りらの徒然日記

りらの徒然日記

2005年01月10日
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カテゴリ: その他
 いや、その人にそんなつもりはなかったのだ。
 でも、私にとっては「言葉の暴力」だった。

 それは、2日前の法事のときに起きた。
 夫のお祖母ちゃんの法事で、当然のことながら夫の親戚ばかりが集まった。
 一部を除いては、私の知らない人ばかりだった。
 ただでさえ、気を遣って緊張する場。
 そんなときに、それは放たれたのだ。

 その人は夫と会話をしていた。私は、夫のすぐそばにいて、聞いていた。
 「結婚して何年になるのかいの~?」

 「子どもさんは?」
 「はぁ、まだいません」
 「結婚して7年も経って、子どもがいないなんて、おかしいんじゃないの?」

 そのときは、ただ微笑んで聞いていた。
 でも、後になればなるほど、ぐさりと突き刺さってきた。
 夫のいとこが子どもを連れてきていて、みんな可愛がっていたのだけど、そのことさえしんどいと思ってしまうほど、心はダメージを受けていた。

 帰宅するまで、超人的な努力で、ニコニコと微笑みを絶やさなかったけど、家に着いた途端、何かが切れたように、ぼろぼろ涙が出た。

 なんで泣いているのか、自分でもよく分からなかった。
 でも「あの」言葉が心に突き刺さっていることだけは分かっていた。

 私たち夫婦には子どもがいない。
 子どもが嫌いな訳じゃない。欲しくない訳じゃない。医学的にできないわけでもない。

 「積極的に子どものいないライフスタイルを選んでいる」なんて、格好のいいものじゃない。
 理由は、「仕方がない」という消極的なものなのだけど…。

 そのとげが、2日経った今でも抜けない。
 体調までおかしくなってしまった。
 「あんな、何も知りもしない爺さんの言うことなんか、気にするな!」

 誰かに分かってもらいたいと思う反面、誰にも分かってもらえない気もする。
 変に分かったふりをされたら、却って傷ついてしまうような気もして、誰かに話すのが怖かった。

 ここに書いたのは、ようやっと、少し落ち着いてきたのと、「こんな気持ちになった」ことを書き留めておこうと思ったから。
 そして、こんな思いをしている人間がいるってことを、誰かに知ってもらいたかったから。

 ごめんね。私は、(だいぶ)元気になったよ。





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最終更新日  2005年01月10日 23時40分32秒
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