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前回の更新から少し間が空いてしまいました。6月初めに眩暈が始まって、良性で1-2週間でおさまると思いますよと診断されたのですが、安静に過ごて1週間後に朝以外は症状がおさまったと思い、自分が主催のテニスの自主練習があって休みにくかったので練習したら翌日には症状が悪化してしまい…結局レッスンは3週間休み、自主練習も2週間ほど休んでしまいました。数日前の練習ではかなり体力が落ちていたので、戻すまでがやや憂鬱。これから夏が始まると言うのに…。数日前から眩暈は良くなった感じなのですが、親族から身内の子供のことで相談が持ち込まれてあれこれ話し合いで、じっくり洋書を読む気分にはなれず、オークの樹の下でちょっと馴染んだアプリでのロマンスファンタジー系の小説、漫画の海を彷徨っていました。細切れなのが、今の気分にはちょうどいいかんじで。ヌリタス ~偽りの花嫁~ 上【電子書籍】[ Jezz ] いくつか面白くてハマったロマンスファンタジーがあったのですが、最初漫画で数話読んだら世界観に引き込まれたので、検索したら小説版があったヌリタス。各話のタイトルが詩みたいで、惹かれました。調べたら電子書籍があるようなので、ポチ! 上下巻で完結してくれていて嬉しい。一気読みでした。主人公は貴族がメイドに産ませた女性で、城で虐待されながら最底辺でかろうじて生きているという状態なので、虐待シーンがかなり多く、中世の騎士の騎馬試合なども途中出てきて血なまぐさいシーンもあり、苦手な方はご注意ください。あ、このお話は竜などの空想動物とか魔法は出てこなかったです。だからジャンルはファンタジーじゃないのかな??? 主人公ふたりとも虐待で傷ついていて、だから傷ついた人の痛みのわかる繊細な人たち。考えすぎてしまって、相手が大事すぎて、今の関係を壊したくなくて、踏み込めなくて、両片思いみたいなかんじがながーーーーく続いて、それがとってもいいかんじ。ヒロインが新しい自分になっていく過程がとてもよかったです。ちなみに漫画版はアプリのcomicoで、小説版はアプリのピッコマで、途中まで無料で読めます。
June 22, 2024
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シチリア富豪の麗しき生け贄 ハーレクイン・ロマンス~純潔のシンデレラ~【電子書籍】[ ケイトリン・クルーズ ]妻という立場ではあったものの、二人の力関係は歴然。小さい頃からの憧れもあり、押し切られて始まった夫婦関係。庇護される対象でしたが、愛を自覚し、子供を守りたいという思いで、彼女は大人の女性に。彼から離れるという決断をして… 彼女の成長がよかった◎
May 15, 2024
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二見文庫で翻訳されているジル・バーネットの未翻訳クリスマス短編。40歳未婚ヒロイン×32歳の元拳闘士、拳闘クラブ経営者ヒーロー。冬のNYが舞台のヒストリカルロマンス。凸凹カップルで、起こる事件と衝突に何度も大笑い。欠点もある二人だけれど、育まれていくあたたかな絆が素敵。短編だからこその意欲的な設定で、さらに年上のヒロインが自分の身体のたるみを気にしすぎて、初夜にたっぷり2時間ベッドで新郎を待たせたり、ものすごく厚着してベッドに入ったりといったエピソードは微笑ましく、リアリティあり、すーごくよかったです。それに祖母と二人で暮らしていたヒーローは家が貧しくて8歳から働きに出ていて、カっとくるタイプな反面、忍耐力もあり、(ヒロインのほうが年の差をものすごく気にしていましたが)精神的には彼のほうが大人で、現実的なのにどこか夢見がちでもあるヒロインと精神的にはつり合いがとれているようにも感じられたのもうまいなぁと思いました。短編ながら読み応えあり、とってもオススメです! この作家さんの恋の魔法は最高~!(あ、今回パラノーマル要素はありません)===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
May 4, 2024
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Darius【電子書籍】[ J. R. Ward ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 読了後、一番最初に思ったのは、ダライアスは王家の存続にずいぶん貢献しているんだなということです。王妃のベスは彼の娘で、娘を影からずっと見守り、王の家族や戦士たちの集う館を作ったことなど。その貢献度をラスにあまり理解してもらえていない気がしますが・・・。リトルラスのおじいさんですね! アンが書の聖母の祝福を受けていたとはびっくりでした。2人の終わりを知っているので、甘い2人のロマンスの幸せなときも読んでいて切なく、さらにその儚くも濃密な数日間と、得た宝が彼らの人生の至福だったかと思うと悲しくて、泣かされました。トールは、シェランが亡くなった時に失踪しましたが、ダライアスはシェランから使命を与えられ、正気を失うこともできなくて、苦しかったでしょうね。ジョンマシューの身体を借りてベスと会話を交わすことができ、今生の悔いなし、と思ったエピソードは彼のようやくみつけた平穏で、本当によかったなと思えたシーンでした。私はどうしてもロマンス面に感想が偏りますが、今回も戦闘シーンあり、アンの元カレがレッサーに変化して、ダライアスがヴァンパイアだと暴露してしまうなど、展開も◎でした~ダライアスのこれまでについては、8巻のジョン・マシューの巻Lover Mine: A Novel of the Black Dagger Brotherhood LOVER MINE (Black Dagger Brotherhood) [ J. R. Ward ] で、彼の前世としてダライアスの人生が現在と交互に語られ、生まれてからのことがよくわかりますので、興味を持たれた方はぜひそちらをチェックしてみてください。今までの戦士のなかで一番王子様っぽく感じる繊細な人物です。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================Father Mine J.R.ウォード(BDB#6.5)なんちゃってあらすじLOVER MINE J.R.ウォード(BDB#8) なんちゃってあらすじ Lover Unleashed(BDB#9) なんちゃってあらすじ短編集「Dead After Dark」"The Story of Son" by J.R. Ward パラノーマル読み切り作品 なんちゃってあらすじ#10 Lover Rebornのなんちゃってあらすじは、まだフリーページにまとめていませんが、ブログ内にあります。1はこちら#11 Lover At Lastのなんちゃってあらすじは、まだフリーページにまとめていませんが、ブログ内にあります。1はこちら#12 THE KING なんちゃってあらすじは、まだフリーページにまとめていませんが、ブログ内にあります。1はこちらその他の洋書あらすじをチェックLover Mine A Novel of the Black Dagger Brotherhood【電子書籍】[ J.R. Ward ]
May 2, 2024
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Under the Christmas Tree A Holiday Romance Novel【電子書籍】[ Robyn Carr ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 幼いころに出会ったころは、お互いに全く意識する相手ではなかったのに、大人になって恋に落ちた二人。ヒロインの気骨を、ヒーローが好ましく思っているところが◎ ハイスペで結構なモテ男と思われるヒーローは、さりげなく何度も迫りますが、ヒロインが地に足がついていて、内心好きなのに、簡単に靡いたりしないところがよかったです(笑)。ヒロインは半年前に婚約者に二股三股にかけられていたことが発覚したばかりで、すぐに次にいく気持ちでもなく、自分は挫折した獣医という教育を受け、数年前の帰郷時には婚約者を連れて帰っていたというヒーローには積極的に迫られても踏み切れないという理由もあったりして。(このシリーズ全般がそうですが、良し悪しは置いておいて、いかにも田舎社会で、みんなが他人の事情に通じていて、情報網がすごい)捨て犬たちのお世話を約3週間、協力して乗り切ったことで、二人とも動物の命を大切に思い、責任を持って行動することができることがわかって人としての信頼が育まれ、更に二人とも地域に根付き、家族を大切に思っているという共通点が、男女の情だけでなく、急速に二人の仲を深めていったのかなぁと思いました。周囲からも祝福される恋で、たぶんこれからも家族や動物たちと仲良く暮らしていってくれそうな二人。短いけれど、説得力があるロマンスでした。クリスマスシーズンに保護施設に送ると、無責任な飼い主に貰われてしまって不幸になるかも、幼すぎる仔犬の世話は経験のない飼い主には難しすぎるかもと、自分の仕事や時間を犠牲にして、仔犬たちを助けるアニー。助けられた仔犬たちはクリスマスイブにクリスマスプレゼントとして各家庭へ。そして命を助けたアニーとネイトもクリスマスに愛を見つけています。クリスマスという名の愛が表現された作品かも。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================なんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
January 14, 2024
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A Virgin River Christmas A Holiday Romance Novel【電子書籍】[ Robyn Carr ]濃密な作品でした。温水器もガスもなく、野外トイレしかない山のなかの掘っ立て小屋で過ごす二人。ヒロインのやむにやまれぬ想いが、ヒーローのことを癒やしていく過程が丁寧に描かれていました。ピューマに付け狙われて極寒のなか雪隠責めにあってしまったり、鹿の餌付けシーンがあったり、大自然の冬の描写がワイルドで素敵でした(読んでいる分には)。ラスト、亡くなったボビーの存在感よ。彼らの思い出のなかに、ボビーはずっと生き続けるんだろうな。2人とも、がんこ一徹。お似合いのふたりです。読んでよかった。クリスマスストーリーらしく、クリスチャンの方にとってのクリスマスの意味するところなども伝わってきました。星の話は知らなくて、だからクリスマスツリーのてっぺんにつけるのかと思ったりしました。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================ロビン・カーのヴァージンリバーシリーズのクリスマスストーリーばかりをまとめたアンソロジー集に収録されていたため、てっきり短編と思っていたけれど、いまamazonを確認のために見たら、第1作ヴァージンリバーが430ページで、シリーズ第4作のこちらは314ページだったので、短編というほど短くもなかったかも・・・。読了できて結果オーライですが、知っていたら取り組むのを躊躇する長さだった!!! 3巻は未読でしたが、内容を知らなくても本作は問題なく読めました。ストーリー中、なにくれとなくヴァージンリバーの住民に目を配ってくれているバー兼レストラン、そして診療所の存在が大きいので、1,2巻の設定が大事かも。ここを日本語で読めてよかった。シリーズは日本では2巻まで翻訳済、洋書ではいま19巻くらいまで出版済のようですが、あの若いカップルはどのあたりで主役になるのかなぁ。1 ヴァージンリバー【電子書籍】[ ロビン・カー ]2 遙か山なみの隠れ家へ【電子書籍】[ ロビン・カー ]3 Whispering Rock ジャックの妹ブリーとマイクの話 369ページ4 A Virgin River Christmas ←今回読んだ作品5 Second Chance Pass ヴァネッサと亡くなった夫の親友マット ※4巻で顔出ししていました続く※購入をご検討の場合、第4作は、単品(1177円)で買うよりも、数編収録されているアンソロジーで買う方がずっとお得だと思いまーす! Virgin River Christmas Collection A Holiday Romance Collection【電子書籍】[ Robyn Carr ]
December 28, 2023
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インフルが解熱して数日経過したあと、自分の主催のテニスの自主練習が人数ギリギリで休めず、普通の生活には戻れていたので復帰したのですが、これは少し早かったようで、ちょっとグロッキーな日が続いていました。インフル前も咳風邪だったので、体力落ちていたのかも。今週からは練習を普通のペースに戻しているので、ややしんどく思いながら、体力の戻りを待っているところです。もう少したったら、洋書を読むエネルギーが蓄積されてくると思います。先日買ったジルバーネットの短編が収録されている洋書を、開始ページを開いて、数日前から伏せておいてあるのですが、手が伸びなくて・・・。織姫の結婚 ~染殿草紙~ (二見サラ文庫) [ 岡本 千紘 ]最近ハマった1冊。ティーンズ路線のかわいらしい恋のお話です。裁縫名人の姫が主役ということで手に取ってみたのですが、ざ・ちぇんじ や なんてすてきにジャパネスク、あさきゆめみしにどっぷりつかって10代を過ごした私には昔懐かしい平安ロマネスクでした! なんてすてきにジャパネスクとかは元気いっぱいのヒロインだったので、個性は全然違って(笑)奥ゆかしい感じのヒロインの落窪物語、シンデレラロマンス。守ってくれる母親はなく、父親は自分に無関心で、ちょっと今風かなと思うのは結婚を目指さず裁縫の技術を生かして宮中に出仕できないかなと思ったりもしているところ。たくさん縫物をして上等の布は身の回りにあふれているのに、自分に自由になる布は少なくて、乳母の息子の衣装のために自分用の下着用の布を融通したり、工夫して、小さな幸せを探して暮らしている様子がいじらしいヒロインでした。有職装束大全 [ 八條 忠基 ]以前Twitterでこの本が話題になっていたときにちらっと見ていました。織姫の結婚が面白かったので、解像度をあげるために、この本を思い出したので再度読んでみました。体系的に網羅されていてわかりやすく、昔の宮廷、貴族の暮らしに思いをはせました。
November 25, 2023
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イケおじロマンス本ということで、思い出した本作品収録の、これからずっと(キャンディス・ハーン)。『摂政期時代英国で、10年ぶりに宿屋で偶然再会した男女が、その後24時間を共に過ごす』という設定で、4人の作家さんが異なる作品を書いています。詳しい内容をすっかり忘れてしまっていて、初読のような気持ちで再読しました。2010年1月26日に投稿した読書感想を再掲します。めぐり逢う四季 (二見文庫) [ ステファニー・ローレンス ]<あらすじ>ある二月の寒い雨の日。商用でロンドンに向かっていたローグ・ジェラード子爵は悪天候のために旅を中断し、街道沿いの宿屋に入った。そこにいたのは、十年 間音信不通だった幼なじみのリディア。あでやかな美女へと成長したリディアに魅了されるローは、心ならずも彼女の企みに巻き込まれていく…。RITA賞受 賞の『ローグ・ジェラードの陥落』をはじめ、十年ぶりに初恋の相手と再会し、その後二十四時間をともに過ごす男女の恋愛模様を、四人の実力派作家が四季ご とに描き分けた珠玉の短篇集。ローグ・ジェラードの陥落(ステファニー・ローレンス)/魅せられて(メアリ・バログ)/オンリー・ユー(ジャッキー・ダレサンドロ)/これからずっと(キャンディス・ハーン) オススメ度:★★★★★ 短編集なので、ステファニー・ローレンスの分だけ読んで眠ろうと思って手にとったのですが、面白くて眠気が覚めてしまい、結局一気に最後まで読んでしまいました。話として面白いのは、ステファニー・ローレンスのRITA賞受賞した作品かなと思いますが、心に残ったのは、メアリ・バログの「魅せられて」でした☆ あと主人公カップルとしては過去最高齢ではないかというキャンディス・ハーンの短編の設定も衝撃的でしたね。短編だから冒険できるのか、書きたいものを追求したという印象でした。ヒーローが成功したのち、軽蔑・嫌悪していたはずの職業へとヒロインを引き込もうとした、というのはなんとも読んでいて後味が悪く、でもその辺をかわし乗り越えるヒロインが大人の女性の余裕だな・・・と思いました。まさに、いま旬のロマンス作家たちの短編集、オススメです。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
November 3, 2023
