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俳句関係の雑用とイベントとが終わって、ほっとひと息。疲れたときは甘いものにかぎる。通い慣れた裏道を自転車で10分、行列の出来る「お菓子屋」さんに着いた。今日は時間をずらして来たのに、それでも店内に二列、店の外には蜥蜴の尻尾のように並んでいる。
当然のことながらケーキ、クッキイ、羊羹、おせんべいなどなど、芸術品のように並んでいるが、どれもこれも確かに美味しい!。一頃テレビで「行列の出来る店」という番組に出たらしいからそのせいもあると思うのだが、遠くから来て並ぶ人もいるようだ。なかでもお目当ての「栗饅頭」のおいしさと言ったらそれはもう、控えめな甘みに深みがあって、中に大きな栗が丸ごと入っていて、食べ応えがあって、掛値なく美味しい!!の一言。
これだけ売れるのだから余分な手間は省きたいのだろうが、店からの発送はもとより、電話での注文も受け付けない。(もっとも一万円以上買うとオーケーなのだが)だから並ぶしかないのである。当節こんな景気のいいお菓子屋さんは珍しいのではないだろうか。
蜥蜴の尻尾に着いたが店員さんも多く、手際がよいので少し頑張れば手に入る。お世話になった方の分も含めて買い込み家にもどる。
さて、温かいお茶を両手に包みながら「山頭火」の句集を繰ると、疲れは一変に吹き飛んで、山頭火の生き方にちょっとだけ惚れる。ゆったりとした時間を過ごし、少しだけ詩人になった気分。たったこれだけのことなのに、充分に私は至福なのである。
鉄鉢の中へも霰 種田山頭火(山頭火・句集)所収
