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December 10, 2012
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カテゴリ: 特養日勤日記

 「ねえさん!  今日、わしはお泊りか?」

 最近、母のテーブルに男性が席を替わって来られた。

 若年性アルツハイマー。

 お歳はまだ60を5歳超えられた所とか。 見るからにお若い方です。

 その方、私を 「ねえさん!」  「ねえさん!」 と呼ばれる。

 「う~ん!  私はおねえさんとは違うけど・・・昔のおねえさんって所でいいかな?」

 すこ~し、例によって少々H語がお得意のようです。

 そのお話には乗らないし無視。  背を向けて反応しない。

 即効で話を変えるとこだわりなくこちらの話に乗ってこられる。

 やっと気持ちが通じたのか殆どその会話が無くなったKさん。

 とっても優しい顔立ちでなかなかのフェミニスト。

 いつもニコニコされて優しい気遣いが出来る方です。

 でも、時々スイッチが入り落ち着かなくなる。

 「ねえさん、今日わしはなんでここに居るねん!」

 「ねえさん! わしは誰と一緒に来たんや?」

 「ねえさん! わし恥ずかしいねんけど・・・聞いてもええか?」

 「ねえさん、 わしは頭がおかしいいねん。 何にもわからんようになってんねん」

 「ねえさん、わしはどうなってしもたんや・・・大の男が情けない・・・」

 Kさんはドスの効いた声で 「ねえさん」と言ってからしゃべりだす。

 なんか・・・私は渡世の世界で「ねえさん」と呼ばれているみたいな錯覚になる。

 母の認知症の初期の頃の会話がダブりKさんの気持ちが良く判る。

 「Kさん、大丈夫よ。  人間60歳も過ぎると時々判らなくなる時があるよ。

    私も時々、あれ?って思う時があるし。  誰かに聞くとあ~そうかって」

 「ほんま?  誰でもそうなん?  ねえさんも?  安心したわ」

 ものの1分も経たない内にまた 「ねえさん!」が始まる。 

 近頃は漸く会話の中身が変わってきた。

 季節の話、世間話を広げて話すとしっかりその会話を広げられる。

 どなたに限らず会話は大事なリハビリなのだと思われる。

 それとは反対に同室のMさん。

 どんどん口を開き訴える事をしなくなってしまった。

 そして、体調を崩されベッドに伏せる事が多くなった。

 あの入所された時にもっと訴えに耳を傾け、寄り添ってあげていたら。

 今、このような事にはならなかったのでは???といつも疑問が湧いてくる。

 「私はもうどうなってもいいねん。  死にたい」とばかり言っていたMさん。

 気力がなくなってしまったのだろうか???

 「お話相手になりますから母と同じテーブルに」とお願いした事も届かなかった。

  母の通う病院の家族会での合言葉。

 「家族から絶対に目を離さない」   「心のケアは家族から」

 「 特養 」 毎日通うとお一人お一人の様子が手に取るように判る。

 やっぱり母だけではなく、みなさんにいつも心を向けてあげたい。

 今日も合言葉が心に響く。 

神さま

病める兄弟姉妹の上に

あなたの

愛と福音がありますように。

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Last updated  December 10, 2012 11:53:38 PM コメント(2) | コメントを書く
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