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Edenbrooke and Heir to Edenbrooke Collector's Edition【電子書籍】[ Julianne Donaldson ]「ありのままの自分で」番外編46ページ(楽天では本編との合併本しか販売がありませんが、amazonでは単品購入可能でした) ヒーロー フィリップ視点のお話。貴族の次男として生まれたフィリップは、陸軍の最年少の少佐としてスペインに赴任していました。ある時戦地に母から短い手紙が届き、当主の兄の死を知らされます。帰国して爵位を継いだ彼は、望ましい結婚相手として社交界の母娘の格好の獲物に・・・。彼の身分と財産しか欲していない底の浅い社交界の若い女性たちに追いかけまわされることにうんざりしたフィリップは領地に帰ることにします。帰宅後に、妹のルイーザの親友で美人だけれど計算高くて底の浅いセシリー・ダヴェントリーの双子の妹がやってくると聞いて、あてもなく家を飛び出します。ところが暗闇のなかで馬車が横転して修理が必要な状況になり、馬もびっこを引いている様子なためその場に繋いで歩いて助けを求めることに。運命を呪いながら数時間歩くと宿屋の光が見え、宿の主人に諸々の手配を頼みます。そこに姿が乱れたレディが飛び込んできて・・・「ありのままの自分で (マグノリアロマンス) ジュリアン・ドナルドソン」が大好きなので、もっと早く読めばよかったーーーーーー。とっても短いのですが、情報盛りだくさんで、すっごく面白かったです。========= ここから先はネタバレあり =========まず、本編では記載がありませんでしたが、フィリップは兵役についていたのですね。彼の生家であり、愛するエデンブルックは、傲慢な兄が引き継いだら自分の帰る場所でなくなってしまうことを悟り、悲しんでいたものの、仕事には生きがいとやりがい、誇りを感じていました。兄の病死によって、自分の人生が思いがけず大きく様変わりしてしまいました。本編でマリアンが借りていたメグという馬は、弟ウィリアムのためにこっそり彼が調教師に頼んで訓練させていた競走馬で、1週間後に彼がエデンブルックに来たらあげるつもりでいたようです。これには兄弟間の昔の摩擦の経緯があって、ウィリアムに与えるつもりで準備していたんですね~。弟のウィリアムは若い頃から競走馬の育成に熱心で、彼は毎日馬と過ごし訓練していたようです。あるとき男兄弟3人で馬で競争しますが、一番下の弟ウィリアムが勝つと、フィリップは称えたものの、チャールズはその馬をよこせと要求します。断ると、ウィリアムが手塩にかけた馬を父に頼んで自分に与えてもらう、いずれにせよ時期がくればここにあるものは全て俺が継承するのだからと言い放っていました。フィリップは自分がいつかお前に競走馬をプレゼントするよといって、チャールズのようにはならないでいよう、と決意していました。本編では亡くなっていたチャールズは、兄弟への情もなく、特権を振りかざす恵まれた身分のろくでなしってかんじです。本編ではフィリップが社交界でもてていたということは記載がありましたが、彼が彼に言い寄る女性の裏の事情をよく理解して、嫌悪していたことはマリアンは知りえなかった事情でした。特にマリアンの姉セシリーの下心しかなく野心のみの戯れ、思わせぶりな態度は妹の親友ということもあって観察する時間も長くて、ロンドンでの滞在で本性はバレバレ、彼女の罠にかからないよう細心の注意を払っていたことがわかります。セシリー本人はプロポーズさせる気満々で、マリアンを苦しめていましたけど、フィリップとしてはありえない未来だったようです。それで他でもない、セシリーの双子の妹が自分の家に来ると母親に言われて、あのような女性が二人分、自分を奪い合いいがみ合うのかと想像して、これ以上はもうたくさんだ!と逃げ出してしまうのです。この経緯を知ると、マリアンがセシリーと競っても勝ち目はないと、姉ために身を引かないと、と努力していたことは全くの徒労だったことがわかって、なんとも初恋らしいすれ違いというか、セシリーのあくどさが周囲に与える影響たるやというか、結構な影響力で、ちょっとフィリップが可哀そうに思えました。そして意外でもなんでもないですが、初対面のシーンで彼は恋に落ちていました。マリアンが怒って、あなたのことを紳士だと思っていたけれど、人違いでした、と言い捨てたことは、彼女の言葉の意図以上にフィリップの根源を揺さぶっていました。爵位を継承して人生の道筋が突然変わってしまい、本質を見失っていたことに気づきます。紳士たれ、という父の教えが思い出され、自分はあんなに嫌っていたチャールズのようなふるまいをしてしまっているとショックを受け、反省します。またマリアンには初対面なのにどこか故郷のような懐かしさを感じ、乳しぼり女の下りで笑わされ、自分の体重の二倍もある怪我をした御者を正義感と勇気で宿まで連れ帰り、その後も彼に頼ることなく後処理を自分で担うと表明したことで、もしかしたら彼女も社交界の他の若いレディのように自分を夫として釣り上げるつもりなのかも、策略なのかもというかすかな疑いを持ちつつ、彼女の芯を感じ取ったようです。むしろ彼女を守りたいという気持ちが芽生えていました。本編の視点はマリアンだったので、フィリップがどこまで彼女のことをわかっていたのかというのは謎だったのですが、初恋+マリアンに手こずっていたものの、想像よりも成熟した男性だったんだなぁと思いました。フィリップは、想像よりもずっとずっとマリアンのことを好きでしたね。番外編を読んで、前よりもっとフィリップが好きになりました。読んでよかったー♡ちなみにこの短編の内容は、フィリップの過去~本編64ページまでのところで終わっています。公式HPのQ&Aによると出版社からは出版しないと言われたようで、残念ながら短編の続編は執筆予定はないそうです。==============もう一作品「籠の中の鳥のように」が翻訳済なのですが、そちらはガラッと雰囲気が違って、自由を希求するヒロイン。籠に閉じ込められている閉塞感が全編を漂って、せつなくていいお話なのですが、自由を抑圧されている状況なので、全般的に重い雰囲気です。読み切り。他に作品はないのかなと思って公式HPをチェックしたところ、2作品を上梓したころに家庭の事情が発生していまは執筆していないとありました。書けるようになったら、再開しますということでしたが、いまのところ具体的な予定は決まっていないようです。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
October 9, 2023
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家なき無垢な代理母【電子書籍】[ ジャッキー・アシェンデン ]<あらすじ>ともに児童養護施設で育った、病気療養中の親友に懇願され、アイビーは卵子提供をして、代理母となった。だが親友は急死、おなかの子だけが残された。ドナーは無慈悲と噂される砂漠のシーク、ナジールだという。悩んだ末、アイビーは身重の体で彼を訪ねることにする。現れたのは、威厳に満ちたブロンズ色の肌の屈強な体格の男性。なぜか子供に執着する彼に結婚を申し込まれ、驚くアイビー。「イエスと言うまで、きみはここから生きて出られない」おなかの子と生きのびるためには、彼に従うしかないの?シークもの。不義の子として周囲から隠されて育ったヒーローと、養育家庭がマッチせずにずっと孤児院で育ったヒロイン。家族が欲しいという二人の思いが強く共鳴して、切なく印象的なお話でした◎いかにもシークらしく、監禁を試み、強引に目的地まで連れ出し・・・。ヒロインも負けずに喧嘩を売りまくります。好みのお話。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
October 8, 2023
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楽天電子書籍で無料ダウンロード。(楽天ブックスから検索するとヒットすると思います)※以前はamazonでも無料だったのですが、今日はもう価格が戻っていました。楽天の電子書籍は、以前は検索機能が本当に使いにくくて、条件でソートしようとしても、目的の書籍にたどりつくのが難しかったのですが、最近改善された印象。ただ取り扱い書籍については、海外なので版元の事情などよくわかりませんが、amazonのほうが量は充実しているかも? 例えば私の気づいた範囲ではクレスリー・コールのローアシリーズは、amaonで全巻買える一方、楽天ブックスで以前は全部買えたのですが、現在は数冊のみしか買えなくなっています。 ===============Parker Greyは読むのが二冊目。以前気づいたときに無料ダウンロードしてありました。Double Dirty Mountain Menはホットな複数愛ロマンス。雪山で道に迷って遭難してしまった若い女性がレンジャー二人(生物学者と元木こり)に助けられて…という中編です。前回読んだロイヤルものよりも作家さんの筆が乗っている感じがしました。英語の難易度は高くないと思います。
October 1, 2023
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※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 今回も面白かった~! 好きなカップル。ソロノスは自分たちが聖別された民族だと信じ、厳格なヴルクナーの教えを守っている真面目な人物で、10代の頃に伴侶メランテと出会ってしまったために、他に恋人も作れず、メランテの魔力によって怪我をさせられた後遺症で普通には飛べなくなり、メランテを追跡しながらかわされ、噂で聞こえてくるメランテの乱行に心を痛め、恋人に嫉妬しながら500年を過ごしていました。そのためメランテへの恋情は相当こじれてしまっていて、伴侶だとしても、力を取り上げ良い道を示してやればもっとよい人物になれるだろうと信じ、身体の相手をさせてやってもいいかくらいに思っています。一方でメランテは両親をソロノスの父に殺され、姉ザビーネがソロノスの父を殺したことを皮切りに、ヴルクナーたちから執拗に追跡され、何度もザビーネを殺され、そのたびに折伏の魔力を使い生き返らせ、逃げ場と庇護を求め、毒薬を耐えても悪の巣窟の異父兄オモートの宮廷に身を寄せていました。密かに交流して親友だと思っていたソロノスのことは両親のことを密告した恨みと、裏切られた悲しみ、そしてもしもスカイホールに連れていかれたら自分自身ともいえる力の根源を奪われ、色のない衣を着て、抜け殻のような生活を送らされることになると思い、彼を深く憎み恐れていました。一度は仲が良かった二人だからこそ、お互いに裏切られたという気持ちが強く、また育った文化の違いで恋人へ期待するモラルのギャップが激しく、再会時はマイナスからのスタートです。ソロノスはランテが恋しいけれど憎い、複雑な気持ちを抱きながらも肉体的には脆いランテのことを本能的に守らないとならないと感じ、一方で気持ちの整理がつかず憎しみを捕虜のランテにぶつけます。ランテは自分自身を守るために必死で逃げようとします。でも人生で一番幸せだったと感じた野原での時間を忘れたことはなく、裏切られた気持ちは消えず、ヴルクナーに命を狙われ続けて警戒心は緩めることができず、その後犯人はソロノスの兄のアリストだとわかりますが言っても信じてもらえないだろうから追及されても言えず鬱屈した思いを抱いています。そんな二人が生き抜くための逃亡の過程で、空を飛び、洞窟をくだり、海底に潜り、様々な危機を乗り越え、少しずつ自分の視点から過去を語り合い誤解を解消し、相手を失ったかもしれないという絶望から相手への気持ちを再確認していく様子がとってもよかったです。ソロノスは、ランテが自分以外に恋人を複数持っていたことをどうしても看過できず、また文化の違う魔術師への蔑視も克服しにくいものでした。伴侶だからという生物学的、本能的な理由だけで、彼女自身を肯定してくれない相手と子供を作ってしまったら、彼やその仲間は子供のことを受け入れられないのではと感じたランテは、ソロノスを受け入れません。そんな彼の考えを変えた出来事は、彼の力一歩及ばず彼女を助けられないという場面が何度も何度も繰り返されること・・・。危険な場面は毎回のことながら、素晴らしく想像力豊かな場面で、結構厳しい状況になったりもしていましたが、読み応えありました。試練を通して、お互いの違いを受け入れ、お互いを信頼することを学び、これからもよい関係でいられるのではと思わせてくれるカップルでした。好き。ところで、ソロノスはランテに、父親があの日どうしてランテの両親の家を襲撃することになったのかわからないと話しています。自分は彼女の家の場所を密告していないと。みんなが襲撃の準備をする様子に気がついてついていったら、あのような状況になってしまったと。わたしは、ひょっとしたら弟の様子をこっそりみていた兄のアリストが父親に告げ口したのでは? という気がしています。あと、なんちゃってあらすじには書けませんでしたが、ニクスがリオラの宮殿で女神たちを集めて、自分を大決戦の女神として認めてほしいと言っていました。次は16巻 Sweet Ruin 。英語のあらすじをみてみたら、主人公は知らない人物でした。フューリーは〇〇〇〇〇の花嫁だとどこかで読んだので、救出作戦が行われるのか、戦いのさなかで出会うのか・・・。1巻から名前だけは出てきていましたけど、(意識はないまま)ようやく登場! ひとまず19巻まではメインのカップルとしては名前が出ていないようなので、脇で語られるのか、そのうち主役巻があるのか。シリーズ最終巻のオオトリ・カップルなのかなぁ。楽しみ。16巻はもうポチってあるのですが、今回は次巻に続くという終わり方ではなかったのと、積読本もたまっているので、少し日本語の本を読んで、洋書も違う作家さんに取り掛かるかも? そのときの気分なのでわからないですが。17巻 Wicked Abyss18巻 Shadow's Seduction19巻 MUNRO ←マンローが主役の巻===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================LOTHAIRE(ローア#12)読んでいます1はこちらローアシリーズ あらすじまとめぺーじは こちらDreams of a Dark Warrior(ローア#11)あらすじはまだまとめていません。読んでいます1はこちら()
September 29, 2023
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凍った愛がとけるとき【電子書籍】[ アメリア・アドラー ]<あらすじ>悲しい過去を背負い、恋愛を捨てて仕事に打ちこむ女性看護師、カリ。その救急病棟へ運ばれてきた魅力的な男性クレイグは、自分に関する記憶をいっさい失っていた!病院を出て極寒の街をさまようクレイグに、カリは救いの手を差し伸べる。イギリス英語で軽口ばかり叩くクレイグと、きまじめなカリとの奇妙な同居生活。2人の距離が縮まってきたとき判明するクレイグの驚きの正体。彼らの世界は引き離され、さらにカリは生涯をかけた仕事を失う危機に…新鋭が贈るスイートでクリーンなロマンス。記憶喪失もの。罵倒や過激なシーンなどがない'クリーンなロマンス' 。キス止まりで、ハーレクインならイマージュの路線が近いかなと思いました。記憶喪失になって身元不明になってしまった人は、過去の自分のアイデンティティ、家族、財産、社会的地位などとは完全に切り離されてしまい、まっさらな状況で人生が再スタートするのでもしも自分や身近な人に起こったらと想像すると恐ろしい状況だなと思いましたが、もっと恐ろしいのは、一片の情けもない身勝手すぎる人の心かな・・・。私は面白ければホットでもクリーンでもOKなのですが、読者の好みも色々なので、事故が起こらないよう、ハーレクインのようにデザイアとイマージュ、ヒストリカルのようなシリーズを分ける感じで購入時にホットな作家さんとクリーンな作家さんを見分けられると便利かもしれませんね。海外だと宗教的な理由もありそうですが、クリーンは日本の市場ではどのくらいニーズがあるんでしょうね。以前に比べるとロマンス本自体の毎月の刊行数も減っていますから、新しい作品が出版されるだけで嬉しいです。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
September 24, 2023
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恋の予感に身を焦がして (二見文庫) [ クリスティン・アシュリー ]<あらすじ>グエンは一年半前に“運命の男”と出会って以来、夜中に訪ねてくる彼の名前も知らないまま、“ミステリーマン”と呼んで関係をつづけていた。“ミステリーマン”こと元軍人のホークは、妹のトラブルの巻き添えで犯罪組織に狙われたグエンを守るためについに正体を明かしたが、バイカーグループや麻薬密売潜入捜査官の登場でさらなる危険がふたりを襲う…!ゴージャスでセクシーなアルファヒーローで絶大な人気を誇るベストセラー作家による、“ドリームマン”シリーズ第一弾!屈強でめちゃくちゃアルファ、ヒロインにのめり込む作品をお探しの方がいて思い浮かんだ一作。好きすぎて客観的に感想をかきにくく、まとまった感想をブログにはアップしていなかったので改めて。ヒロインは買い物中毒でボディコンシャスな美女なのに、怖いもの知らずで中身とのギャップ大!謎の超セクシー男と関係するだけなら、自尊心が傷つくことはあっても生活に変化はなかったのに、現実世界に彼が踏み込んでくるや、王様も真っ青な采配を振るい、命令を下し、彼女の自立を妨げる嫌な傲慢男の顔を見せてきて…作品の設定とか、登場人物の造形とか毎回攻めてるなと思うんですが、家族とか絆とか、大切なところは地に足がついているというか、とても丁寧にかかれていて、ガールズトークも最高だし、共感度も高くて、大好きな作家さんです。そういえば読みたいと思って積んであるシリーズ第4作Motorcycle Man、冒頭だけちらっとみて、相変わらず面白さを予感させるインパクトあるシーンで(笑)日本語で読みたいと思って先送りにしていたのですが、英語で読まないと駄目なのかなぁ。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
September 23, 2023
