放浪の達人ブログ

名刺交換

  【名刺交換】

先日のある夜、西三河で絶大な支持を誇り発行部数も●万部を超えるのではないかという雑誌
「リバ!」主催の交流パーティーに行って来た。集まったのは約50人のギョーカイ人である。
もちろん会場となったBAR「SHI-TAN」は貸し切りで、バイキング形式の食事やドリンクは
食べ放題飲み放題というおセレブパーティーであった。市会議員さんや映画監督をはじめ
雑誌エッセイストや各業界のオーナーが一堂に会するということで、会費も4千円という
目もくらむような額だったが俺は千円札を4枚ポケットから出し(財布というものは持ってねえ)
「あ~、釣りはいいから」と入場時から富豪っぷり炸裂である。

パーティー中は各業界の経営者が名刺交換となった。俺も色々な方々から名刺を戴いたが、
こちらから差し出す名刺はナシである。実は名刺というものを持ってないのだ。
ほとんど日本国内業者との取り引きはなく、アジア各国で現地の人としか取り引きしないために
日本語の名刺がないのである。海外買い付けに出発する直前に自宅のプリンターで英語表記の
若干うさん臭い名刺を作る程度だ。欧米とかではどうかわからないが、日本では名刺に書かれた
肩書きの効果は絶大である。たとえば「営業」とか「主任」と書かれた名刺を相手に差し出しても
大したリアクションは返って来ないが「常務取締役」とか「社長」と書かれた名刺を見ると
相手は途端に恐縮し丁寧語になる。あれっておもしれえわな。
相手を人間として判断しているのではなく、紙切れに書かれた肩書きで判断しているのだ。

俺の知り合いに自動車輸出業のスリランカ人がいる。日本に来て車のパーツを解体屋から買い
スリランカに輸出する仕事だ。ある日、スリランカに一時帰国していた彼からメールが入り
日本語の名刺を作って、と言われた。そこで俺は彼の名前の上に「日本支社 代表取締役」という
肩書きを勝手に付けておいてやった。友人数人と細々と会社をやっている普通のおっさんの彼が
再来日して解体屋さんを廻る時が楽しみだ。「おお!代表取締役自らがおいでになられるとは!」と
きっとペコペコ頭を下げられることだろう。彼自身も「ん?何でこんなに待遇がいいんだ?」と
驚くに違いない。まあ名刺なんてそんなもんだと俺は考えている。

ハクを付けたい仔羊野郎は自分の名刺を作る時に黒い用紙に菊の紋章なんぞを付けて
「全日本○○組系XX会会長」とかプリントすると楽しめるかもな。
そん時は俺の店で極太金メッキネックレスを小道具に買ってくれよな。名刺なんて所詮「小道具」よ。
まあ皆さん、俺と会う機会があったらとびきり恐縮しちゃうような名刺くれよな。
いっちょ俺も名刺作ってみよっかな?と思った先日のパーティーであった。


名札



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