伊阪の最新の文庫はまたしても期待を裏切らない作品です。
鞄の中でしばらく眠っていたのですが、読み始めるとやっぱり凄い。
「チルドレン」や「死神の精度」に続いて、ひとつのテーマで短編を集めるスタイルです。
世紀末に向かって数年しか残らない人生を、いろんなドラマで見せてくれます。
短い短編なのにきっちりとオチとか計算されたストーリーがあって、さらに短編ごとにも登場人物をオーバーラップさせて絡んでいく手法も、伊阪お得意のものです。
この人の作品はどこまでも計算されていて、文系の人にはとても組み立てられない理系のものです。
そこに更に遊びのセンスや、おしゃれな会話や縦横無尽な発想が物語を素敵にしています。
日本文学史上、最高のエンターに間違いありません。
直木賞はいつ取れるのでしょう?
これだけノミネートされ続ける人もめずらしいですね。
転落 2011.05.31
天使のナイフ @薬丸岳 2011.05.23
中学からの文庫 2011.05.09