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Macrieve: Volume 14 MACRIEVE (Immortals After Dark) [ Kresley Cole ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 900歳のライキーの双子の片割れで衝動的なほうの話。カップルがラブラブな時期と不和の時期の落差が激しくて、続きが気になりぐいぐい読まされてしました。ウィルは幼い頃に受けた性的虐待で獣を完全に抑えるよりも自由にさせることで自分自身を守ってきたことから現在でも獣の制御がききません。過去の虐待から起こってしまった悲劇で自責の念が強かったことに加えて、ニクスにオーダーの牢獄に送り込まれて肉体も精神も崩壊寸前、自殺するつもりが伴侶と出会います。(たぶんオークションに出させるよう若い魔女を焚きつけたのもニクス…)歪んでしまったものは、一度壊さないと治らないというのがニクスの処方箋だったようです。伴侶はプロサッカーの花形選手で、口が悪く、小柄、頭が良く、オーダーの統領ウェブの娘でした。父親とは別人格、理想の伴侶だと惹かれる気持ちは揺らがなかったものの、皮肉にも彼女がサキュパスの娘でもあることが発覚すると、彼は幼い頃その種族に性的な虐待を受けた経験から嫌悪と拒絶感を相手にぶつけずにはいられませんでした。ヒーローが幼い頃にサキュパス(淫魔)に性的な虐待を受けて性的に歪んでしまっていること、またヒロインが、異性の性的な体液を糧にするサキュパスと人間の子供だったため、彼女と性的な関係を持つのかどうかが、彼女自身の生死を左右することもあって、他の作品と比べて性的なシーンに枚数が割かれていた気がします。単にホットというだけでなく、性的な虐待が犠牲者に与える残す長期的なダメージや、相手が好きでないのに性的な関係を結んで相手を毒で汚染してしまったり、過去被害者だったヒーローが、今度は気が付かずに加害者にもなっていてということもあったり、性的関係の暗い部分も話のなかで重要だった気がします。ウィルが根深い嫌悪をどう克服するのか、過去とどう折り合いをつけるのかということを見守ったこの作品でした。被害自体はウィルはまったく悪くないですが、本人にはどうしようもないことでクロエは責め立てられ、二人の仲を考えた時にウィルは加害者になっていて、二人の仲は終わりだとクロエは見切りをつけます。被害はその場面だけでなく、こんな風にも広がっていくんだなと感じました。クロエがウィルを誘拐して拷問した組織オーダーのリーダーの娘だったというだけでも結構ヘビーな設定でしたが、ウィルを過去に虐待した種族サキュパスでもあるというのはダブルパンチ。最終的に彼女を伴侶として得て、ウィルはウェブがいたから(彼に誘拐されて娘を産まされたサキュパスがいて)彼女が存在する、彼女に会うためにならもう一度拷問にかけられてもいいと言い、自分自身の獣を制御できるようになった彼はウェブへの復讐を断念します。想像の二回り先をいく展開でした。次巻15巻dark skyeは、「光と闇のはざまで」で伏線が張られていたメランテとヴレクナーの王子の話のようです。今回エピローグになっていたマンローと花嫁の出会いのシーンは、プロローグそのもの。マンローメインの話は、19巻です。そこまでお預けなのか・・・。読みたい。16巻 Sweet Ruin 17巻 Wicked Abyss18巻 Shadow's Seduction19巻 MUNRO ←マンローが主役の巻===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================LOTHAIRE(ローア#12)読んでいます1はこちらローアシリーズ あらすじまとめぺーじは こちらDreams of a Dark Warrior(ローア#11)あらすじはまだまとめていません。読んでいます1はこちら()
September 16, 2023
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※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね ロテールの母の国、ダシアの影の家の公子トレハンの使命は亡命者を狩り、ダシアの場所を秘密のままにしておくこと。ターゲットを追いかけてたどりついたアバッドンというデーモンの国の王宮内の部屋で、魔術師の扮装で眠るうら若い女性を見つけます。誘われるままに近づくと彼女は彼の血を通わせ、花嫁だとわかりますが、これから女王となる彼女の伴侶は、翌日から開催されるトーナメントで選ばれることになっていました。彼女を勝ち取るために顔と身分を晒せば900年守り抜いてきた故郷と今までの人生に戻れなくなる。花嫁か、過去か。寡黙で慎重なタイプのトレハンは、決断する前に調べなければと言って書籍を当たったり、スパイして回ったり、でも最後の瞬間は気が付けば競技会にエントリーしていて、どうするか決めていなくても自分にとって大事な父の形見の剣と家に伝わってきた宝物だけは持ち出してきていて…。迷っているようでいて、意識していない心の奥底ではそれしかないとわかっていたのかも。大きな決意に対してさりげない言及でしたが、すごく印象に残っています。あと、ベティーナは武器制作職人でもあり、殺し屋のトレハンが武器を作る人に対してリスペクトを持ち、作り出す彼女の個性、そして作り出す作品も気に入っていて、制作を励ましている様子が、二人の相性のよさを感じてとても好きでした。前作Lothaireと時系列が並行していて、登場人物もエピソードも交差しています。(最後のほうには「光と闇のはざまで」のサビーネも出てきていました)どちらもヒーローは同じヴァンパイアで、彼らの癇癪爆弾スイッチはいつも花嫁というのは共通していますが、ロテールは花嫁を傲慢さから見誤って泥沼へはまっていき、トレハンは花嫁を思いやるばかりに自分の本能を否定して限界で爆発してしまい、どちらもとっても面白くて、読みどころが違う印象のお話でした~。トレハンの恋敵キャスについては、今後のあらすじをついチラ読みしてしまったら、なんと!!! 17巻Shadow's Seductionに出てくるようです。競技会に出るのを渋っていたわけが分かった気がする~~~。あと発売予定の新作のヒロイン、ミーナというのは彼らの無垢で若い姪コスミナのことなんでしょうね! 次巻14巻のMacrieveはライキーのユイリームが主役なので、またガラッと雰囲気がかわりそう。なんちゃってあらすじには書きませんでしたが、ニクスは競技会を観戦していて、ベティーナがあれは誰だろう?と不思議に思っています。その後はまた所在不明になっています。また即位後のロテールとエリザベスはラブラブで、廷臣を前にロテールはエリザベスを膝に乗せ、目に入るのはお互いだけ、周りはまったく見えていないかんじです。ロテールの狂気の度合いは少しずつ改善され、エリザベスにしっかりと状況をコントロールされているようで、ロテールが突然廷臣たちを前に「殺せ!殺すんだ!」と廷臣を前に言い放てば、エリザベスが彼の首を捻じ曲げ目をみつめて、「そうね、私と一緒に時間をつぶしましょう(殺しましょう)」というと二人はトレースで(寝室に)消えるといった具合です。トレハンにも極端でも有効な(笑)アドバイスを与えていました。トレハンによればロテールはダシアでは統治する家の出身だったようで、狂気が抑えられることで、今まで見られなかった手腕が発揮されてきていました。===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================LOTHAIRE(ローア#12)読んでいます1はこちらローアシリーズ あらすじまとめぺーじは こちらDreams of a Dark Warrior(ローア#11)あらすじはまだまとめていません。読んでいます1はこちら
September 9, 2023
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全能神ゼウスの誘惑【電子書籍】[ ケイトリン・クルーズ ]去年くらいからずっと読めないでいたハーレクインを、この8月は沢山(いま数えたら今日までで28冊)読了したのですが、その中でもこの作品はとてもよかったです~。作品の完成度高かったかも。****以下ネタバレあり****シンデレラもの。孤児のヒロインと王子のヒーローは全くの身分違いですが、感じてきた孤独、他者からの無関心、王宮での暮らしという共通の経験から響き合うものがあるというのが皮肉です。王宮というのは広く、立派な建物で、数少ない王族のために沢山のスタッフがいつも待機し、仕事をこなしています。人が多い場所で暮らしていた二人ですが、とても孤独だったのだと思うのです。子供の立場で苦しみ続けていたヒーローが、妻をもつ夫として、また親の立場になって過去の出来事を振り返るということ、ヒロインの助けもあって、自責の念、父への恨み、口にはできなかった母への怒りを正面から見つめることができたシーンは、ヒーローの成長を感じると共に、どんな子供も親に目の前で死なれてはいけないし、子供だった彼を抱きしめてくれる人がいたらよかったのにと涙が出ました。赦しがこの作品のテーマだったかも。あと侍従長のヒロインへの態度が、妊娠したと訴える一般女性と王妃になる女性という立場の変化に伴って如何にもという風に変化していて、またそれを王宮勤めだったヒロインは理解していて、彼女自身は自分が変わっていないと思っていても、立場の変化や王宮内のパワーを支配する見えない身分制度がよく表現されていたと思います。一方で彼との会話の内容で、王族と言えども生死、病は逃れられず、どれだけ身分が上でも人間であることには変わりないという作家さんの意見も織り込まれていたように思えました。======================ブログ管理人の読書感想 一覧
August 30, 2023
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癖があり、好みが分かれるけど私は好きなロマンス作品で、まず思い浮かんだのはこちら。この作品の衝撃は忘れられません。「お願いだ」というマークのたった一言にどれだけ泣かされたか。※かなりHOTですヒーローは精神病院へ収監、ヒロインはクエーカー教徒。身分が違い、別の教義や信仰、価値観をもち、別の世界で生きている人物たちがいて、激しく衝突します。読了後、深い感動がありました。もはやストーカーでしょう、というヒロインへの執着粘着ぶりを見せるヒーローの愛が熱く激しい。変人ぶりのメーターが振り切れてますが、段々憎らしくなく見えてくる不思議・・・。※HOTです傷つけられたヒロインがメイドとして潜伏した御屋敷には、あまり姿を現さない不思議な主人がいて…。二人とも試練を乗り越えてきたサバイバーで、目に見える傷も見えない傷もたくさん負っています。一般の枠にはまりきらない二人が出会って、お互い自分が傷つけられた事情から、相手に踏み込めない、踏み込ませたくないのに、ぐいぐい惹かれあってしまう引力がいいんです! 自分らしくいても居心地がよく、最悪の自分をみせても嫌いにならないでいてくれる、そんな愛を二人にはこれからも育んでいってほしい。何度も読み返したい。大好き!!!
August 20, 2023
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LOTHAIRE(A) [ KRESLEY COLE ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね クレスリー・コールの登場人物たちは、いつも一癖も二癖もあり、破れ鍋に綴蓋カップルっていうところがすっごく好きなところなのですが、今回もキャラが強烈~~~~炸裂~~~~。今回の主役ロテールは、母は目の前で村人たちに乱暴されて生きたまま火をかけられて殺され、実の父には謀反の罪で600年血の森に埋められて生きたまま血を吸われ虫に身体を喰いつくされる拷問をうけ、本当に寂しい育ち。復讐心で研ぎ澄まされた頭脳で母の復讐と王座の奪還を狙っています。目的を達成するために異種族たちに貸しをつくって帳面をつけ、敵の血を吸い続け邁進してきましたが、狂気にも蝕まれています。デメストリューの血筋に流れる血を吸った相手の記憶を夢に見るという設定が今回もあれこれ活きていましたね~。田舎の炭鉱で働く父を事故で亡くしたエリザベスは母と弟を支えながら暮らしていましたが、ローアの世界に巻き込まれ、死と隣り合わせの日々が始まってしまい、善良さとウィットで辛い日々を綱わたりで乗り切っていきます。彼女の精神に寄生したサロヤという女神がまた強烈な悪女でした。花嫁に尽くしているつもりが・・・。俺様の伴侶ならちっぽけな人間のはずはない、伝説の悪の女神サロヤなら自分にふさわしいと思い込んだロテール!!! エリザベスが無力すぎて、見下し、いいように扱うロテールが忌々しすぎて、どんどん墓穴を掘っていくのを楽しく観察しちゃいました。ロテールは外見は文句のつけようのない素敵さですが、「内面は醜い、嫌悪する」とエリザベッタに言われてしまいます。傲慢で自己中のヴァンパイアですが、1000年以上生きてきて、まわりは先に死んでいき、腐れ縁のニクスだけには寂しいと本音が漏れることも。ロテール自身がようやく真実に気付き、なんていうことをしてしまったんだ、と愕然として後悔するシーンは堪能しました。彼女が花嫁だとわかってからは一途だし、おじいさんすぎて(?)頭固すぎますが、意地を張った後は、反省して尊重してくれるようになって、不器用な彼なりに尽くしてくれ、読者もみんなにっこりじゃないでしょうか。エマやクリストフとロテールが想像よりずっと近い血筋だということは驚き。叔父フィヨードルが自分の即位を認めるという取引条件で拷問場所から助け出してくれますが、それがデメストリュー(王としての即位名)だったとは。(ロテールは王としての名前を選ぶ際、この名前で成してきたことが多いからといってそのままロテール王と名乗ることにしています)シリーズとしてのつながりも感じられて嬉しいですね。そうそう、シリーズ本編全体でニクスは暗躍していますが、ロテールが少年だった1000年前からすでに運命の糸を操っていたことに! 二人は腐れ縁というか、ロテール自身は友達と思っていたのにというコメントもあり、驚き。彼女をフェニックスと呼ぶのはもうロテールくらいらしいです。ニクスのロマンスもそのうちあるのかなぁ。女王フューリーの伴侶が誰なのかもう二人にはわかっているようでしたが、次はダーシの暗殺者トレハンの話Shadow's Claim: Immortals After Dark [ Kresley Cole ]なので、救出or脱出はまだ先なのかも。これからシリーズは更に盛り上がっていきそうですね! 洋書は続きがまだまだあります。この世界観は本当に独特で魅力的。続きを読んでいきたいです。===================ブログ管理人の上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================LOTHAIRE 読んでいます1はこちらローアシリーズ あらすじまとめぺーじは こちらDreams of a Dark Warrior あらすじはまだまとめていません。読んでいます1はこちら
August 13, 2023
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カラワンギサーガラを再読しようと思って本棚の最下層から掘り出したら、いろいろ雪崩れて、数年以上開いていない本も出てきてしまい、再読の嵐に突入しています。対なる者の証とか、読んだの何年ぶりかな。10年ぶり以上? ほんのりBLテイストの竜ファンタジーで、自分の好みのぶれなさを再確認した再読祭りでした・・・。いまキングダムが映画放映中でツイッターをみていても感想その他流れてくるので、再読に行かないよう必死だったのですが、カラワンギやら対なるものとか、更には横からデルフィニア戦記が掘り出されてしまったりしているので、もうどうしよう・・・。本棚を掘り始めると好きな本しかないので、現実に戻れない~~~。以前ツイッターで、オススメシーク本と聞かれて、タイトルがすっと出てこなかったのですが、割合気に入って今でも手元に置いてある本が出てきて再読したので、ご紹介します。電子書籍もあるようです☆(ケイトリン・クルーズはシークものに限らず傲慢ヒーローが頻出の作家さんというのが個人的な印象です)シークものは、一時期大人気で沢山翻訳され、私も大好きなジャンルなのですが、最近あまりハーレクインで出版翻訳されないのは、ヒロインが誘拐されたり、誘惑が強引すぎたり、現在はロマンス作品において大切な「合意」というところで時代に即していない表現が多いこともあるのかなぁ、理想とされる男性像が変化してきているのかなぁなんて個人的には思っています。久しぶりにシーク物を2冊堪能して、シークという権力もお金も持ち合わせた人物が、ほぼすべてのものは思い通りにしてきた、もしくは努力で手に入れてきたから自分がそうしたいと決めたら出来ないことは何もないと思っているのに、たった一人ヒロインの心だけは思い通りにならないというところが、とってもツボなんだなーと改めて感じました。あと、人って自分が変わろうと思わないと変われないと思うのですが、ヒーローはヒロインや状況が思い通りにならないので苦しんで、彼の傲慢さが自発的に変化していくところ。(余談ですが、シークもの大好きな私が作品を見つけ出そうと使っていた検索ワードは、砂漠、砂、シーク、オアシス、蜃気楼あたりです)砂の檻 シークもの。事故で早逝した弟の愛人を追い出すつもりが、お腹が大きくて、まだ見ぬ甥か姪の保護のため攫ってきて自分の妻にしてしまいます。強引で、自分が正しいと思うヒーローが事態をなかなか思い通りにできず、ヒロインに影響され変化していくのが楽しい。婚約後に失踪してしまいヒーローを心配させている妹の話は「砂の炎」をチェック!砂の炎 母のようになりたくなくて、愛することから逃げ続けるヒロイン、追いかけるヒーロー。結婚をやめてもいいんだぞと言ってくれた兄の話は「砂の檻」でチェック!
