 笑
甘甘とかは無理っぽいですけど;
と言うか私は、つかつくでも甘甘って無理なんではないだろか…((汗





良かったらランクリお願いします♪
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Last updated  2006.03.10 18:47:59
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