駄目人間は箱の中

駄目人間は箱の中

桜


春爛漫 花は咲き乱れて散っていった
突然殴られた気分で放心していた
誰かの笑い声が何故か耳障りだ
写真で見慣れた風景が憎く思えた

皇居が僕の足を誘い込む
孤独が人波へ連れて行く
千鳥ヶ淵の枝の向こうには
絵の具を乗せたような青が広がってる

いつも来ない場所だから知ってる顔もないし
黙って眺めるだけじゃ癒せないけれど
欲張りだって知っても手放せないもの全部
一度に失くした僕を間違いじゃないと言ってよ

芝生にまみれた学生が羨ましい
時間を戻せたら今度は上手くやるのに
日比谷の空が暮れるまでは歩いていた
拾った桜の枝はもう枯れてしまった

どうにかなると言えた頃なら
目に映るものすべて輝いていた

いつかきっと笑えると慰めていた
よくある言葉だけど僕に投げてよ
弱さを奥に隠して強がりばかり言ってた
駄目になってしまっても一人じゃないと言ってよ

いつも来ない場所だから知ってる顔もないし
ここなら泣ける気がした 甘えられそうな気がした
いつかきっと笑えると慰めていた
よくある言葉だけど僕に投げてよ
弱さを奥に隠して強がりばかり言ってた
駄目になってしまっても一人じゃないと言ってよ

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