August 6, 2023
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Silver Silence【電子書籍】[ Nalini Singh ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。サイ=チェンジリングシリーズの世界観、キャラをそのまま引き継ぎつつ、新章”トリニティ”としては1巻を、楽しく読了。新章ということで、メインのロマンスのほかにシリーズとしての主な流れや軸のどこがどう変わるのかというのを、なんとなく頭の中で探りながらの読書でした。久々のチェンジリング ヒーローですが、オープンでひたむきな求愛ぶりが、やっぱり楽しい! 同じエリアで縄張りが重なる狼チェンジリングとはライバル関係で、さりげなくディスっていたり、同じ捕食者といっても豹や狼とは違う熊チェンジリングの習性が興味深かったです。お酒やパーティが大好きで、しょっちゅうバーを壊してしまうようですが、家族を大切にし、地域からは愛されているみたい。大きな身体に大きな心、そして一度結ばれたら切れることのない絆、伴侶への献身ぶりが切ない。過去の作品で出てきていたシルバーは、あくまでもケイレブの補佐官として、もしくは災害時の人材、援助物資等の調整役としてクールに仕事をこなしている裏方という印象だったので、ヴァレンティンからみたシルバーが、アルファ同等の精神の強さをもつ存在と認識されていたのは結構新鮮な視点。強×強カップルです。シルバーはマーカントというサイの一族出身なのですが、この一族はサイでありながら、君主への忠誠心をとみに知られた存在で、うちに秘めた情熱が強いです。サイレンスに支配されていた時期を経ても家族としての団結を保っている様子です。あらすじのほうには書きませんでしたが、裏の事情は不明なものの、どうやらヴァレンティンの父を壊したのはシルバーの祖母のようです。シルバーが事情を調査しはじめたので、1巻最後までにバレたらそこで二人の関係に一波乱あるかと思いきや、そのままだったので、今後チェンジリングの精神を操作しようとしたのか、何かの実験が行われていたのか、もしかしたらその辺の事情もこのあとの伏線になってくるのかもしれません。今のところ、既刊の登場人物たちも登場しないわけではないようです。トリニティというサイ、チェンジリング、人間を共に発展させてよりよい世界を目指しているグループに焦点があたり、世界制覇を狙うコンソーシアムという組織から攻撃されていて、鍵となる人物として狙われ続けているシルバー、攻撃されて意識不明のヒューマン同盟のボー、あとわからないことが多めの海のチェンジリングあたりが中心に展開されていくのかなぁというのが個人的な印象です。これからの展開が楽しみ♪===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================Shards of Hope (サイ=チェンジリング#14)読んでいます1Shards of Hope 感想Allegiance of Honor(サイ=チェンジリング#15)読んでいます1Allegiance of Honor 感想サイ=チェンジリング短編 なんちゃってあらすじ 含むまとめなんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
July 13, 2023
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次に何の洋書を読むか決めかねて、とりあえず日本語の積読本を数冊崩しつつ、洋書の出だしをちょっとだけ読んで今の気分にあうかどうか試していたら、電子書籍リーダーの未読の表紙のなかにSex Machineという本を発見。いつ購入したのかなとamazonのページをみたら2018年でした。女刑事サム・ホランドの作家さんです。読みやすい内容で、尺が長くないなら、積読が減るかもと思って読み始めたら、のっけから行きつけのバーでビールを軽く飲んでいるヒーローに、ヒロインが大胆に誘って、どきどきの展開!!! 顔を両手で仰ぎたくなるような熱い展開なのですが、クスっと笑えて、時には涙ぐむ充実のロマンスでした。192ページということで、短編というよりは中編、普通の文庫本の半分くらいの長さかもしれません。楽天電子書籍koboでは取り扱いが終了していましたが、amazonではアンリミテッドで今は0円中です。幼馴染もの。ヒロインは生後まもない時期に教会に捨てられて、独身の年配女性に引き取られ育ててもらいましたが、おばあちゃんと呼んでいたその彼女も10年前に亡くなり、天涯孤独の身です。ジュリアードに通っていましたが、おばあちゃんの看病で中退し、看病の息抜きに撮っていた趣味の写真が仕事になり、いまは赤ちゃんの記念写真が評判のカメラマンとして生活しています。ヒーローは高校を卒業したら結婚しようと約束していた相手がいましたが、彼女を乗せて自分が車を運転していたときに酔っ払い運転の車にぶつかられ、彼女は死亡、自分も生死を彷徨う重傷を負ってしまいます。彼女の両親も、自分の周囲も彼を責めることはなかったものの、誰よりも彼自身が自分のことを責め、赦せないでいます。ヒロインは絵に描いたような金髪美人でデートは引きも切らないものの、いつも不完全燃焼、建築会社を経営し現場で汗を流して働く彼だったら絶対に満足できるからと親友に強くそそのかされて、勇気を振り絞ってバーに誘いにいきます。当の親友が、数年前に一夜だけヒーローと付き合ったことがあるということから恋人としては見ようとしたことがなかったものの、お互い小学校のころからの地元の友達の輪のなかにずっと一緒にいて、友達も重なっているので、過去のことは言わなくても理解しています。多くを求めない、一夜だけ、という約束で始まった情事でしたが・・・。一夜だけのはずが、離れがたくて、翌日も一緒にいて、って彼女の事もう好きだよね!?って読みながら思っていましたよ。自分が一夜だけって言ったからと離れていて苦しんでみたり、水害が発生したら彼女の店に事業者用の床面乾燥機を持って部下たちと応援に駆けつけてくれたり。家族のあつまりに連れて行って紹介すると家族はようやく幸せを掴もうとしてくれるんだなと喜んでくれ、上手くいったかと思うと、またトラウマが蘇る出来事があって、やっぱり自分が幸せになるのは無理なのかもと思ったり。一度大きなダメージを受けるのも辛いですが、さらに同じ出来事が重なると、その辛さは言葉にならないというのはわかるので、話の展開の巧みさを感じました。タイトルから、エロチカ?と思いましたが、ホットなロマンスでしたね~。すごく引き込まれたので、翻訳されるといいのに。尺的に足りなければ2作目と抱き合わせで文庫一冊とかどうでしょうか。とても面白かったです。第2作も強烈なタイトル、SEX GODですって。そのうち買うかも。女刑事サム・ホランド 2/マリー・フォース/喜須海理子【1000円以上送料無料】===================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
July 5, 2023
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Double Dirty Royals An MFM Romance【電子書籍】[ Parker Grey ]ホットなエロチカ。複数愛なので苦手な方はご注意ください。小国の跡継ぎの王女は、父親である国王から結婚して跡継ぎを作る時期がきたと告げられます。王族としての義務は受け入れるしかない、でも髪の毛が後退していて、太っていて、ゴシップを賑わしているあの王子と? 宮廷を訪問した他国からの外交団には10年ほどまえに遠い親戚の結婚式で出会って密かに夢中になってしまった二人のハンサムな王子たちもいました。憂鬱な気分で庭園にいると王子たちが挨拶に来てくれて…バレンタインかなにかのイベント時に、無料配布になっていてポチった(いまは価格が戻ってしまっています)のですが、ロイヤルものということで宮殿の地下牢が出てきたリ、地獄に仏というタイミングでちょっととぼけた魅力の人物も出てきたりで、3人だし王族だし(跡継ぎの血筋はどう解決するのか)と言うところをどう決着をつけるのかなぁと興味を惹かれました。初読み作家さんなので、展開と落としどころが読めず、どういう系でもおかしくないので、ある意味緊張・・・愛ある王道展開でほっとしました。(でも跡継ぎの血筋は話の遡上に上がらず、スルー。いいの、ファンタジーだからと個人的には思いました)いまは別の作品Double Dirty Mountain Menが楽天でもamazonでも無料になっていますよ~。===================ブログ管理人の上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================
June 19, 2023
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Allegiance of Honor【電子書籍】[ Nalini Singh ]読んでいます 1 はこちら過去作のキャラクター総出演で、数ページ読み進めるたびに、猛烈に既刊本を読み返したい衝動に駆られる1冊でした。全体的な話の流れとしては、海のチェンジリングの生物学者レイラが海辺で何者かに拉致され、種族を越えた協力体制で彼女の捜索が行われています。またルーカスとサッシャの娘ナヤが誘拐されそうになり、ルーカスと群れは復讐に燃え、各種族に協力を仰ぎながら黒幕を追いかけます。またマーシーとライリーの子供がもう生まれそうになっていて二つの群れは見守っていて、子供たちが生まれるとお祝い会を兼ねて集まりを行います。お祝い会に現れた面々は様々で、ダークリバーが現在家族同様とみなし、親しく付き合っている関係先が可視化され、今までは分断されていた種族同志の絆が深まっていて、家族が広がっていることがわかります。また種族を越えた絆が、病むサイネットの癒しに繋がっていくのかもという希望も見えました。群れのなかは本当に人間関係が密ですね。ブレンナを陥れたあの人物のあとには、悪者というか病的な人物はダークリバーにもホワイトダンサーにも現れていないなぁとは思ったのですが、肌の色も、種族も、年齢もまちまちで、多様性の社会だなぁ。それぞれの伴侶たちが、例えば年数を重ねているタムシンたちのカップルは落ち着いているし、子供が生まれたばかりのカップルあり、妊娠が発覚したカップルあり、まだ子供のことはこれからという恋人同士もいて、どこもアツアツですが、成熟の過程がいろいろ見られ、過去作その後の仲良しぶりもわかって楽しかったです。各カップルいちゃいちゃシーンや喧嘩シーン盛りだくさんななかで、個人的にはケイレブとサハラのシーンがお熱い上に、伴侶のことが本当に好きなんだよね(どんな難題があっても、サハラさえそばにいれば幸せなケイレブ。サハラとの出会いがなかったら、ケイレブのせいでとっくにサイは滅びてたよねっていうスリル、相変わらず限定地域に不可解な地震を起こして地質学者たちを悩ませがち)という気持ちが伝わってきて、とっても印象に残っています。ケイレブはサイなんて滅びてもいいと思っていますが、サハラが生きるためにはサイネットが必要で、ケイレブがなんとか正常な限定的ネットを作りあげてサハラだけが生き残っても、辛すぎて今のままのサハラではいられないだろうし、彼女も拒否します。サハラはケイレブが最善を尽くしてくれると信じているし、あなたとずっとに一緒にいると誓い、ケイレブは最後の瞬間まで努力をするつもりです。あとサハラの父レオンが、ケイレブにも義理の息子として愛情を向けてくれているようで、戸惑いを感じいる様子が、不憫さとよかったねという気持ちとで胸がいっぱいになりました。超絶孤高の人でしたが、いまでは伴侶がいて、義理の父がいて親友ふたりがいて、さらに名付け子もできてましたよ。過去の正しいと感じた行動から派生した人との関りで、伴侶以外との繋がりもできていることが嬉しくて、ほっとします。上記の二人の登場するシーンは、おおむね42章にありました(あとは最後のほうの群れのお祝いの会でのシーン)。特にレオンについては42章の14/25~触れられていて、そこから二人のお互いの心情が表現されています。ケイレブたちが大好きな読者の方が部分的に読むなら、42章がオススメ。今回、ナヤがサイとチェンジリングの統合の象徴のような形で狙われることになりましたが、そういう意味でルーカスはサイと伴侶になり子供を持っていることから、トリニティ同盟を裏切ることはなく、統合を推し進める立場で、チェンジリングの有名なアルファとなっていて、より周囲に認められ、種族を越えて信頼され始めているのが印象的でした。異種族での同盟はまだまだ同床異夢という状態で、さらには謎の組織コンソーシアムが権力を奪取しようと隙をうかがっています。サイとチェンジングの混血の娘をもつルーカスとサッシャ夫婦は、娘がすべての種族の前で演説する世界を夢見て、異種族が共存できる社会を実現する努力をするつもりで、苦難は予想されても未来への希望を持てる終わり方でした。本当にこのシリーズが大好き!!!!========次巻はSilver Silence【電子書籍】[ Nalini Singh ]。新章スタートです。今回少し伏線を感じましたが、謎の組織コンソーシアムの暗殺ターゲットの6人のうちの一人にあげられていた(ケイレブ・クライチェクの秘書)シルバー・マーチャントが主人公かもしれません。彼女の出身のマーチャント一族というのは表には出てこないけれど力のある一族のようです。新章ではコンソーシアムとの戦いになっていくのかも?==============================上記以外の作品(日本語作品含)の読書感想一覧はこちら===================Shards of Hope (サイ=チェンジリング#14)読んでいます1Shards of Hope 感想サイ=チェンジリング短編 なんちゃってあらすじ 含むまとめなんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
June 18, 2023
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Allegiance of Honor【電子書籍】[ Nalini Singh ]いま43%あたり。読んでいます 1 はこちら第8章~22章サッシャが娘のナヤと家に帰る途中、チェンジリングとサイのグループに襲われます。別の車で護衛していたドリアンは車をぶつけられて怪我を負い、サッシャは娘を守るため、一般には知られていないエンパスの攻撃的な力を使い、攻撃グループのメンバーを動けなくさせ、応援が駆けつけるまで車で籠城します。フェイスとヴォーンに、父アンソニーがナイトスターに移籍した異母兄を連れてきて紹介したいと連絡があり、フェイスはもっと彼と知り合いたいと思い、面会します。彼は物に残った残留思念を読み取る超能力の持ち主のため、誘拐された女性が海に流したボトルと手紙を預かり、彼に頼んで読み取れるイメージがなにかないか見てもらえるように頼むと、快く引き受けてくれ、エドワード桟橋というサインが見えたと教えてくれます。プライベートビーチにつけられた名前ではないかと思われるもので、すぐさまその情報は各方面に伝えられます。ホークは、ジャッドをつれてミンルボンが同席する商談に出掛けていました。彼はメイトの命を脅かし、過去に虐待してきた彼を八つ裂きにしたいと考えて、機会をうかがっていましたが、最近ではそれよりもさらにミンルボンにとっては経済的、社会的に抹殺されることのほうが彼にとっては心理的ダメージを受けるだろうということを理解し、まずは経済的に彼を破滅させる一手を打つことにし、まずはミンルボンが買収を狙っている会社の入札の場に登場し、常にミンルボンより高値を付けることで入札に競り勝ちます。帰宅すると、自分だけがホークがミンにあうということを知らされておらず激怒したシェンナが待ち構えていました。ホークは、シェンナが彼に黙ってミンに会ったらどんなに心配するか、と聞かれて悪かったと謝り、二人は夜の警備で一晩中一緒に過ごし、オオカミに変身したホークと追いかけっこして居合わせたメンバーに冷やかされながら巣穴に駆け込み、ベッドに飛び込みます。パックス・マーシャルという9度の精神的超能力をもつ新興のサイがスノウダンサーとビジネスをしたいと申し出をしてきて、ホークの指示で副官のクーパーが会いにいきます。ジャッドからの情報でも親でも顔色を変えず殺す人物ではということで、スーツで現れるかと思いきや、クーパーと同じくTシャツにズボンというカジュアルな服装で現れて驚かせます。クーパーはスノーダンサーが持つ小さな土地でビジネスをしたいというマーシャルの申し出を聞き、話を預かります。===========Shards of Hope (サイ=チェンジリング#14)読んでいます1Shards of Hope 感想サイ=チェンジリング短編 なんちゃってあらすじ 含むまとめなんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
June 8, 2023
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4月中旬に酷い偏頭痛で二日ほど寝込み、翌日は自分の主催のテニスの練習会で人数もぎりぎりのためメンバーに事情を説明して軽めの練習内容にしてもらい出席して翌日は休んで、翌週は3日連続で練習して、1日休んでまた翌日練習で、というようなことをしていたら、季節の変わり目も重なって再度月末に大幅に体調を崩し、ちょっと動くとすぐに疲れてしまうという状態になってしまい、このゴールデンウィークは自宅で静養中です。一昨日くらいから少しエネルギーも戻ってきて、ツイッターで見かけてチェックしていた本を含め積読を何冊か読むことができ、面白いと思えるシリーズに出会えたので嬉しい♪ あっという間に読破してしまったのは、これ。いま2巻まで読了したところ。最新刊が7巻まで刊行されているので、まだまだ続きが読める~♪親王殿下のパティシエール (ハルキ文庫) [ 篠原悠希 ]清朝最盛期の皇帝(たぶん)の乾隆帝の末の皇子がパリ革命に居合わせ、動乱のさなかに家族を失ったパティシエールの卵の女の子を連れ帰ってきます。この女の子がヒロイン。父親がフランス人で母親が中国人のミックスで、中国パティシエールの技術を学びたいと思っていたため、皇子は自分の屋敷で修行させることにしますが、全くの異文化の中、さらには女性の調理師が存在しない厨房では腫物扱いでとっても苦労しています。頑張って腕を磨き、知恵を使って生き抜いています。母国では当たり前に入手できる素材が、中国ではなかなか手に入らなかったり、毒だと騒がれてしまったり、かまどがないから焼けないと言ったら皇子様があっという間に簡易なものを作らせてしまったり、異文化ギャップとその克服ぶりが面白いです。そして出てくるお菓子が美味しそう。習慣その他知らなかったことも沢山文中に出てきて、興味深かったです。中国ドラマの如意伝だと、どの皇子だろう?と思って検索しちゃいました。ふむふむ。あのお后様の皇子なのですね~。=======ブログにアップした読書感想まとめ
May 5, 2023
