リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

2006.07.07
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テーマ: 花より男子(79)
【つくし】


あたしは、東の角部屋に案内された。

入った瞬間、懐かしさに包まれた。ここは昔と何も変わっていないみたい…。


だけど、懐かしさと同時に、緊張感にも苛まれた。

道明寺と2人っきり…。



「まぁ、座れよ。」


促されるままにあたしは、道明寺が座っているソファーの向かい側のソファーに腰を下ろした。




…暫しの沈黙。

その静けさに耐えられなくなって何か言おうとした瞬間、道明寺が話し始めた。




「提案…?」


道明寺の提案…

一体、何のことだろう?


何となく、こいつの提案はあまり良いものじゃない気がする…。



「お前が今どんなとこに住んでるか知らないが、今日引っ越せ。」

「……はぁ?」


いきなり何を言い出すんだ、このバカはっ。

引っ越せって……しかも今日!?


「あの…、意味解んないんですけど。」

「あ?何言ってんだ、そのまんまの意味だぞ。

 なんでも良いから、引っ越せ。」



 …っていうか、引っ越すわけないし!」

「何で引っ越すわけないんだよ?」


道明寺が、さも不機嫌そうな顔で訊いてきた。


そう言われても、ねぇ?

そりゃあ広くはないけど、一応暮らしていけるから別に不都合はないし。



お金ないし、良いとこに引っ越すなんてこと出来ないわよっ。


「…引っ越す必要がないから。

 だいたい、何で急に引っ越しを勧めてくるのよ?」

「どうせセキュリティーだって十分じゃないとこに住んでんだろ。

 それに、俺はお前と離れたくない。

 だから、今日からここに越してこい。」

「……は?」


あたしの引っ越し先って……道明寺家なのっ!?

そんな……ここに住むなんて出来るわけないじゃない!

あたしには2人の子供が…

って、道明寺が父親なんだし、一緒に住んでもあんまり問題ない気もするけど…

…いやいや、問題大ありよっ!!



「無理無理、あり得ないあり得ない…」

「はぁ?何が無理であり得ないんだよ。

 全然無理じゃねぇし、余裕であり得るだろ。」

「え、いや、そのー…」

「お前、子供達のこと心配してんのか?馬鹿な奴だな、んなこと気にすんなよ。

 安心して柚も拓も連れて来いよ。」


あ…

道明寺自身から柚や拓の名を聞いたのは初めてだ。

子供達のことについて何も言おうとしないから、気にはなってはいたんだけど……



「………………」

「…何黙ってんだよ、何とか言えよ。」

「……ねぇ、やっぱり急には無理だよ。」


心の準備ってものが……

それに、拓と柚も何て言うか判らないし…



「ふん。でももう諦めろ。

 お前がタマと話してる間に、手はずは整えちまった。」

「手はず…?」

「今日中にお前んちの荷物はうちに届くぞ。」


また、なんて勝手なことを…。

拓と柚がビックリするじゃないのっ!


「あ、あたし、もう帰るっ!」

「おい、牧野!

 お前、さっきから話聞いてなかったのかよ!?」

「勝手なことばっかりしないでよ!」

「お前だって、これまで散々勝手なことしてきただろ!

 突然いなくなりやがって、どんだけ心配したと思ってんだよ!

 おまけに、1人で子供育てやがってっ!!」

「そ、そんなこと言われたって…

 あたしにはあたしの事情ってもんがあったのよ!

 だいたいあんた、2人が自分の子だと思い込んでるみたいだけど、あんたの子じゃないんだからっ!」


……ヤバい。

勢いに任せて、とんでもないことを言ってしまった気がする…。


道明寺の表情が、一気に凍り付いたのがわかった。















続く。。。















*あとがき*

一週間振りのup。
随分前に書いたところなんでよく覚えてませんでしたけど……
何でテンポ良く進んでくれないんだ…orz ぇ


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Last updated  2006.07.07 18:36:19
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