古本屋で100円読書

古本屋で100円読書

日本文学 No.1 



うろ覚えの読書記録です。少しずつ書棚を見ながらアップして行きます。
るりのホンネで読書
No. 書籍名    著者名    出版社  感想  
1. 蜘蛛の糸 杜子春 芥川竜之介 新潮文庫 たいへん教訓にとんだ2作です。芥川の無駄のない文章にうならされます。
2. 河童:ある阿呆の一生 芥川竜之介 新潮文庫 ある阿呆のは明らかに彼自身を指しています。この作品の後ほどなく彼が自殺するのを知っているのでちょっと辛いかもしれません。彼の自分に対する自嘲的な価値観で彼の精神状態がわかるからです。
3. 羅生門・鼻・芋粥・偸盗 芥川竜之介 岩波文庫 これも有名ですね。教科書にも載っていた気がします。文章に彼の研ぎ澄まされた感性と仏教的な価値観も見えてきます。
4. 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 芥川竜之介 岩波文庫 地獄変は有名ですが、かなり苦しい作品です。でも、複雑かつ冷徹な芸術家の心の一端が垣間見えて、有りえないことではないと思わせる力があります。
5. 一房の葡萄 有島武郎 岩波文庫/td> これが当時の子供向けに書かれた本だと聞いたら、ちょっとびっくりします。今と昔ではかなり文章力に差が有るようです。これは津田梅子が9歳のとき、アメリカから日本の両親に出した手紙で分かっていましたが。当時の価値観が今と微妙にずれているのが面白く感じます。「何事も表ざたにせず、角が立たないように」今の社会で通じるかどうかは分かりませんが昔を偲ぶことはできます。
6. 野菊の墓 伊藤左千夫 新潮文庫 これは当時のはかない恋愛を描いた作品です。時代によって恋愛の形はさまざまですが、人を愛する心に変わりはないことが分かります。
7. 敦煌 井上 靖 4列3行 5列3行
8. 沈黙 遠藤周作 新潮文庫 これは本当に泣けました。文句なしの代表作だと思います。ただし、人によって、特にクリスチャンにとっては納得できない面もあって、論争になったりもするようです。
9. 海と毒薬 遠藤周作 新潮文庫 これは中学で読んだと思うのでちょっと記憶があいまいなのですが、彼は本当に問題意識を持って提示していた気がします。
10. 2列3行 3列3行 4列3行 5列3行
11. お馬鹿さん 3遠藤周作 4列3行 これは絶版だと思います。なので、図書館に行くか、古書店を回るかしないと読めないはずです。これは、馬鹿みたいにお人よしのフランス人が主人公です。でも、馬鹿が実は一番賢いと彼は言いたいみたいです。感動しましたが、もう少し彼を好意的に書いて欲しかったですね。
13. 真珠夫人 菊池寛 文春文庫 テレビで高視聴率をとった作品が復刊されたものです。大正時代にそんなふしだらなことは書くまいと思っていたのですが、やはり、テレビの脚色はなんだったんだ!?という感じできわどい描写はありません。安心して読めます。もっともテレビのほうも見ていませんが。
14. 無憂華夫人 菊池寛 文春文庫 私も九条武子がモデルなのではないかと作品を読みながら思っていたのですが、どうやら当たりのようです。私だったら、不満で爆発してしまいそうですが、昔の女は不満とも思わず耐えたのですね。いや、武子のほうですが。無憂華夫人のほうはどうにも理解できません。それは恋愛に制約のない時代に生きているからなのかも知れません。でも、菊池寛がなぜ、大衆作家と呼ばれたのか、今なら十分純文学ですが分かります。とにかく事件がいっぱい起こって読者を飽きさせなかったでしょうから。
15. 武蔵野 国木田独歩 岩波文庫 これを読むとずいぶん東京も変わったんですね。まるでどこかの避暑地のようです。
16. 橋のない川・全6冊 住井すゑ 新潮文庫 差別と戦うために被差別部落民の問題を大きく取り上げ、社会を啓蒙した作品です。読むとあんまりかわいそうで涙涙ですが、だんだん悲劇の連続に疲労してきます。今はこうではないというのだけが救いです。最後は苦しくなって読めなくなりましたが、じつは強く旅立っていく希望の書のようです。
17. 2卍 谷崎潤一郎 岩波文庫 なんと言っていいか、この方の作品はいい意味でも悪い意味でも独特です。これを好きだと言う人は強烈に支持し、そうでない人は逆に避けたい作家でしょう。