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Dark Symphony Number 10 in series【電子書籍】[ Christine Feehan ]数年前にブックオフで偶然みかけて購入した本で、カルパチアンシリーズ第10巻。カルパチアンシリーズは二見文庫から3巻まで翻訳済、続きは洋書で5巻まで読了していたのですが、6巻になかなか手が伸びず。シリーズは順を追って読むのが好きなのですが、今回に限っては気まぐれに読み始めてしまい、たまたまシリーズ2巻で登場していたジャックの親友バイロンが主人公だったので、偶然日本語で人物のイメージを掴んでいて、結果オーライ、読んでよかったと思いました。(ひょっとしたらジャガー半人半獣? の他のシリーズとクロスオーバーしているっぽいですが)2巻「愛がきこえる夜 (二見文庫) [ クリスティン・フィーハン ]」で、シェイとジャックを羨ましそうにしていたバイロンが、ライフメイトをとうとう見つけました! 見つけたあとの迷いのなさは、カルパチアン男性らしい。バイロンは頭が固い感じなのですが、ヒロインに好きになってもらおうと、不器用なりに考えて、彼女の人柄をじっくり観察して、時間をかけて彼女の心を掴もうとしてきましたが、ヒロインにはまったく伝わっておらず(笑)、彼は本当に私のことが好きなのかしら。たぶん他の男の人と同じように、一過性の熱がさったらどこかへ行ってしまうけれど、それでいい、とか思われています。お熱い関係になっても、バイロンのミステリアスな部分もあって、気持ちの熱さにどこか気温差があるというか。ふふふ。昼間出歩けないことと血液を飲まないとならない、ライフメイトを見つけないと色彩と感情を失ってしまう以外は、ほぼ全能のカルパチアン男性が求愛に苦戦しているのをみるのは楽しい←ヒロインは盲目で、大きな屋敷には親族が複数住み、手足となって働いてくれている秘書や、屋敷には家政婦やスタッフなどいて不自由しない生活を作りあげています。かーなーりー個性的な親族たちで、事件があれこれ起こるのですが、親族への忠誠心は不思議なほど高く、バイロンが結婚後はヒロインの屋敷で暮らそうという判断は◎と思ったけど、実際には結構大変そう。でもバイロンには深刻なトラブルが起これば心理操作という奥の手もあるしな・・・。真面目なところ、親族3人には、バイロンの特殊能力の一端を明かし、秘密を守れないようならば記憶を消すという取引で親族としてうまくやっていく協定が結ばれたようです。従妹のターシャが強烈なキャラで、読んでいて彼女が出てくるたびにちょっと読むスピードが遅くなっていました。ヒロインの自尊心を傷つけるようなことをあえてしていたり、そうかと思うとヒロインの注意は引いていて。わざとバイロンが犯人だと捜査官に言ってみたり。両親から愛されずに育って、アントニエッタと兄だけが彼女に関心を持ってくれているからということが次第にわかってきますが、バイロンが(アントニエッタを私から奪わないで!という)彼女の抵抗を歯牙にもかけていなくて(笑)、読み進めることができました。あらすじには書きませんでしたが、アントニエッタはバイロンが姿を変えられると知って、竜の背中に乗ってみるのが夢だったとせがみ、同じく変身したバイロンの甥っ子と共に、空を飛ぶシーンがありました。竜好きとしては読んでいてワクワク。結婚式にやってきたジャックが、ミハイルは妻のレイヴンが流産したことを話し、バイロンはお悔やみを言っていました。シェイは引き続きカルパチアン一族の研究をしていて、アントニエッタや一族の獣人の血は研究に寄与してくれるのではないかと話し、バイロンに嫌がられていました。カルパチアンシリーズだけでなく、獣人のほうにも作品の広がりを感じた作品でした。このシリーズは人気があるらしく、ものすごーーーく沢山続きが出版されているんですよね。次は違う作家さんの本を読もうと思っていますが、またしばらくして気持ちが戻ってきたら、このシリーズに挑戦してみようかな。==============カルパチアンシリーズ第4作。傲慢なドミトリとミハイルとレイヴンの娘サヴァンナ なんちゃってあらすじカルパチアンシリーズ第5作。カルパチアン地方での虐殺で他に生き残りはいないと思われていましたが、ジュリアンはある日知らないカルパチアン女性と出会います。なんちゃってあらすじカルパチアンシリーズ 洋書なんちゃってあらすじ まとめ全体なんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
April 25, 2023
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もしかしたら映画化かも?というニュースが流れてきましたので、2011.8.5にアップした感想を再掲します。最近パラノーマルロマンス作品はとんと翻訳されませんので、この作品や映画ヒットからのパラノーマル作品人気の盛り上がりを期待☆このほかのブログ内の読書感想一覧【送料無料選択可!】SHiVER 狼の恋人 上 (単行本・ムック) / M.スティーフベータ 橋本 恵 訳<あらすじ>冬になると姿をみせる、黄色い瞳の狼。あたしは彼にずっと恋している。この夏、地元の高校生が狼に襲わ れた。しかも、死体は消えたらしい。小さな町はその噂でもちきり。そのさなか、血まみれの男が裏庭にあらわれた-幼い頃、狼に襲われたグレース。助けてく れた”黄色い瞳”の狼が忘れられない。だが、彼はふつうの狼ではなかった-世界32カ国で出版の話題作。オススメ度:★★★★☆ロマンス小説というよりは、ヤングアダルト向けのパラノーマル作品でした。少女のひたむきな初恋が、抒情的で、詩的な雰囲気の背景のなかに描き出されていて、よかったです♪前半は森のそばで自然と隣り合いながら普通に暮すヒロインの黄色い眸の狼への憧れ、二人の不思議な絆、惹かれあいが描かれていきます。後半は人間でいたいヒーローの切望と狼に襲われた人間の探索、家族との関係も書き込まれていきました。狼の秘密がヒロインと共に少しずつわかってくるにつれ、ヒーローにとって厳しい冬の足音が意味することがわかり、寒さへの感じ方がどんどん敏感になってきた気がします。この作品を読むにはあいにくの季節ですが、冷房を聞かせて読みたいお話。3部作の第1作目ということですが、一応完結していますので、これだけでも楽しめます。このお話がシリーズとして続くということであれば、どういう風に、どの人物に焦点があってくるのか、ぜひ読んでみたいですね~。=========(追記)Shiver (2009) Linger (2010) Forever (2011) Sinner (2014)著者ご本人の公式シリーズサイトはこちら。第1作で出会ったグレースとサムが、どうやら2作目でグレースの両親やサムの狼の過去の仲間とのしがらみと戦い、自分の道を探し、未来を模索するという内容のようです。1作目では児童虐待?と思えるほど両親から放置されている状態だったグレースですが、ある意味、その点では生活というか社会からの視点というか、現実感がややかける面もあるようにも感じたので、すごく興味を惹かれます。3作目では、愛のもつ光と闇、暖かみと冷たさの両面から忘れられない物語が描き出されているようです。うーん、読みたい・・・。romance_holicのお気に入りパラノーマル作品
March 31, 2023
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2008年3月31日の感想ですが、かなり古い作品なので、再度ご紹介します♪このほかブログ内の読書感想一覧庭に孔雀、裏には死体 <あらすじ> わたしは母と親友と弟、三つの結婚式の花嫁付添人を頼まれ、式の準備に追われていた。衣裳選び、式に彩りを添える孔雀の調達などと、やることは山ほどある のに、家の裏から死体が見つかったせいで、ミステリ好きの父にひっぱられて犯人捜しをするはめに…スーパーウーマン、メグと変人揃いの親戚一同の活躍。謎 解き、ユーモア、ロマンスが融合したアガサ賞、アンソニー賞、マリス・ドメスティック・コンテスト受賞作。 私はどちらかといえば1冊の本を何度も読むよりは、いろんな作品を読みたいタイプなのですが、笑いたいとき、明るい気分になりたいときに何度も読み返しているお気に入り作品の1冊です。こんなシチュエーションあり!? というくらいおかしみあふれる設定、展開なのですが、数少ない常識人に思える(でも奇人変人な家族となんとかうまくつきあえる彼女が一番ヘン?)ヒロインが、みんなにふりまわされているので、なんか納得させられ、作品世界にどっぷりとつかれます。厳密にはロマンス本ではなくユーモア・ミステリですが、ミステリの進行の片隅でチラっとうかがえるヒロインの恋がもうみていてもどかしく応援したくなり、登場人物たちの奇天烈でおかしい行動に爆笑。オススメ。
March 25, 2023
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Archangel's Resurrection【電子書籍】[ Nalini Singh ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。本編では、復活した古大天使として登場していたアレキサンダーですが、この巻では彼の生い立ち、そして運命の女性ザナヤの生い立ちも紹介され、若く無名の戦士だった彼らが意思と努力で地位を登っていった様子、また周りの人との絆も描かれていて、前半は伝説の恋人たちの物語を読んでいるような、そんなかんじでした。後半は伝説のその後、リージャンとの決戦から10年後。過去にはお互いにお互いしかいないと思っているのに、ふたりとも頑固すぎ、自立心が旺盛すぎ、気が短すぎて、何度も喧嘩別れしてきました。これが最後と二人で決めて、不器用に歩み寄ろうとする二人に試練が訪れ・・・。なんで二人は好き合っているのに上手くいかないんだろう、でも上手くいかないのもわかるって気持ちで読んでいました。二人とも魅力的なのですが、自分を曲げないから。自分にとって何が一番大切か、長い時間がかかったけれど気づくことができて、幸い二人とも合意できて、二人は幸せだなぁ。どんなに年をとっても愛する人と一緒に笑っているときは若くいられるっていうのは素敵。主役たちは大天使で、ひとりは孫もいて、ビジュアル的には年を取っていないのですが、タイタスが主役の話に続き、シルバー世代?シニア世代?ロマンスともいえる作品かも。過去にもラファエルの母キャリエーンとアレキサンダーは昔なじみらしいという話が出てきていましたが、恋愛感情のない訓練生仲間で、ただの知り合いよりもずっと親しい関係だったことがわかりました。ザナヤが眠りについたとき、アレキサンダーの荒れた気持ちを吐き出せたのはキャリエーンの前でだけだったようです。またアレキサンダーが、キャリエーンには伏せていますが、彼女の伴侶ナディエル(ラファエル父)にスリープを勧めていたけれど笑い飛ばされていたこと、ラファエルがキャリエーンにめちゃくちゃに傷つけられてしまったあと、狂気が遺伝するのではという噂がたったときにアレキサンダーは密かに噂の火消し役をしてラファエルをこっそり守っていたことなど結構驚きのエピソードがいくつも飛び出してきていました。そうそう、アレキサンダーに触発されて(?)タイタスの母でもある第一将軍アヴェリーナが長いスリープから目覚めていました! アレキサンダーのセカンドになりそうです。活き活きとしてカリスマチックな彼女が次巻以降どんな風に顔を出してくるのか、とても楽しみ♪(タイタスは世話焼き姉4人に加えて、モテモテで強烈な母上までお目覚めで大変だー)===========みっつ前の Archangel's War (#12) なんちゃってあらすじふたつ前の Archangel's Sun (#13) なんちゃってあらすじひとつ前の Archangel's light (#14) まだページをまとめていませんギルドハンターシリーズ なんちゃってあらすじ まとめサイ=チェンジリング短編 なんちゃってあらすじ 含むまとめなんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
February 20, 2023
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Archangel's Light【電子書籍】[ Nalini Singh ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。本自体読めないことが多かった時期だったので、読了まで時間がかかってしまったのですが、雪がちらつきテニスの練習が中止になったりしたことも手伝って、60%からは2日で読み切ってしまいました。忙しかった事情が少し解消してきました。(※あらすじを最後まで書いていないので感想を実際にUPするのはあらすじよりあとになりますが、この投稿をかいているのは1/24です)中国を治めることになった大天使スーインの補佐として、ラファエルに派遣されたアオドハン。スーインの信頼も厚く、正式にセカンドになってほしいと申し出を受けます。ラファエルは自由に決めてよいと許可を与える一方で、イリウムを中国に送り込みます。彼らは1年ほど前に喧嘩してからかつてないほどの冷戦状態ですが、スーインが村人が複数人蒸発した奇妙な村の調査を指示し、二人は村へ向かいます。彼らが発見したのは戦慄の光景でした。アオドハンの心を守ろうとするイリウム、守られたくないアオドハン。今回、アオドハンの過去に何があったのか、そして二人の歴史が詳細に語られていました。大喧嘩中の二人ですが、お互いを知り抜いていて、あいつは滅多に怒らないけど怒ったら長いとか、謝罪パターンとかわかっているのが微笑ましかったです。喧嘩している本人たちは辛いけど、はたで見ている限りは、決裂に向かっている喧嘩じゃなくて、お互いをわかり合うための喧嘩っていう気がして。ラファエルやエレナもそのうち落ち着くところに落ち着くだろう、みたいなスタンスですし。アオドハンに深い心の傷があるというのは読者はみな予想していたと思うのですが、明るく、社交的で誰からも愛されるイリウムにも深い心の傷があり、心の奥に恐怖があるというのは驚きでしたが、無理もないことかも。そして、セブンはラファエルを中心にした家族のようだと思っていましたが、実際彼らが一緒に過ごしてきた時間で家族になっていったんだなぁということを改めて感じた一作でした。ラファエルの治世の最初にはセブンは存在していなくて、ラファエルとセカンドのドミトリだけ。そこにジェイソンが加わって。幼いイリウムとアオドハンは激ラブリー♡ ふたりはラファエルに剣の相手をしてもらったり、ナージルにかくれんぼしてもらったり、ドミトリに怪我したときには家まで送ってもらったり、助言されたり、見守られ、育てられてきていました。ドミトリはかなりキッツイ性格していますが、あんなに辛い思いをしているのに、辛い思いをしているからかな、子供には優しい。特に子供の虐待には我慢ならなくて。なので誘拐されたアオドハンを救出する際、彼の状態が定かではなく、ラファエルは部下たちの精神状態をかなり慎重に確認して犯人の邸宅を襲撃していました。そういえばルーミアにエレナの護衛としてアオドハンが滞在していたときに「ガレンから猛烈に鍛えられた」と言っていましたが、ガレンはアオドハン救出時に涙ぐんでいましたよ。二度と傷つけさせたくない、というアオドハンへのガレン流の愛情を感じましたね。この巻までは、イリウムのラファエルへの気持ちは、尊敬もあり、大好きなリーダーという感じだと思っていましたが、実質的な育ての父親、年の離れたお兄さんということがわかりました。個人的には初恋事件は、反抗期だったのかも? と感じました。そして、アオドハンとイリウムの大喧嘩の発端は、アオドハンの癇癪で、これもまた絶対に愛してくれる存在への反抗期の一種だったのかなとも。少し前の巻で、イリウムがキャスケードのパワーを受けて、大天使に進化しそうになったとき、エレナも読者もびっくりしたと思うのですが、そのあとの巻でラファエル母のキャリエーンと父は二人とも大天使で、お互いあんなに愛し合っていたのに、長い間は一つの場所にいられないという説明がどこかであって、ひょっとしてイリウムが大天使になったらラファエルのセブンでいられなくなるんだと、うっすら思ったのですが、その後アオドハンとイリウムが喧嘩を始めて、激しく喧嘩しても絆はびくともしない様子(特にアオドハンは怒っていても動揺していなかった)をみてなんとなく思ったんです。たぶんイリウムがセブンでなくなったら、アオドハンはイリウムについていくだろうって。個人的には今回の巻の最後で、イリウムが大天使に進化するシーンがあるのではと予想していたのですが、それは次以降に持ち越しみたい。でも二人の絆が今まで以上に固まったのがわかって嬉しかったです。===========ふたつ前の Archangel's War (#12) なんちゃってあらすじひとつ前の Archangel's Sun (#13) なんちゃってあらすじギルドハンターシリーズ なんちゃってあらすじ まとめサイ=チェンジリング短編 なんちゃってあらすじ 含むまとめなんちゃってあらすじ まとめページ(全体)
February 6, 2023
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<あらすじ>莫大な借金を遺して父親が亡くなってから、一家の経済状態は悪くなるばかり。年が明けたら住んでいる家を手放すことになりそうで、この家では最後になるかもしれないクリスマスを楽しく過ごしたいとマリアンは願う。しかし、そんなマリアンの願いとは裏腹に、弟のアリステアは放校になって帰ってくるし、兄のパーシーは貧しい牧師と愛し合う姉のアリアドネに、金はあるもののろくでもない結婚相手候補を連れてきた。そして、兄にはもうひとりの客がいた。それは、顔に火傷の痕がある謎めいた伯爵で―。イリウムの話とか、読み止しの本があったのですが、久しぶりに読みたくなり、クリスマスから数日遅れで再読。(絶版で入手困難になっているのかなぁ。表紙画像を出そうと思っても、楽天では商品もヒットしない。こんなにいいお話なのに・・・)家族は好きで大切だけれど、人間だからお互い欠点もあるし、喧嘩もすれば、わずらわしい時もある、自分もやるべきじゃなかったことをすることもある。でもいつかくる別れの時に懐かしく思い返すような、そんな色とりどりの思い、一切合切の一緒に過ごした思い出がぎゅっと詰め込まれていました。10歳以上の年の差カップル。ヒーローの方が世慣れているけれど、年下のヒロインが直感的にお灸を据えている場面もあり、一方的なパワーバランスじゃないところがよかったです。対象が家族にしても恋人にしても、愛することって楽しいことばかりじゃないですよね! 愛さなければいっそ楽だったかも、それでもその気持ちは水道の水を開けたり閉めたりするようには制御できない。でも、やっぱりいいものだと読了後に感じられる作品です。(2013年に読んだときの感想)まるでつむじ風のような16歳のヒロイン。借金の清算のために家族みんなでマナーハウスですごす最後のクリスマスを幸せなものにしたいと張り切りますが…。 読んでいて思わず噴き出してしまうような、いたずらや遠慮ないぶしつけな発言等々が交わされて。事態は深刻なのに、話は軽やか。長いお話ではありませんが、詰め込まれています。 この後の人生、家庭においては「退屈」という文字はないだろうな、このヒーロー。(笑)お母さんも案外その後再婚したりして。読了後も登場人物たちのあれこれを思い巡らすのも楽しい作品。
December 31, 2022
