リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.03.15
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テーマ: 花より男子(79)
【司】


類はああ言ったが、俺だって早く牧野に会いたい。

だけど、やっぱり情報はブロックされてるらしく、あれから数日経った今日現在、何も掴めていない。

いっそのこと、柚の通っている水…なんとかって言う高校まで、暇さえあれば俺自らが押しかけようとさえ思った。


だがそんな時、急にババァが帰国した。

表向きは大きな事業のためとか言われてるが、日本での事業なんて、俺だけで事足りている。


でも、そんなことは今の俺にはどうでも良いことだ。

俺だけで見つけられないのなら、悔しいがこの際ババァにも手伝って貰おうと思った。

牧野の元には、ハッキリ断言は出来ないが、俺の子だっているんだ。今更反対なんてさせやしないさ。






「お母さん、お願いがあります。」

「…司さん、あなた仕事はどうしたの?

 今日は横浜の方でM社との会議が入ってなかったかしら?」

「……先方の都合で、後日にということになりました。」


俺の答えに不満でもあったのか、眉間に皺を寄せたまま、ババァは俺を見据えていた。

まぁ…確かに、会議は“先方の都合”ではなく、“当方の都合”で後日延期になったんだけど。

つーか、こんな時に仕事なんてしてらんねぇよ!


「…仕事に私情を持ち込むなと、昔あれほど言ったでしょう?」

ババァはため息を一つついてから、そう言った。

……俺の嘘はバレたのか?そんなことはどうでも良いけどよ。



「それよりお願いが…」



「なっ…!?」

「先日、邸の方に、柚が来ていたらしいわね。」


は?


「ババ…じゃねぇ、お母さん、柚を知ってんのか!?」

「ええ。」



「そうね…。

 牧野さんが身籠もってたことは知っていたのだから、生まれる前からと言うことになるわね。」


何ぃ!?


「てめぇ、俺をバカにしてんのか?

 知っててなんで言わなかったんだよッ!?

 …まさか情報をブロックさせてたのは―――――」

「黙りなさい、司。

 …わたくしは、牧野さんの意志を尊重しただけです。」

「ふざけんなっ!柚は俺の子なんだぞ!!」

「誰がそう言ったんです?

 子供達が誰の子かなんて、あなたに判るわけないでしょう。」


そりゃそうかもしれない…。

けど、俺の子じゃなかったら、誰の子だって言うんだよ!?


「……じゃあなにか?

 牧野が俺と付き合ってる時期に、他の男と関係を持ったかもって言いてぇのか!?

 牧野はそんな女じゃねぇよ!!」

「落ち着きなさい!いい歳して何を言っているの。

 …誰もそんなことは言ってないでしょう。

 わたくしは、真実かどうか確認もしていないのに、そうだと決め込むのはお止しなさいと言っているんです。」


………んなの、解るわけねーだろッ!!


「ところで…

 あなた、まだ、拓には会っていないのでしょう?」


そう言って差し出された1枚の写真。

俺は不機嫌そうに、ババァの手からそれを奪い取った。


「…これ……」


俺はそれを見た瞬間、目を見開いた。

そこには、俺が若い頃にそっくりな、高校生くらいの男が写っていた。


「拓…?」


そっくりだとは聞いていたけど、まさかこんなに似てるとは思わなかった。

なんてったって、牧野の遺伝子も入ってるわけだし。


「とても柚と双子とは思えないわね。」

ババァが仄かに笑っている…。正直、不気味だ。


だが、俺としても、本当に双子かと思う。

男女だし、二卵性なのは判るけど、兄妹なのだから少しくらい似ても良いと思うが…。


つーか…


「こんなん、明らかに俺の子じゃねぇかよッ!!」

「…まだ断言は出来ませんけど、似てはいますね。」


ムッカ~。

なに意地張ってやがんだ、このクソババァっ!






「それより司、お願いがあるとか言ってましたね?」

はッ!そうだった。


「牧野の居場所を教えてください…。」


当初は、“捜してくれ”と頼む予定だった。

だけど、この様子だと、ババァは確実に居場所を知ってやがる…。


「残念ながら、それは出来ません。」


はぁ!?


「な、なんでだよ!?

 俺の子が…いや、俺の子かもしれないガキが2人もいるのに、知らん振りしてろってのかよ!」

「これはビジネスです。

 牧野さんが姿を消す前に、わたくしと牧野さんの間で成立したビジネスです。

 ですが、牧野さんがあなたに会いたいと言ってくれば、快く会わせてあげましょう。

 わたくしとしても、孫かもしれない子が2人もいるのに、今更妨害しようなんて思いません。」


“孫かもしれない”…か。

嫌味ったらしく『他人の子だったらどうするんだ』と言ってやりたかったが、自分の身を滅ぼすだけのような気がするので敢えて言わないでおこう。


なんだか言ってることはよく解らないが、とりあえず俺らのことについて、もう反対はしてないらしい。


そう言えば、この十数年、ババァが持ってくる縁談を断り続けてきたが、やけにあっさり諦めていたのは、牧野と子供達のこともあるからか…。





だけど、結局は居場所を教えてくれないと言うことが腹立たしい。

俺は、「わかりました」とだけ告げて、部屋を出た。


そしてそのままエレベーターで一気に1階まで下りた―――――――――。















*あとがき*

もう、私自身意味が解らなくなってきた; 爆
最近、読み返すのも億劫になってきたので、しばしば矛盾が…(ノД`)涙

何はともあれ、もう22話目です。
よくここまで続いてるなぁと、我ながら感服。飽きやすい性格なもんで(^_^;


良かったらランクリお願いします♪
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Last updated  2006.03.15 19:29:25
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