心はいつも旅気分

心はいつも旅気分

2006.06.14
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カテゴリ: 旅の想い出
スペイン王家の宮廷画家ベラスケスの描いた、 
“ラスメニーナス(女官たち)”は、とても有名な絵ですが、 
よく分からない絵でもあります。 
中_ベラスケス_ラスメニーナス
=絵葉書より=

マルガリータの肖像画のようですが、なんと、 
絵の中に、画家本人が絵筆を持って王女と並んでいる。 
堂々とした出で立ちです。 

部屋の奥の鏡には彼女の両親であり、
画家のパトロンでもある王フェリペ4世と


傑作中の傑作とされている理由は、
どこにあるのだろう? 

確かに、316x276と大きなサイズの絵ですし、 
鑑賞者を画面の奥へ奥へと連れ込むような、 
不思議な魅力は感じますが・・・。 

私がこの絵に注目したのは、 
画家よりも“ マルガリータ ”に興味があったからです。 
何故なら、彼女に会うのはこの時で3度目だったのです。 

1度目は <ウィーン美術史美術館> でした。 
“青いドレスのマルガリータ王女”
白い肌に赤いくちびるで、人形のように美しく、 
銀のレースのついた青いビロードのドレスを着た、
8歳の姿でした。 
マルガリータ青いドレス
=手持ちの本より=

2度目は <ルーブル美術館>
3歳のまだあどけない姿の王女。 

<プラド美術館>には、“ラスメニーナス(女官たち)”の他に 
”薔薇色のドレス” を着た13歳のマルガリータの 
肖像画もあります。
マルゲリータ薔薇色ドレス
=手持ちの本より=

何枚もの肖像画を残した王女は、しかし、 
残念なことに22歳という短い生涯でした。 
お気の毒に。 

肖像画の鑑賞は、
その人物の背景をある程度知ることで、随分違うものです。 
それは当時の歴史を知ることにつながります。 

「マルガリータの絵が、なぜウィーンとマドリッドとパリにあるのか?」 
その訳を知ろうとするのも、美術鑑賞の一環として楽しいことです。 

一枚の絵から、別のもう一枚の絵へと続く物語が、 
新しい旅へと私を誘います! 





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Last updated  2006.06.14 18:43:03
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