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英国貴族と落ちこぼれの淑女【電子書籍】[ エレノア・ウェブスター ]<あらすじ>ダンスは壊滅的に下手、流行のドレスや装飾品には興味なし、お茶会で気のきいた会話もできないーーレティは母の悩みの種だった。そんな彼女は、誰にも言えない秘密の二重生活を送っている。男性に扮し、医師として村の人々の命を日々救っていたのだ。そんなレティのもとに、診てほしい妊婦がいるという手紙が届いた。患者の兄は、レティの初恋の人アンソニー卿だった。医師を続けたいなら、淑女の私を知る彼に会うのは危険すぎる。男装を見破られたら、家族までとんでもない醜聞に巻き込んでしまう。でも、苦しむアンソニー卿の妹を見捨てるわけにはいかない。それに何より、彼に会いたい気持ちを抑えておけなくて……。今よりももっと女性の生き方に選択がなかった時代に、医師として生きたいと願うヒロイン。世間や家族の目をごまかし、必死で知識を得て、技術を身につけ・・・。もうこれは天職でしょうと思うけれど、あくまでも男性に仮装しないと仕事は続けられないのです。秘密はいつかは露見するもの。ばれてしまった経緯も、彼女の病人を救いたいという気持ちと彼と一緒にいたいという気持ちだったりして、生き方と恋情が共存せず、諸々切ない。ヒーローが自分のなかの固定観念を打ち破ったのは、もっと大切なものを失いそうになったとき。勝手だなと思ったけれど、人間らしいとも感じました。戦争でハンディキャップを負い、心も傷ついて内にこもっていた人が、恋人の生きざまに理解をみせて変えようとせず、自分が変わろうとするって愛だなぁ。ヒロインはヒーローのことを治療しようと思ったわけではなくても、一緒にいることで癒したのかも。ナイスカップル。雰囲気重めですが、好みのお話でした。
December 25, 2022
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ひとりぼっちの壁の花【電子書籍】[ ミシェル・ウィリンガム ]<あらすじ>時は1813年。“壁の花”“氷のレディ”と陰口をたたかれている伯爵の娘レジーナは、許婚との結婚式に臨もうとしていた。男性恐怖症に悩まされる彼女が、親の決めたこの婚約を受け入れたのは、当面は形だけの結婚で床入りの必要はないと許婚に言われたからだ。ところが式の当日、祭壇の前に許婚は姿を現さなかった。置き去りにされた花嫁として世間の白い目に耐える覚悟をしかけたとき、彼女の前に現れたのは、ハンサムなキャムフォード子爵ダルトンーー7年前に一度だけ会ったことがある、許婚の親友だった。彼は驚きざわめく参列者たちを尻目にレジーナを連れ出すと、言った。「私と結婚してほしい。でも、君を誘惑しないという約束はできない」貴族の跡継ぎのスペアとして育てられたヒーロー。親の関心を一身に受けている兄が羨ましかったものの、自分が兄の代わりに跡継ぎとして生きることになるとは思ってもいませんでした。どこにも居場所がないと感じているときに、自分のことを唯一思いやってくれたヒロインのことを、それからずっとずっと大切に思っています。両親にも期待されていない自分には、手の届かない存在とあえて彼女とは距離をおいて付き合っていますが、溌溂としていた彼女が内にこもる様子をみせて何かあったのではと察し、手助けしてあげられないかと、そばにいてあげられたらと強く願っています。両親の無関心さで自己評価が低いヒーローですが、ヒロインへの献身ぶりには愛を強く感じました~。愛情と思いやりによって、ゆっくりと二人の距離が縮まる様子がじーーっくり楽しめました☆ ヒーローは親には構われていませんでしたが、おそらく祖父からはたっぷりと愛情を受けていて、それが彼のなかに他人を愛せる心や思いやりの心を育んでいたのかなぁと思いました。素敵なおじいさま! 精神や記憶の状態がまだらなのはリアリティ感じました。活躍の場面、格好良かったな。※「領主様の家庭教師 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルPHS262) [ ミシェル・ウィリンガム ]」スピン。ヒロインとの結婚式に姿を現さなかったラクランのエピソードはそちらで読めます♪※ヒーローはハイランダー
December 24, 2022
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クリスマス時期のロマンスは、ヒストリカルは結構豊富に作品がある気がするのですが、私が真っ先に思い浮かべるクリスマスロマンスはこちら。グレース・バローズ、最近翻訳されないですね~。もっと読みたいのにな。【2013.4.27 ブログ記事再掲】【送料無料】雪降る夜に願いを叶えて [ グレース・バローズ ] <あらすじ>公爵令嬢ソフィは、雪の日に赤ん坊を抱え、途方にくれていた。メイドが故郷へ帰るのを宿まで見送ったところ、赤ん坊を置いたまま姿を消してしまったのだ。おむつさえ替えたことがないのに、泣き続ける赤ん坊をどうすればいいのか…。そんな時、偶然にも子供の扱いに慣れたヴィムという男性が現れ、赤ん坊をあやしてくれた。旅の途中だという彼を、お礼をかねて屋敷へと招いたソフィだったが、吹雪のために閉じ込められてしまう。ともに赤ん坊の世話をするうち、ふたりは相手を想うようになる。じつは男爵であるヴィムはソフィを使用人だと思い、公爵令嬢であるソフィはヴィムをただの旅人だと勘違いしたまま…。ふたりが、真実を知る時は来るのか?雪降る夜のロマンティックなヒストリカル。オススメ度:★★★★☆ ★4.5 マグノリアから出版されているのはヒロイン兄+異母兄のシリーズ。こちらは同じ夫妻から生まれた女性姉妹がヒロインをつとめる新シリーズ第1作。ずっと家族の中の「いい子」の妹として過ごしてきたヒロインのソフィー。クリスマスは例年家族で祝っていましたが、なぜかにぎやかな家族のなかでいい子として過ごすことに耐え切れない気がして、使用人には休暇を与え、ロンドンの邸宅でひとり過ごすことにしていました。兄たちが迎えに来るまでの間、何も起こるはずはなかったのに、赤ん坊を連れたメイドを宿に送っていくと、メイドが蒸発してしまい、泣き続ける赤ん坊と取り残される羽目に。困っていたところを助けてくれた男性に家まで送ってもらうことになりますが、雪に降り込められてしまいます。お互いの身分を誤解したままで・・・。怪我をした動物は放っておけない、世話焼きで愛情深いヒロイン。生後6ヶ月の赤ちゃんを世話しているうちにどんどん情が移っていきます。姉妹たちの世話を通して赤ちゃんの世話に詳しいヒーローも、行かなければならない場所があるのに、二人から離れがたい気持ちがわいてきます。雪で世間からほぼ隔絶された世界で過ごす3人。そんなクリスマスにソフィーが神様に願った夢は、実現不可能にも思えますが・・・。赤ちゃんのいる生活や二人の気持ちが丁寧に描かれていて、お互いが恋に落ちる瞬間に居合わせたような気持ちになりました☆ 暖炉の暖かさまで伝わってくるようです。読後感◎。物語り後編では、ヒロイン兄たち、そして困ったちゃんの公爵と公爵夫人も登場。物語を盛り上げていましたよ。↓ ↓ ↓ ヒロイン兄たちのロマンス ↓ ↓ ↓
December 1, 2022
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もう12月ですね~。クリスマスが絡んだオススメ作品の感想を再掲してみます。【2013.11.14 ブログ記事再掲】<あらすじ>莫大な借金を遺して父親が亡くなってから、一家の経済状態は悪くなるばかり。年が明けたら住んでいる家を手放すことになりそうで、この家では最後になるかもしれないクリスマスを楽しく過ごしたいとマリアンは願う。しかし、そんなマリアンの願いとは裏腹に、弟のアリステアは放校になって帰ってくるし、兄のパーシーは貧しい牧師と愛し合う姉のアリアドネに、金はあるもののろくでもない結婚相手候補を連れてきた。そして、兄にはもうひとりの客がいた。それは、顔に火傷の痕がある謎めいた伯爵でー。オススメ度:★★★★★やっぱり、面白かった~。読了後あたたかな気持ちが胸にほんのりと残りました☆ 時期的にもぴったり。クリスマス気分が満喫できる一作だったかも。クリスマスといっても恋人同士で過ごすロマンチックなものではなく、(真面目な???)キリスト教徒の考える本来のクリスマスの精神ってこういうものなのかなーと想像しながら読みましたヨ。原題はMarian's Christmas Wish。まるでつむじ風のような16歳のヒロイン。借金だらけでなくなってしまった父、気付け薬が手放せない母、女性らしくシクシク泣くくらいで結婚したい人はいるけれど貧乏な相手で、自分ひとりでは踏み切れない、政略結婚をすすめてくる家族には抗しきれない姉、名門校をいたずらで放校になってしまった弟、外交官の仕事で家に戻ってこれない兄と、精神的に頼れる相手のいない生活のなかで、日々しゃかりきにがんばっています。借金の処分のために家族みんなでマナーハウスですごす最後のクリスマスかと思うと、幸せなものにしたい(悩み事はすべて年明けに持ち越して)とヒロインは張り切りますが、長らく不在だった兄は自分に伴ってお客を2人連れ帰り、そのうちのひとりは姉との政略結婚を見越したみっともない男で・・・。16歳という大人なのか子どもなのかどちらともつかないような年齢で、根っからの悪ガキに近づきつつある弟とつるんでいたずらしてしまうような稚気もある、つまらない言葉を聞き流すことの出来ない辛抱のない部分もあれば、ギリシャ文学やラテン文学を原書で読めてシェイクスピアをすらすら引用できる、傷ついた動物にみせるのと同じ優しさで傷ついた男性に手を差し伸べることもできる、欠点はあれども長所もあるなかなかのヒロインでした♪ 当時としてはとても花嫁候補としては程遠い女性像かなと思いますが、私は好きかな。前半は、読んでいて思わず噴き出してしまうような、いたずらや遠慮ないぶしつけな発言等々が交わされ、事態は深刻なのに、話は軽やかに進んでいきます。 後半はヒーローの仕事が追いかけてきて、かなりのピンチに。それほど長いお話ではありませんが、結構いろいろ詰め込まれていました。それにしてもまだ16歳ですからね~、この調子なら結婚してからもあれこれ悪戯はあるのではないかと、少なくともその後の人生、家庭においては「退屈」という文字はないであろうヒーローでしょうね。(笑)お母さんも案外その後再婚したりして。読了後も登場人物たちのあれこれを思い巡らすのも楽しいケリー作品でした。
December 1, 2022
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「十二国記」30周年記念ガイドブック [ 新潮社 ]未読だった短編「漂泊」が読めて嬉しい! 本を貸し借りしていた友人から面白いよとオススメされて知った12国記。ホワイトハート版刊行時からのファンです。陽子の話は、いろいろ読んでいて突きつけられる感じで、超面白いけど正直しんどい面もあり。風の海 迷宮の岸は、泰麒可愛い、いじらしいでシリーズ中一番好きなお話です。驍宗様、どこにいるの~(涙)と思いながら18年。ずっとお帰りをお待ちしていましたよ。現実の中で過ぎていく時間が、小説の中で流れる時間と重なって、彼らを探し、待つ気持ちも、登場人物たちの変化もなんだかリアルでした。発売日のあの日、蝕だ、ってほんと思いました! 自分自身にもこの18年で子供が生まれるなどの変化があって、読みどころも10代の頃とは違いますが、それでも面白くて、懐の広いすごい作品だと思います。読者は普段作品の裏側をうかがい知ることが出来ませんが、今回インタビュー等で主上はじめ編集者さんのお話を読ませていただき、制作側のご苦労がしのばれ、また18年振りの新刊の表紙を本屋さんでみた時の感激を思い出しました。
November 25, 2022
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手ばやく過去の展開を確認したいときは自分で書いたなんちゃってあらすじを見返すこともありますが、次の14巻を読む前に、じっくり読み返しました。私程度のレベルだと英語の文章は日本語の文章よりもかなり記憶に残りにくく、結構忘れていたので新鮮でした(爆)。14巻の状況へのつなぎのエピソードだろうシーンもあり、15巻の主役を考えると、タイタスは母親の代から関りがあり、彼自身も長く関係していて、その点でタイタスからみた彼の様子も、復活後の沈んだ彼様子についてのコメントなども伏線として感じられて、このタイミングで記憶を新しくできてよかったかも。===============2020年12月23日にブログにアップしたArchangel's Sun の感想を再掲します。以下、全体を読んでの感想。ネタバレあり。===============Archangel's Sun【電子書籍】[ Nalini Singh ]今回ラファエルはカードレ会議に現れていましたが、顔出し程度。エレナはシャリーンの回想シーンに出てきているくらいでした。どうやら一生懸命NYの復興に取り組んでいるようです。タイタスのいかにも戦士らしい、正直で裏のない一本気な気性が読んでいて清々しかったです。彼の世界には戦士か一般民しかいなくて、女性でも戦士なら女じゃない、そんな意識なので前半はシャリーンの地雷を踏みまくり。それでも女将軍を母に持ち、愛情豊かで干渉しまくってくる4人の姉との生活で女性の怒りを察知するセンサーは相当発達していて、顔は笑っていても内心激怒しているシャリーンの気配を素早く察すると、言葉少なにさっと撤退するその姿はさすが(笑)歴戦の戦士。ラファエルもセブンたちも、両親や家族との関係が上手くいっていなかったり心に傷をもつメンバーばかりなので、愛情たっぷりに育ったタイタスは本シリーズ中では、ちょっと毛色が違うヒーローかもしれません。そしてロマンス作品としては珍しく黒い肌の持ち主です。もともと、ナリーニ・シンの作品の登場人物は肌の色や性別もいろいろなので、彼女にとっては自然なことだったのかも。売上的にもこの作品が成功して、多様な作品が受け入れられる後押しになるといいなぁ。過去の作品ではハミングバードとして尊敬を集める芸術家であり画家、イリウムの母、ラファエルの実質的な育ての母、アオドハンの絵の師匠として出てきていたシャリーン。なぜ周りの人間が腫物に扱うように彼女を扱っていたのか、イリウムとの関係がぎくしゃくしているように見えるのか、詳しい事情が明かされていました。Archangel's War(#12)でも元夫である大天使アイガイオンの身勝手さは伝わってきていましたが、まぁ今回わかった事情を踏まえるとこの人物は本当にろくでなし。ルーミアを見守る任務を引き受け、外界との交流する中で、本来の自分が戻ってきはじめたシャリーン。物静かで芸術の天才というイメージの彼女ですが、なんのことはない、性格はイリウムそっくりの女性、というよりイリウムが母似だったんですね。ラファエルの母とは同年代で親友同士。彼女も古代天使というくらいの年齢に達していて、キャスケードを何度か経るごとに力も蓄えられていて、大天使ではないものの、年齢を感じさせない若々しい外見の下に強いパワーを秘めています。閉じこもっていた自分の殻を破り、相手が芸術家ハミングバードとしか見てくれないことに苛立ちを覚えつつ、自分の意見を表明し、まわりを鼓舞しつつ、自分の翼を広げ、自分らしさを取り戻していく様子がすごくよかったです。「俺は大天使だぞ!」と言ってくるタイタスに対抗するには、それなりに強さがないとね。シャリーンは負けておらず、お似合いの二人でした☆ 息子のイリウムも息子同然のアオドハンも、彼女のことを心配し、彼女も二人やラファエル夫妻を気にかけていて、絆が素敵。引き続きイリウムとアオドハンは仲たがい中で、新しく目覚めた大天使スーインのところへ派遣されているアオドハンの周囲が不穏な気配です。イリウムも大天使へと変化するのではないか、準備が整っていないのではないかとシャリーンが心配しています。次巻ではこのあたりに焦点があってきそう。すでに待ちきれません!
November 20, 2022
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※2020年11月06日ブログ掲載の感想を再掲します。電子書籍はキンドルで買えるようです。送料無料【中古】御曹司の冷たい執心 (ハーレクイン・ディザイア) [Paperback Shinsho] ティファニー ライス and 藤峰 みちか<あらすじ>フラッシュは生活費のために溶接というきつい仕事をこなしながら、2年前から副社長のイアンに片想いをしていた。富と権力に恵まれた彼は、大学も出ていない私の手の届く人じゃない。たとえ半年前、二人で夢のような一夜を過ごしていたとしてもだ。その証拠にイアンは翌日、てのひらを返すように私をあっさり捨てた。パーティの夜、背伸びしてドレスを身にまとい、彼に会いに行ったら、入口で警備員に追い返された屈辱は、いまも忘れられない。耐えきれなくなったフラッシュは、ついに会社を辞めると彼に告げた。するとこれまで無関心だったイアンから、突然自宅へ招待される。最後に私をもてあそぶ気?それでも彼女の心は自然と浮き立って…。セイレーンの涙などBDSM要素のある独自路線の作品を発表しているティファニー・ライスのハーレクイン作品。読み切り、ノンシリーズ。文庫シリーズのほうは、読者は文字だけを手掛かりに彼女の編み上げた密度の濃い世界を探検し、創造神に心地よく翻弄されますが、この作品も作者らしいテイストがハーレクイン仕様に抑えられつつもちゃんとあり、すごーくよかったです!!! シリーズの熱量はない代わりに、尖りすぎず、とても読みやすかったです。折角ならティファニー・ライスっぽいテイストが混じった日本語タイトルだったらよかったのにな。原題はONE HOT DECEMBER。男女それぞれの視点が切り替わりながら、ある夜の事情や気持ちが語られ、ホワイトカラーとブルーカラー、女性差別という建築業界ではおそらく避けられないだろう差別のエピソードが恋に影を落とす、すっきりとした巧みな構成。 溶接をこなし、同じアパートに住む高齢のユダヤ人のおばあちゃんに優しい、ぱっと見ハードで、スイートなヒロインでした。映画「フラッシュダンス」を俄然また観たくなっちゃいました!ブログ管理人の他の本の感想
October 29, 2022
