リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.03.25
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テーマ: 花より男子(79)
【拓】


俺らは、郁奈んちの車に乗っていくことになった。


あんな高級車に乗ったのは初めてだぜ。

無駄に広いし、シートはふかふか。ハッキリ言って、落ち着かなかった。

その上、キョロキョロしていた俺を見て何を思ったのか、郁奈の奴……

『まぁ、緊張するのは仕方のないことよね。これから司と…ふふ、飲む?』

なんて言いながら、車についてる冷蔵庫みたいなところから何か出してきやがった。

なに考えてんだまったく…。俺が今更道明寺司と会うことに関して緊張なんてするか!







「ちょっと拓?着いたよ。




思っていたより早く着いたらしい。

ドアの外から郁奈が俺を急かしてきた。


「わかってるよ。うるせぇ奴。」


俺は、ゆっくりと車を降りた。


目の前にそびえ立つ、大きなビル―――――――

ここにあいつがいるのか……。




「ね、じゃあ私、警備員の人に話つけてくるからちょっと待ってて!」

と言うやいなや、郁奈は、入り口付近に立っている男達の方へと駆けていった。


顔が利くとは言っていたが、本当にあんなガキに大丈夫なのだろうか…。

今更だが、不安になってきた。


だが、俺の不安も杞憂に終わる。




「…大丈夫だったのか?」

「当たり前じゃん、私を誰だと思ってるのよ?

 美作家と大河原家の社長の大事な孫娘なんですからね!」

「大河原!?お前の母親、あの大河原グループの社長令嬢だったのか!?」

「うん、そう。

 実際、パパの会社よりママの実家の方が権力強かったりするんだよね~。」

「そりゃなんとも微妙だな…。」

「とにかく、今はそんなことより中入ろうよ!」


言うが早いか、郁奈は俺の腕を掴むと、ズンズン引っ張り会社の中へと入った。







会社の中には、想像以上にたくさんの人がいた。

その大半の人たちはスーツ姿で、私服の郁奈と制服の俺は、相当目立っていた。

……色んな奴らの視線が突き刺さって痛い。

だが、郁奈はそんなものお構いなしといった感じで、受付を目指して直進していく…。


「お、おい待て、郁奈…

 みんな見てるじゃねーか、大丈夫なのか?」

「え?何が?気にしすぎじゃないの?

 あ、なに、拓は注目を浴びるの慣れてなくて、緊張してんのね~!」

「は?んなわけねぇだろ!

 俺だってな~それなりに…」

「はいはい、わかってるって。

 拓はカッコいいから、普段から人目を引くんでしょ♪」


俺のセリフを遮った郁奈は、俺が言わんとしていたことをズバッと言い捨てた。

くそっ…これじゃ俺が意地っ張りみたいじゃないか!

つーか、そういう問題じゃねぇし…。


郁奈は、やはり多少ズレたところがある。

まぁ、金持ちっつーのは、変人が多いんだろ。

こいつの親父だってそうだ。どこぞの金持ちオヤジと一緒に、柚をナンパしてたしな~…。

あと、柚の友達とかいう…ハナザワ?あいつも、女子高生と友達になろうとした点から考えて、変だ。

ついでに言うと、道明寺司もおかしいんだろうな。









「ねぇ拓…司、今さっき出て行ったって。」

「…え、あ?誰がんなこと言ったんだよ。」

「……はぁ~…。

 私、今、受付のお姉さんと話してたの見てなかったの?」


悶々と考えていた俺は、郁奈が受付嬢と話しているのも気付かなかったらしい。


それにしても、いないのか…。

本人がいなけりゃ、何にもなんねぇし……帰るか?









「おい、郁奈に拓か!?」


不意に名を呼ばれた。

そちらの方に目を遣ると、なんか見たことあるようなないようなおっさんがいた。

それにしても、郁奈と共通の顔見知りなんていたっけ?


俺が首を傾げた瞬間、郁奈が大声を張り上げた。


「パパー!

 なんでこんなところに…!?」


“パパ”だぁ??

あー、そういえば、柚がナンパされたときにチラッと見たような…。


「ああ、ちょっと今からここで会議が…」

そう言いながら、郁奈の親父が俺たちに近寄ってきた。


「え?でも、司いないって聞いたよ?」

「あー、あいつは元々関係ない会議だから問題ないよ。

 それより郁奈、お前こそなんで拓と一緒に、こんなとこに…?」

「んー、まぁ、話せば長くなるって言うか~

 端的に言うと、司に会いに来たんだけどー…」

言いながら郁奈は俺の方に視線を投げかけてきた。


「おい、おっさん。」

俺は静かに口を開いた。


「おっさんって…別に良いけど。」

「おっさん、道明寺司んちで柚に会ったんだろ?

 だから俺のことも知ってんだろ。」

「え?あ…柚ちゃんなんか言ってた?」

「……なんかって何だよ。」

「あ、いや…」

「道明寺司のことか?」

「――――――――っ!」


このおっさん、明らかに動揺してやがる。

次期社長がこんなんで大丈夫なのかよ?


「…おっさん、俺たちに構ってるのも良いけど、早く行かないと会議始まるんじゃねぇの?」

「あ?あ、そうだ!

 じゃあ郁奈、また後でな!」


ギリギリの時間だったのか、郁奈の親父は腕時計を見るなり血相を変えて飛んでいった。



「……ねぇ拓…柚って誰…?」

「ああ、言ってなかったっけ?

 俺の双子の妹。」

「ええーッ 拓、妹なんていたの!?

 …ワガママなのは一人っ子だからだと思ってたのに…。」


ワガママ?俺のどこがワガママなんだよ?


「ね、それより今からどうするの?」

「…そうだな…」


“帰るか?”―――――そう言おうとした時だった。

俺たちに近づいてきた男が、話しかけてきたのは。


「突然すみません。

 お二人とも、私についてきていただけませんでしょうか?」















続く。。。















*あとがき*
17時にUPしようと思ってたのに、改装してたら無理でした(^_^;

私は、個人的には今回の話、嫌いじゃないですv ぇ
何ででしょ~…うーん……;
それにしても、相変わらずつくしは全っ然出てきません…すみませんorz
さて、次回は誰だ!? 笑


良かったらランクリお願いします♪
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Last updated  2006.03.25 17:35:24
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