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ルナティック☆

ルナティック☆

2007.12.07
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カテゴリ: 独り言
その日は六月のリラ冷えの朝
食事をおえて私の所に顔をだしてくれたケイさん
なんだか少し顔が青かったから、
「どうかされましたか?」と心配で聞いた
「少し喉が痛いの・・・」
ケイさんの声がかれていた
「でも大丈夫よ・・今の内にお薬のみたいのだけれどね」

規則なんて私はどうでもいい と思った

「まぁ~♪」ケイさんはおしげもなく最高の笑顔を私に向けて薬を受け取って
「ずぅ~っと一人でさみしかったの・・少し寄っていって」
これは完璧に違反行為で・・・

おへやには昨日私が持ってきたお庭のお花と
花…花束で溢れていた
「すごい~お花ですね~」
ケイさんはうれしそうに
「私の子ども達が、いい~っていうのに送ってくれるから
部屋が花だらけ
でも・・・あなたがくれた・・このお庭のお花が一番好きなの」
ケイさんはそういって、小さな牛乳ビンの花をやさしくなでながら言った


私はケイさんの話しを聞くが・・・適当で、それはまるで音楽を聞いているような、
身振り手振りで話すケイさんはまるで、舞を舞っているような、
そんなケイさんの世界に私はすっかりはまってしまった。

ケイさんは主に住んでいる所は鎌倉で、時折熱海の別荘だったり、軽井沢だったり、
ハワイだったり、ロスだったり


私は違反が好きだ
好きと言うと誤解があるけれど
なぜか好むと好まざると、そう言う生き方を選択してしまう

退社後ケイさんとこっそり待ち合わせて、ホテルの展望風呂に一緒に入った
ケイさんの痩せた背中には大きな手術のあとがある、その傷跡は今もケイさんの体を蝕んでいて、ケイさんはこういっていた
「明日死ぬかもしれないでしょ・・・
だから、くいのない生き方をしたいの
毎日笑って過ごしたいのよ、その方がずぅ~っといいから」

展望風呂から見えるライトアップされた美しい間欠噴水が高く高く上がるたびに
子供みたいにはしゃぐケイさんの横顔をみながら
私はケイさんからたった今頂いた素敵な言葉をかみしめていた

それから私達はのぼせるはど、いっぱいおしゃべりをして、笑って笑って
ケイさんはずぅ~っと笑っていたけれど、
私はなんだか・・・一人感動してなんだか・・・泣けてしまいました
ケイさんとの素敵な出会いに

ケイさんは詩吟を舞台でやったりする、
詳しくは言わなかったけれど、
だれもいないお風呂の中でケイさんの詩吟を聞かせて頂いた
綺麗な声がお風呂中に響きわたって・・
あんな経験は二度とないだろう

ケイさんは次の日「私が作った納豆よっ」と自作の納豆を私にもってきてくれた
「私なんでも,物に名前をつけるの
この納豆の名前は“露しずく”って綺麗でしょ~」
納豆にはもったいないような名前だなぁ~って私は思ったけれど
ケイさんらしい感性の納豆は本当においしくって、大粒のやわらかい丁寧は味がした
それから私は小粒納豆がたべられなくなった

「今日は子供が心配で訪ねてくるの
あなたに紹介したいからね・・ぜひね」
ケイさんはそういって笑った
退社近くにケイさんが顔を出してくれて、今到着したケイさんの子供さんをつれてきた

ケイさんのお子さん・・っといっても私とそうかわらない歳で
ケイさんと同じ優しい目をした男性だ

「母からいろいろ聞いていました お世話になりありがとうございました
むちゃくちゃな母でしょ?」
「いえ こちらの方こそ。。。」
私はそう言うのが精一杯だった
ケイさんが
「ねぇ~知っている、“よい子のミロ”って?」
「はい 麦芽飲料のミロですよね?」
「そう この子が生まれたとき、元気な子になってほしくって
新しい商品にこの子の名前をつかったのよ
よい子の美露も・・もぅこんな大きくなっちゃって」
っとケイさんは笑った


こんな所には不釣合いな人と私とケイさんは少しの間たのしい時間を過ごし
ケイさんは次の日東京に帰った





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Last updated  2007.12.07 10:56:19
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