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名もなき花の挽歌 イヴ&ローク54 (mirabooks MRB890) [ J・D・ロブ ]<あらすじ>解体工事中のビルのゴミ箱からシートにくるまれた女性の遺体が見つかった。彼女は界隈では顔の知れたホームレスで、ちょっとした悪事を見かけてはノートに書きつけ、警察に報告して日銭を稼いでいたという。捜査のため事件現場を見てまわっていたイヴのもとに、今度は妊婦の白骨死体が見つかったと知らせが入る。距離にして1ブロック。40年の時を経た2つの事件は、マフィアとの黒い繋がりが噂される土地開発会社の所有地で起きていて……。ロマンスファンにも、おそらくサスペンスファンにも大人気のノーラ・ロバーツ別名義 J・D・ロブ のイヴ&ロークシリーズが54巻目にしてヴィレッジブックスからMIRA文庫へお引越! このシリーズは、このブログを始めたきっかけになったロマンス本文通友達が、ノーラ・ロバーツ推し!!!、J・D・ロブ推し!!!で、最初は借りて読んでいて、途中からは自分で買っていたのですが、このごろは手元の積読本があまりにも多いこともあり、いつのまにかご無沙汰してしまっていました。ツイッターのキャンペーンでモニターに当選して、読ませていただきました。ありがとうございました。==========冒頭からイヴが関係者と精力的に捜査にあたり、専門家からの情報を得て、イヴが少しずつ被害者の人生の輪郭を浮かび上がらせていきます。単なる被害者ではない、一人の人間が私の頭のなかにも作りあげられていき、作品世界にぐっと引き込まれました。被害者のために使命感を持って献身的に働いているイヴや専門家たち。一生懸命働き、事件がひと山超えるたびに、少しだけ悪に打ち勝った喝采をあげ、また次の事件へ。仕事だけれど、それだけじゃない使命感が、熱い。登場人物たちにはそれぞれ家庭があったり、恋人が転勤になったり、新居を作りあげていたり、個人的な生活もあり、その辺はシリーズ内で語られた経緯もあるので、シリーズ読者には嬉しいところ。作品内での時間はあまり経過していないということですが、イヴの愛情表現がはっきりしていたり、ロークの法律を無視した行動になんとか目をつぶったり、二人の仲も成熟してきたなぁ。トゥルーハートの成長ぶり+パートナーの指導の良さを認めていたイヴですが、ピーボディもイヴの薫陶で、尋問では巧みに役柄を使い分け、すっかり捜査上のパートナーになっていて、すごい。言いたいこともイヴの顔を見て飲み込んだり、イヴはピーボディが熱中している建築内容を時間を区切って聞いてあげたり。この二人の関係っていいなぁ。シリーズ54巻のなかには、ロークやイヴの過去が明らかになるなど、シリーズのマイルストーンになる巻がポツポツとあり、シリーズの流れのなかにも緩急を感じます。今回の巻はレギュラーメンバーに大きな変化はなく、新居をみんなでわいわい建設中というのがトピックで、イヴの捜査ぶりと事件の背景、人間模様を満喫できたかな。あの早熟な女の子は、今後シリーズで事件に巻き込まれるか、なにかしそうな予感☆
October 28, 2022
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Ruby Fever A Hidden Legacy Novel【電子書籍】[ Ilona Andrews ]※ ※ ※ ネタバレあり ※ ※ ※ 辞書を使わず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 今回も最高でした~。大満足☆ せっかく洋書を買ったので、翻訳版発売前に読めて、その点でもよかった♪ (BDBは翻訳の間隔があいているにもかかわらず、積読していたら追い越された巻もあったので・・・ちなみに私は日本語で読める作品は、洋書は読まない派。その時間で他の作品をもっと読みたいので。でもツイッターで翻訳本と洋書を併読されている方をお見掛けして、そういう楽しみ方やアプローチもあるのを知りました。すごい。いいですね! これから洋書を読みたいと思う方も、英語レベルがそれぞれだと思うので、自分に抵抗感の少ないやり方で、英語の壁を乗り越えやすい方法で乗り越えてほしいなと思います)シリーズ6作目、カタリーナ編としては3作目。ネバダとコナーのカップルとはまた違ったタイプの二人。この二人は、気持ちは通じ合っているけれど、アレッサンドロが自分の価値を証明しようとして、自分を痛めつけるほどに必死だったり、カタリーナの最大の恐怖はアレッサンドロが復讐のために自分の命を引き換えにしてしまうことだったり、二人とも有能でも、相手が好きすぎて、繊細で、ちょっと痛々しい気もする。でも好き。アレッサンドロはストレートに気持ちを伝える場面が多く、いわゆるイタリア人らしく(?)ロマンチックな演出も考えてくれるのですが、個人的にはアレッサンドロがカタリーナのお料理が大好きで、過去にも手作りケーキをこっそり持っていって食べていたり、無言でモリモリ食べてる今回のシーンとか、美味しいと思えるものが近くて、ましてや恋人の手料理が好きなんていいよねと、日常の場面がとっても微笑ましく、愛しいなと思いました。そういえばネバダの時のあの人、何て言いましたっけ、同じ魔力をもった人、コナーがやきもきさせられていた恋敵がいましたが、アレッサンドロにも恋のライバルが登場。その売りこみぶりは「アレッサンドロは明日死ぬから、彼を忘れるためにロシアにこないか(※意訳)」と、本人にとっては筋が通っているように思えるんでしょうけど・・・。あなた達、いとこでしょ。あまりにも冷徹で、斜め上で、ケッサクでした! 今後、アラベラ編で沢山出てくるのかな。キャラ濃すぎ。そしてそして、今回はシリーズを通しての秘密が暴かれ、いくつかのビックリがありました。「深紅の刻印」の2度目の感想で、今回の作品では、主役二人を除いて一番幸せの絶頂なのは、ひょっとしてネバダ祖母のヴィクトリア・トレメインではないでしょうか。と書いたのですが、本人が気づいているかどうかはわからないのですが、あの時よりもっと幸せ、今までで一番幸せなんじゃないかなぁ。最後の戦闘シーンで、攻めてきたアルカンに対抗して一族を挙げて一丸となって戦いますが、その輪の中にヴィクトリアも、ライナスもいました。いままで外向きの顔を崩したことのなかった彼女が心情を吐露する場面もあり、家族が欲しくて犯した過ちは許されることではないですが、一族同士の闘争で家族を亡くて、どうしても子供が欲しかった、子供を守りたかった彼女の辛さも伝わってきて、痛ましくも感じました。ほぼ無敵の「いじわるばあさん」ですけれどね。ヴィクトリア、あなたはいま家族のそばにいるよ。いまの幸せに気づいてほしいな。亡くなった息子がつないでくれた家族、今度は愛し方を間違えないでほしい。しかしヴィクトリアの人を操ろうとする力は凄すぎる。種明かしをされると、そのくらいのことはするかもと思ったけど、そこまでやったのねと思わされました。怖いものなしのヴィクトリアに、カタリーナとネバダでお灸を据えてほしいものです。怒りのおさまらない孫娘たちに、ちょっと冷たくされていました。ライナスは・・・これまでずっと一家の相談役という立ち位置で親切にしてくれていましたが、彼もプライムで、ワーデンで、もちろんいい人なだけはなく。彼にも若い時はあったんだなぁ、それもかなりのろくでなし。ワーデンの仕事は贖罪と考えているっていうのが、しっくりきました。コナーが一目置いている理由が少しわかった気がします。コナー自身もライナスの大きな策謀に思い切り巻き込まれていたことが今回判明していました。登場人物たちはそれぞれ欠点もあるのですが、家族を大切にし、喧嘩をしながらも、お互いをできるだけ尊重して、困りもののメンバーもいて、ベイラー一族は本当に素敵な家族だなと思います。亡くなってしまったお父さん、みんながそろっているのをみて、生きていたらなんて言ったかな。今回、シーザーの正体が判明し、そちらの巨悪はなかったことになったというかなんというか・・・、とにかくベイラー家がシーザーと戦うという路線はなくなったので、アラベラ編があるとしたら、ロシア帝国の皇帝がラスボスなのかなぁ。今回、アラベラの相手は誰なんだろうと疑いながらずっと読み進めていて、ひょっとしてコンスタンティン? ひょっとしてオーガスティン? もしくはネバダに虐待されているなら助けますよと言ってくれていたあの人? 記録局のマイケル? とか、独身(だろうと思える男)はみんな恋人候補に見えちゃった。でもたぶん、ミハイルってことなのかな。二人が結婚するなら、獣人の魔力は高い確率で遺伝しそう。たぶん、今後アラベラ編が執筆されるなら、アラベラがベイラー家の当主になるのではと勝手に予想しているのですが、カタリーナとアレッサンドロが辛い展開にならずに、そういう設定に移行することを切に願っています。一番考えられそうかなと想像しているのは、二人がロシアに攫われてしまっているか、人質でも取られてっていう展開? あとは史上最強のセイレーンになったカタリーナに対してセイレーンの本家がなにかやらかすのかも・・・。楽しみすぎて、想像は尽きません。 ===================※ その他のなんちゃってあらすじ ※Diamond Fire(イローナ・アンドルーズの未翻訳作品「深紅の刻印」の後日譚)なんちゃってあらすじThe Kinsmen Universe (イローナ・アンドルーズの未翻訳・読み切り短編集) なんちゃってあらすじまとめブログ管理人の過去に読んだ洋書 なんちゃってあらすじまとめ
October 17, 2022
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2009年5月9日に掲載した読書感想を再掲します。昼下がりの密会<あらすじ>年若い妹弟に幸せを託し、平凡ながらも心穏やかな日々を送る未亡人ジュリアナ。だがそんな折、伯爵家を継いだばかりの弟がギャンブルで莫大な借金を作ったことを知り、悪名高き資本家ペンドラゴンのもとへと懇願に向かうことになる。ジュリアナは予想に反し若くたくましい男に驚きを覚えるが、彼が持ちかけたのは、借金の代償に半年間愛人をつとめるという屈辱的な契約だった。そしてついにジュリアナは涙をのんで申し出を受け入れる。それが切ない運命の始まりとも知らずに…。待望の新シリーズ。すごく、すごーくおもしろかったです。特にリサ・クレイパスの成り上がり系ヒーローなどがお好みのかたはいいんではないでしょうか。あなたを夢みてのデレクや同居生活のザッカリーなど自力で這い上がり、大富豪になって身分こそないけれどお金はあるというようなハングリーなヒーローを彷彿。相手を思う気持ちが強いからこそすれ違う、二人の気持ちが丁寧に描かれていたかなぁと感じました。あとがきによれば、続編の発行がすでに決まっているようですので、とてもとても楽しみです。romance_holicの最近読んだロマンス本ランキングはこちら
October 8, 2022
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10/4 👼#天使の日 というタグを見かけたので、天使で連想した大好きな作品の感想(March 14, 2010初出)を再掲します。久しぶりに読み返してみると、初読時は案外あっさりとした感想を書いていますが、何度もなんども読み返している作品。翻訳は1巻で途絶えてしまって、続きがどうしても読みたくて、内容の面白さに引っぱられて、頑張って洋書を読み進めています。1巻の主役ペアが3巻までメインでしたが、途中セブンたちが主役になる巻もありつつ、またラファエルたちが主役を張る巻もあったりします。世界も移り変わり、二人や周囲の絆が深まっていき、シリーズを重ねるにつれメンバーたちが成熟していく魅力的なシリーズです。The Guild Hunter Series あらすじ まとめページ=========青の瞳をもつ天使<あらすじ>エレナは腕利きヴァンパイア・ハンター。逃げだしたヴァンパイアをつかまえて、主人である天使のもとへ連れ戻すのが仕事だ。その彼女に、世界を支配する大天使の一人、美しく冷酷な戦士として知られるラファエルから、これまでになく危険な仕事の依頼がくる。追う相手は殺人鬼と化した大天使の一人だという。エレナには仕事を断わることも、失敗も許されない。大天使ラファエルと共に死と隣り合わせの数日を過ごすうち、エレナは彼の禁じられた魅力にとらわれていく…。ダイナミックで衝撃的な、話題の“ギルド・ハンター”シリーズ開幕。オススメ度:★★★★☆ナリーニ・シンの最新シリーズ、スタートです。サイ=チェンジリングのシリーズとは全く違う世界、雰囲気で作者の引き出しの多彩さを感じました。チェンジリングのヒーロー達は獣に変身できるというような性格もあって、結構熱い雰囲気ですが、こちらのシリーズのヒーローはクールな迫力が持ち味かも。天使ラファエル、と聞いて頭に浮かぶイメージとは全然!違う性格で、まぁ想像上の生き物(!?)なのでなんでもあり、ともいえますが、独特の性格、作品の世界観がすごく新鮮でした。そして先の見えない展開にわくわくします。この先どうなるのかとても気になります。あとがきの雰囲気だと続編の発行は決定していないようですが、とりあえず本棚にキープ。シリーズ第2作Archangel's Kiss」はすでに洋書では発売されているということで、主人公は変わらず話の内容的にも続編という位置づけのようです。今回の作品で危うい行動をとり、危うい雰囲気を醸し出していたリージャンという大天使の問題は2巻に出てくるようですよ。
October 5, 2022
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今日はヴァンパイアの日! ということで、大好きローアシリーズから、ヴァンパイアが主人公になっている巻の感想(October 21, 2010初出)を再掲します。幻の花嫁<あらすじ>バレリーナとして成功を収めたネオミは、屋敷のお披露目パーティで、元婚約者に殺害される。以来八十年、彼女は幽霊として同じ屋敷に暮らしていた。ネオミの声は誰にも届かず、その姿は誰からも見えない。長年、ひたすらに無視され続けて、自分が本当に存在しているのかどうか頭を悩ませ始めていたところへひとり男が現れる。「美しい女性」男はそう言った。赤い目をしたこの男には、わたしが見えるの?…肉体のない幽霊と堕ちたヴァンパイアの狂おしくも切ない恋を描いた“ローア”シリーズ待望の第4弾。オススメ度:★★★★★読書どころではない状況なのですが、どうしても我慢できずに夜中に一気に読んでしまいました。 期待を裏切られなかった仕上がりでした! 今回のヒーローはヴァンパイアのコンラッド。時の扉を開いてのヒーロー:セヴァスチャンの兄弟です。そして鏡のなかの魔女ヒロイン:マリキータも重要な役として登場することもあり、やはり独自の世界観のお約束を踏まえたほうがより楽しめるので、シリーズ発行順に読まれることをオススメします。ロマンス面では、今回も「美しい女性・・(いろいろありつつ)・・私の花嫁!!!」というかんじで、ヒロイン一筋のヒーローを今回も楽しめます。また幽霊(!?)のヒロインとのロマンスをどう成立させるのか、作者の手腕も見所だと思います。そしてこのシリーズの魅力はロマンスだけではありません。独特の性格をもつローアの住民たちの生態(?)に加えて、巻が重ねられるごとに近づいてくるごとにいや増すローアの生き物を淘汰するといわれる「大決戦」への緊張感。種族間の対立。そして次巻への大きな伏線も張られていて今後への期待感大。すべての登場人物が個性的で、物語の行間にあるドラマへの想像力を書き立てられます。続編もどんどん翻訳してくださーーーい。クレスリー・コールのHPはこちら==============それぞれの種族が否応なく巻き込まれ、種族の滅亡がかかる争いとなる大決戦が近づいている!? ローアを舞台にしたこの一連のシリーズをもっと読みたいのに、残念ながら第6作で翻訳が止まってしまいました(涙)。どうしても続きが知り たい!という気持ちが盛り上がってきましたので、読んでみます。Immortals After Dark(ローア)シリーズ 管理人なんちゃってあらすじ まとめその他の洋書あらすじをチェック
October 1, 2022
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今日はヴァンパイアの日! ということで、大好きローアシリーズから、ヴァンパイアが主人公になっている巻の感想(October 19, 2009初出)を再掲します。時の扉を開いて<あらすじ> 変化(へんげ)した兄によって、ヴァンパイアにされたセバスチャン。運命を呪い、みずから死を願う彼の前に現われたのは、悲劇的な事件がきっかけですべての感情を失い、ヴァンパイア殺しを生きがいとするヴァルキリーの「凍てついた心のケイドリン」だった。対しあう種族のふたり。しかし、セバスチャンはケイドリンが運命の相手の「花嫁」だと知る。彼女もまた、セバスチャンとの出会いによって、1000年ぶりに感情がよみがえった。「花嫁」として一途の愛を捧げるセバスチャン。憎むべきヴァンパイアでありながら、身も心もひかれていくケイドリン。ふたりの運命は、さまざまな種族に大きな混乱をもたらすが……RITA賞受賞作『満月の夜に』に続く、大好評シリーズ第2弾。 オススメ度:★★★★★ パラノーマル好きでなければ、★★★★☆かな「満月の夜に(2007年度RITA賞受賞作)」が発売されてからちょうど1年。長かったですね~。この頃は積読本が山になっているし、発売日もあまり気にならないのですが、この作品と「運命を告げる恋人」については、発売が待ち遠しく、指折り数えて待っていました。それなのに、今回はこのブログのアフィリエイト成果の楽天ポイントを使いたかったので、発売日後は更にジリジリと待っておりました。16日に注文して、昨日届いて一気読み。1年待ったかい(笑)がありました~。今回のヒーローは知的で奥手、自分がヴァンパイアであることを呪っているヴァンパイア。もうこの設定からして素敵。ヒロインはヴァンパイア殺しを生きがいにする2000歳のヴァルキュリー。(いままでのところ至上最高齢のヒロイン?)ヒーローは出会った瞬間にヒロインと一直線に恋に落ちます。お互いの吸引力が熱い。でも素直に気持ちを認められない事情のヒロインはヒーローから逃げて、逃げて・・・。超クールなヒロインなのに、ヒーローのそばにくると超ホットに豹変してしまう様子が読んでいてむちゃくちゃ熱いのになぜか笑えます。そしてローアという血の通った独特の世界観を舞台とする壮大な宝探しを背景に二人の信頼の絆が少しづつ築かれていく様子がとってもとってもよかったです。私はファミコンのスーパーマリオから進歩していないので、大変おおざっぱな表現ですがアドベンチャーゲームみたいな作りでした。「満月の夜に」の冒頭で、ヒーローが煉獄から自分の足をときはなつシーンもそうですが、今回も戦闘シーンに血や大きな怪我の描写があり、そういうのが苦手な方はご注意ください。また、「満月の夜に」でヒーローの親友としていい味を出していたボウエン(人狼)が、今回の宝探しメンバーでかなり出ていました。そしておそらく次回作のヒーローであり、そのヒロインとの出会いも今回の作品の描かれていない部分であったようです。あとがき情報では、次の巻は来春ということなので、今回ほど待たなくてもすむそうです。そして、前回回想シーンでチラっとでてきたヴァルキュリーの女王フューリーですが、今回も回想のみにもかかわらず、苛烈な性格がますます強く印象付けられました。どこかで女王をヒロインにした話もそのうち出版される予定というようなことを読んだのですが、ほ、本当ですか? どんな風なロマンスになるんでしょうか。怖すぎ。romance_holicの最近読んだロマンス本ランキングはこちら ==============それぞれの種族が否応なく巻き込まれ、種族の滅亡がかかる争いとなる大決戦が近づいている!? ローアを舞台にしたこの一連のシリーズをもっと読みたいのに、残念ながら第6作で翻訳が止まってしまいました(涙)。どうしても続きが知り たい!という気持ちが盛り上がってきましたので、読んでみます。Immortals After Dark(ローア)シリーズ 管理人なんちゃってあらすじ まとめその他の洋書あらすじをチェック
October 1, 2022