18. 痴人の愛 谷崎潤一郎 岩波文庫 これは始めて読んだ谷崎作品です。中学生のころに読んだ気がしてならないのですが、男を馬鹿だと思い、情けなくなったのを覚えています。子供の正義感や倫理観にそぐわなかったのでしょう。
19. 春琴抄 谷崎潤一郎 新潮文庫 んな馬鹿な、です。やはり。谷崎作品は何故か隠微でエロチックな雰囲気があります。これもそうです。と言うかやはり男が情けない。もっとしっかりしろよ、と言いたくなってどうもダメです。
20. 刺青 谷崎潤一郎 正直読む本によって、私たちもさわやかになったり沈んだりします。という訳で、谷崎作品は退廃的な気分になるのがつらくて読まなくなった作家です。とは言え、また細雪辺りを読んでみたいのですが。彼は教養も深く、作品と文章力は並じゃありませんから。まさしく文豪と言える大作家です。
21. 晩年 太宰治 岩波文庫 どういう内容だったのか思いだせません。でも、この人の作品を読む時は気合が要ります。これも中学で読んだと思います。中学は日本物をけっこう読んでたので。なので、思春期特有の鬱で、さらにその傾向を強くされてこの人の作品を読んでると自分は自殺してしまうのではないかと危ぶんだくらいです。精神的に不安定なときは避けたほうが無難です。
22. 斜陽 太宰治 新潮文庫 戦争によって没落して行く華族を描いて悲惨な物語です。しかし、作品の語りがなんとも言えず上手い。熱烈な信者のいる作家なのはうなずけます。ただし、かなり落ち込む人も多いようです。
23. 走れメロス 太宰治 新潮文庫 太宰治の作品だとは気がつかなかったくらい明るくて感動的な作品。これを読んで私は深く感動し、人を心から信じられる人間になりたいと思ったものです。
24. 人間失格 太宰治 新潮文庫 私もストレスが溜まると食べなくなるのでちょっと主人公に似てなくもないのですが、これは多分に彼の内面を描いた作品であるのはまちがいがなく、もちろん100%ではないでしょうが、彼の複雑さに芸術家であることの悲劇を感じます。けっこう沈みます。しかし作品としてはやはり上手いです。
26. 津軽 太宰治 新潮文庫 これは国策にしたがって戦意向上のために書かれた作品だったのではないかと思います。(うろ覚え)しかし太宰のすごいところは時代の影響を跳ね除けて珠玉の作品に仕上げていることです。これはほのぼのとして、太宰作品としてはほっとできる作品です。読後感もさわやか。
27. 女生徒 太宰治 4列3行 現在積読中
28. 草枕 夏目漱石 岩波文庫 5列3行
29. こころ 夏目漱石 岩波文庫 5列3行
30. 我輩は猫である 夏目漱石 岩波文庫 5列3行
31. 坊ちゃん 夏目漱石 岩波文庫 5列3行
32. 夢十話ほか 夏目漱石 岩波文庫 5列3行
33. 三四郎 夏目漱石 新潮文庫 5列3行
34. それから 夏目漱石 新潮文庫 5列3行
35. 夏目漱石 新潮文庫 5列3行
37. ぼく東綺譚 永井荷風 5列3行
38. 夢の女 永井荷風 5列3行
39. 老妓抄 岡本かの子 新潮文庫 5列3行
40. 銀の匙 中勘助 岩波文庫 5列3行
41. 真知子 野上弥生子td> 新潮社 5列3行
42. 野上弥生子 新潮社 5列3行
43. 放浪記 林芙美子 新潮文庫 5列3行
44./td> 帝の女 林真理子 4列3行 5列3行
45. 風立ちぬ:美しい村 堀辰雄 岩波文庫 5列3行
46. 砂の女 阿部公房 新潮文庫 5列3行
47. 箱男 <阿部公房/td> 新潮文庫 5列3行
48. 阿部公房 新潮文庫 5列3行
49. 人間そっくり 阿部公房 新潮文庫 5列3行
50. 塩狩峠 三浦綾子 新潮文庫 5列3行
51. 僕って何 三田誠広 角川文庫 5列3行
52. 友情 武者小路実篤 新潮文庫 5列3行
53. 真理先生 武者小路実篤 新潮文庫 5列3行
54. キッチン 吉本ばなな 4列3行 5列3行
55. ノルウェイの森・全2冊 村上春樹 講談社文庫 5列3行
56. 羊をめぐる冒険 村上春樹 講談社文庫 5列3行
57. 風の歌を聴け 村上春樹 講談社文庫 5列3行
58. 回転木馬のデッドヒート 村上春樹 講談社文庫 5列3行
59. ねじまき島クロニクル(上)(中)(下) 村上春樹 新潮文庫 5列3行
60. 世界の終りとハードボイルドワンダーランド(上)(下) <村上春樹 /td> 新潮文庫 5列3行

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