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【中古】 誰かに見られてる / カレン・ローズ, 長野 きよみ / 文藝春秋 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】<あらすじ> 「代わりに最終審判を下した―あなたのつつましい僕より」。有罪となるべき極悪な被告たちが、金の力や脅しによって検事補クリスティンの担当する裁判から 放免されると、決まって彼らは殺され、正義の味方気取りの犯人から手紙が届く。やがて魔の手はクリスティンにも迫る。2005年最優秀ロマンティック・サ スペンス賞受賞作。September 19, 2007の日記+2012年11月11日読書メーターでのレビュー内容の再構成です。ブログで好意的に紹介されていたので、買ってみました。期待して読んだのですが、もう期待以上の作品でした♪ ヒロインは有能な検事補で氷の女王と囁かれる仕事の鬼。 刑事のヒーローも、ヒロインの過去の仕事が原因で強い不審の念を抱いていますが、近くで過ごしてみて、印象が改められていきます。氷に固く秘められている彼女の本質を守ってあげたい…自分の仕事が理由で奥さんを亡くしてから初めてわきおこった気持ち。 辛い過去を抱えていても、二人ともすごくまっすぐで、 好 感持てるヒーロー、ヒロインです。サスペンス部分は緻密な筋立てでむっちゃ怖いです。内容にぴったりのタイトル。ページをめくる手がとまらない。か なり分厚い作品ですが、一気に読み切りました。久しぶりに充実したロマンチック・サスペンス作品を読むことができ、大満足です。これはのちほど私のロマン ス本ランキングに入れようと思います。 →→→ ロマンス本ランキング 文春文庫っていままであまり読んだことのなかったのですが、これからは新刊のあらすじなどはチェックしてみようと思います。<10/12追記>カレン・ローズ「復讐の瞳」が早川文庫から先日発売されました♪
September 26, 2022
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The KING (Black Dagger Brotherhood) [ J. R. Ward ]※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。前巻 #11 Lover At Last 読んでいます1はこちらBDB#12 THE KING 読んでいます1はこちら現時点で翻訳されているシリーズ最新刊(シリーズ7巻)である「永遠を誓う恋人」後の展開に全く触れないで今回の感想を書くのが難しいので、ネタバレありをご了承のかたのみ、この先お読みください。(12巻までは、なんちゃってあらすじをブログ内でご紹介しています。BDBまとめページ)==============タイトルがTHE KINGということで、ラスはもちろんのこと、これまでにラスの命を狙い、評議会の貴族と結託してたくらみを進行させ王位を狙うクスコーに、そして王座奪取の企みにも焦点が当たりそうと予想していたのですが、またまた予想をこえてくるすごい作品でした。終着点が想像もつかず、最後まで緊張感持って読み切りました。あと丁寧にかかれているなと思ったのはラスの視力について。1巻ではかすかに見えていた視力も、巻を重ねるにつれ悪化し、いまでは完全に失われ盲目になってしまいましたが、少し前に盲導犬ジョージという大きな助けも得て、今回彼の中で折り合いがつくまでの過程、受け止めも詳しくかかれていて、ラスが決心の固めた理由のひとつにはなっていたかも。内容的には毎度のことですが盛りだくさんで、いろんな筋が並行して進んでいます。どの要素も面白すぎて目が離せません!!! ベスが子供が欲しいと言い出し欲求期がきたことでのラスとベスのゴタゴタ、ラスへの退位請求の動き、ラスの両親のラス王と王妃アナのお話、巫女ライラのロマンス、巫女セレーナのロマンス(次巻につながるトレズのシャドウの事情)、貴族のアサイルのロマンスなどなど織り込まれながら物語が進んでいました。今回の巻ではレッサーたちはクスコーたちに殺されるくらいの役柄しかなかったかも?(少ししか記述がないですが、レッサー達はお金を稼ぐために薬の売買を始めていて、やっかいなことにこれにはアサイルも売人側として関わっています。今後大きな問題になるかも。)要素てんこ盛りでしたが、一番印象に残ったのは、ラスの成長、前進だったかな。ラスのお話でもあり、ラスの父の話でもあり、「王」の話でもありました。シリーズ1巻のラスは王という称号は持っていても、王らしいことはせず戦士として生きていて、両親の死の出来事から回復できておらず、子供っぽく感じ、個人的にはキャラよりもストーリーや世界観を楽しんだ感じだったのですが、今回試練とベスの支えを受け、ラスは一皮むけたなと思いました☆ ラスの両親の出会いから詳しく描かれていて、王を取り巻く宮廷があり、宮廷人たちがいて、現在の兄弟団の父親世代の戦士が健在でした。ラスの父は戦士としては訓練されていなかったのですが、先王である父が毒殺され、王妃もまた狙われたと知り、自分を鍛え、自らの手で復讐を成し遂げます。なんちゃってあらすじでは省略してしまい、表現しきれませんでしたが、アバローンという末席の貴族の告発がラスの父に復讐の相手を指し示し、再び現在ではアバローンの子孫が王へ忠誠心で注進し、よい歴史の繰り返し、過去と現在のつながりを確認できました。(王位を狙う企みもまた繰り返されています)ラスの父の生きざまが今回語られて、さらにラスが親になったことで得た親としての視点、評議会の反逆によって失うかと思えた王権、自分にとっての王であることの価値、ベスの愛情、まわりからのサポート、王の血筋として生まれてくる子供への愛、様々な出来事を通して、ラスは王に、親に、そしてよりよい伴侶に、なっていったのかなぁと思いました。次巻では、冒頭だけ少し読みましたが、シャドウのトレズのお話が中心になりそう。リヴの一族とはまた違ったキモさをもつ一族のよう。今後、俄然気になるのは、お互いに相手に強く惹かれているのに微妙にねじれている&まったく今後の展開が読めないクスコーとライラ。二人の関係?協定?はまだクスコー側近にしかバレていませんが、これがクスコーの王暗殺未遂を身体を張って防いだ&ライラのおなかの子の父親であるクインにばれたときはどうなってしまうのか・・・。またお腹の子供の父親という存在が具体的にクインという形で判明したときにクスコーは嫉妬心がどう暴発するのか。ワクワクドキドキ。あとかなりのワルでひねたアサイルが、真っ逆さまに人間と恋に落ちていて、アサイルからは絆を結んでいるのに、大人の決断で綺麗に別れ、離れ離れの二人がどうなるのかも、とっても気になっています!(おばあちゃんの言うことを素直に聞くアサイルの強面従弟2人が微笑ましい)勝手な想像ですが、たぶんメインの話になるのはタイトルから察するに次の次の次(#15 The Chosen)と、次の次の次の次の巻(#16 The Thief)くらいかな。(あらすじを読むのを我慢しています)それまでこじれていきそうな予感しかしないし、たどりつくまでの道が長いなぁ。まどろっこしいのですが、好きなお話でまだ読んでいないものがあるのは嬉しい。→→→ 次巻 #13 The Shadows【電子書籍】[ J.R. Ward ]につづく===========Father Mine J.R.ウォード(BDB#6.5)なんちゃってあらすじLOVER MINE J.R.ウォード(BDB#8) なんちゃってあらすじ Lover Unleashed(BDB#9) なんちゃってあらすじ短編集「Dead After Dark」"The Story of Son" by J.R. Ward パラノーマル読み切り作品 なんちゃってあらすじ#10 Lover Rebornのなんちゃってあらすじは、まだフリーページにまとめていませんが、ブログ内にあります。1はこちら#11 Lover At Lastのなんちゃってあらすじは、まだフリーページにまとめていませんが、ブログ内にあります。1はこちら#12 THE KING なんちゃってあらすじは、まだフリーページにまとめていませんが、ブログ内にあります。1はこちらその他の洋書あらすじをチェック
September 14, 2022
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記憶が間違っているといけないのでツイッターでつぶやく前に念のため確認しようとページをめくったら、朝チュン展開のロマンス「ありのままの自分で」の再読突入、洋書を読もうと思っていたのにしっかり読んでしまった・・・。やっぱり面白かった! お気に入り本ばかりを入れた本棚スペースに置いてある「ありのままの自分で」の横にあった「傷だらけの逃亡者」もついでに本棚から出したので、再読。この作家さんは朝チュンとは対極の情熱的でホットな描写もある作風で、カップルはこれでもかという試練と怪我を乗り越えるので、その後の穏やかな幸せ生活が再読したくなり、シリーズ第2作の「あきらめられる想いに」も拾い読み。怖いほどひたむき、情熱的なヒーローたちで、ヒロインと好きあっていなければヤバいレベル。一歩間違えればストーカー。(でもソコがいい)絆の強さが感じられて好き。【傷だらけの逃亡者 2015.6.6 読書メーター感想再掲】傷つけられたヒロインがメイドとして潜伏した御屋敷には、あまり姿を現さない不思議な主人がいて…。二人とも試練を乗り越えてきたサバイバーで、目に見える傷も見えない傷もたくさん負っています。一般の枠にはまりきらない二人が出会って、お互い自分が傷つけられた事情から、相手に踏み込めない、踏み込ませたくないのに、ぐいぐい惹かれあってしまう引力がいいんです! 自分らしくいても居心地がよく、最悪の自分をみせても嫌いにならないでいてくれる、そんな愛を二人にはこれからも育んでいってほしい。何度も読み返したい。大好き!!!【中古】 傷だらけの逃亡者 マグノリアロマンス/モライア・デンスリー(著者),草鹿佐恵子(訳者) 【中古】afbついでにその隣にあった「悪の華にくちづけを」「そのとき心は奪われて」も触ったら久しぶりに読みたい気持ちが沸いてきたのですが、今夜はこらえてKINGに戻ろうと思います。この作品、作家さんロレッタ・チェイスも強烈に面白いので、未読の方、個性的なロマンスをお探しのかたはぜひ♪【悪の華にくちづけを 読書メーター 2019.8.7 感想再掲】二人とも我が道をいく(のに不思議と調和する)破れ鍋に綴蓋カップルが最高。ヒーローもヒロインも強烈な個性。それも周囲が思わず次の展開を期待して見つめてしまう劇場型の。ヒロインはヒーローへの報復と自分の名誉回復のために彼を撃つ! 激しい。ヒーローは放蕩の限りを尽くしているのに、中身は繊細な…乙女?(笑)傍目には美女と野獣なんだけど、内実はアニキ(=ヒロイン)と乙女(=ヒーロー)。すったもんだを乗り越え、愛情を育むことで彼は満たされ、母親のことを思いやれる大人になったという感動が、この作品に何度も戻ってきてしまう理由かな。【そのとき心は奪われて ブログ記事再掲 2018.2.27 】すっごく久しぶりのロレッタ・チェイス作品。のっけから幼いヒロインがケンカで前歯を欠いていて(!!!)、前歯の欠けたヒロインなの!? と笑いをこらえ、しっかり心をつかまれてしまいました。いかにもIQが高そうで論理的(と自分で思っている?)人物が、恋心で理性というタガがふっとび論理が崩壊させられていく様子を書かせたらチェイスって天下一品では。ヒーローとヒロインのちぐはぐなやりとりが可笑しくてつい吹き出しそうになってしまうので、電車のなかとかで読むには向かない作品かも。面白いだけでなく、作品の時代当時の女性らしさに反発する、もしくは単純に社会規範に合わせることができない個性をヒロインにすることで、いまを生きる自分のまわりの眼に見えない規範についても考えさせられます。ところで今回の物語のなかでもあることですが、爵位の相続はたぶん誰かが死去することで起こることで、エリザベス女王が即位継承日当日は毎年静かに過ごされる、何故ならお父様が亡くなった日でもあるからと何かで読んだことがあります。爵位の存続させているのは人間だということは頭ではわかっていましたが、いったんそういう立場に置かれたらいろいろなことが変わってしまう(特に重要な爵位は)、そして爵位をつないでいるのは命のリレーなのだということが今回の作品でより身近に感じられました。
August 27, 2022
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8/23にイローナ・アンドルーズの最新刊(カタリーナ編完結編)Ruby Fever A Hidden Legacy Novel【電子書籍】[ Ilona Andrews ]が発売予定ということで、積読本のなかから1冊は読了しておこうと、おとといまでは頑張ってThe KING (Black Dagger Brotherhood) [ J. R. Ward ] を読み進めていたのですが、ツイッターで「空色の瞳の異邦人」のタイトルをみかけて久しぶりに読みたくなってしまい、脱線。一気に翻訳分3冊を再読しました。【中古】 空色の瞳の異邦人 ヴィレッジブックス/エリザベスヴォーン【著】,吉嶺英美【訳】 【中古】afb匂いや味、色など、まざまざと浮かんでくるような描写でページをめくるたびにドキドキわくわくさせられるファンタジー的風味の異文化交流?ロマンス。 何度読んでも、ララと一緒に泣いて、笑って、手に汗を握って・・・。ヒロインもヒーローも、ときには失敗することはあっても、特権をもつ支配者としての責任をわきまえている人たちで格好いい。恋愛としてはゼロから始まるというよりはマイナスから始まり真夏のような恋へ進化していくのですがお互いへの気持ちはまっすぐでぶれないところがロマンスという視点からもここちよく、ロマンス以外の異文化の衝突も面白いし、偉いんだか偉くないんだか、ダメだと思えば将軍を叱り飛ばす忠誠心に篤い側近のマーカスとか、単なるうぬぼれやではない懐の深い副官のサイマスとか、ララを優しく導いてくれていたのに、誠実すぎて自分の立場をあえてはっきりさせずにはいられなかったジョディンとか、どの人物も人間味あふれすぎていて面白すぎです。医療水準が違う世界に生きている登場人物たちが戦争で命のやり取りをしていて、ヒロインが治療師なのでさらに命とか生き方についても考えさせられます。1巻 空色の瞳の異邦人2巻 【中古】 銀色の草原の約束 / エリザベス・ヴォーン / ヴィレッジブックス [文庫]【メール便送料無料】3巻 瑠璃色の衣の花嫁4巻 warcry なんちゃってあらすじはこちら5巻 wardance 以前読了して、読書メモはブログ内にありますが、まだ1ページにまとめていません。読んでいます16巻 warsong ←まだ購入していないのですが、次ここWarcry【電子書籍】[ Elizabeth Vaughan ]「瑠璃色の衣の花嫁」のラストではララとキアたちが平原で厳しい冬を迎えるところで終わっていました。それから数か月後、すっかりお腹の大きくなったララとキアとその一行は出産のためにザイに向かっています。ララに随行しているヒースの視線はアティラへと何度も向かいますが、周囲に冷やかされたアティラは真っ赤になりつつ、迷惑顔です。評議会からアサーが倒れたという使者がやってきます。何か変だという引っ掛かりを覚えて、ヒースが状況の確認のためアティラと一足先にウォターフォールズに戻りますが・・・瑠璃色の衣の花嫁 続きの続き。シリーズ#5にあたるWARDANCEは将軍位獲得を目指すサイマスが主役! なんと戦士僧侶の女性と恋に落ちる。Wardance に出てくる将軍候補者たち(2021.5.2 日記転載)瑠璃色の衣の花嫁 続きの続き。シリーズ#5にあたるWARDANCEは将軍位獲得を目指すサイマスが主役ですが、まだヒロインはサイマスのことを隠れてじっくりと観察しているところ。将軍位獲得のため、将軍の名乗りをあげたものが、挑戦者たちと戦います。将軍候補者だけでも名前が沢山でてきて、さらに各将軍候補には戦士、トークンビアラーその他スタッフがいて、登場人物が沢山いるので、読んでいても誰だっけ?と思い、将軍候補者だけ紙に書き出してみました。原書では、各人の外見の特徴や性格なども描写されたりしているのですが、あらすじではカットしています。サイマスは副官時代にケルから、剣よりもダンスと話を聞くことで味方を増やせと教えられていて、その教えに基づいて、できるだけ味方陣営を増やそうと努力しています。翻訳された3巻では、ララへの求婚者として名乗りを上げていたオーサとアルティも今回再登場。アルティって求婚するのに急所を見せつけてたあの人ですよ!(笑)【銀色の草原の約束 2014.1.12 感想再掲】洋書の初読時は号泣。 ファイヤーランダーたちの生きる作法というか、教訓はハンパなし。読み進めるのがつらいページも多かったけど、読み応えあり。 疫病や闘病、身近な人の死など試練がこれでもかと降りかかるなか、ふたりの愛情自体はブレがなかったことが救い。【瑠璃色の衣の花嫁 2014.6.1 感想再掲】今回も泣かされました。 次第にわかってきたファイヤーランド人の視点からララの行動や出来事を振り返ると、これは彼らには驚きだったろうなとか、色々楽しい♪ 一貫してキアはララにベタ惚れ状態ですが、今回キアがどうしてそんなにララが好きなのか、ただ恋に落ちただけでなく、ララが分け隔てなく治療する治療師だったことも重要だったのかと、新たにララの魅力を再認識。そして、それがしっぺ返しとなった2巻の試練を再考すると、キアの苦悩もより深くせまってくる気がしました。また変革を期するキアと保守勢力との戦いは、なんだか身近。
August 21, 2022
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ちはやふるの連載が終了したんですね! 【2022年12月13日に全50巻完結予定】お祝い企画で、48巻まで2日間無料(今日23:59まで!)のキャンペーンがツイッターで流れてきて、読まないまま積んでいた巻のことを思い出しました。元々私が好きで本棚に置いていたのですが、どこかの段階で子供のほうが作品への熱量が高くなり、自分の部屋に置きたい、持っていっていい?と持ち去り、その後は本棚スペースを増やしたくない子供の意向で電子書籍での購入になっていたので、なんとなくどこの巻からか読まないまま過ぎてしまっていました。余談ですが、数年前にお迎えしたうちの犬の名前は子供につけさせたのですが、たぶんこの作品が頭にあったんじゃないかなと思います。名は体を表すっていうけど「ちはやぶる」って、ちょっと荒々しい子になったら困るよねー(笑)といっていたら、なんだか笑いごとではなく、大人になってもかなりやんちゃな子で手を焼いています。(カーテンはぶらさがって破りまくり、頭はいいけれど、言うことをきくのは聞きたいときだけ(爆)といったかんじ)久しぶりに読んだら面白くて! 読みどころが色々で、主人公たちの成長や試合の行方もそうですが、友達同士の絆、周囲を取り巻く人間模様、偏屈だったり個性的だったりする人や小さなエピソードの数々など細かいところまで心が込められている気がして。泣かせる場面じゃないのに、読んでいてなんだか涙が流れます。そして一気に読み進められる快感☆ 電子書籍は45巻まで持っていたので、そこから先を今回のキャンペーンを利用して48巻まで読んでしまいました。無料公開ありがとうございます!!! 子供も「疲れたー暑いー」とか言って毎日帰宅するとぐったりしているのに、昨晩48巻までは読んでいたようなので、今日帰宅したら「続き買わない?」と言ってきそう。
August 2, 2022
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