放浪の達人ブログ

チェンマイの空港

    【チェンマイの空港】

タイ北部にあるチェンマイの空港は国際空港だがのんびりしている。
空港係員は仕事中にスマホで動画見て立ってる人が多かったし、
ロビーの中には鳥が飛んでいるのであった。

チェンマイ郊外のコテージに泊まった際、プルメリアという植物の枝を貰った。
ハワイでよく見る花で作った首飾り、或いは髪飾りにする白い花といえば
読者の人達も「ああ、アレね」と想像出来ると思うが、
現在ハワイからプルメリアの苗木を輸入することは制限されているようだ。
タイをはじめとしたアジアからの輸入は禁じられていないようだが
念のためにチェンマイの空港で植物検疫を申請することにした。
輸出時の許可証があれば日本国内への持ち込みがスムーズだと聞いたからだ。
タイやシンガポールで蘭の花を買ったはいいが日本の空港で没収という話はよく聞く。
というわけでチェンマイの空港インフォメーションで尋ねてみた。
「プラント・エクスポート・チェック・カスタムはどこ?」
随分いい加減な英語である。単語の順番も分からない。
正解は「プラント・クォランティーン」らしいのだが俺はそんな単語は知る由もない。
インフォメーションのお姉さんも全く分からず
彼女はスマホ翻訳機能を使って「あ~、なるほど」と言い
一番隅にある検疫室出入り口を教えてくれた。
出入り口に座っていたおっさんもやはりスマホで動画を観ていて
植物検疫の証明が欲しいと言うと別の人を呼びに行った。

現れた人はこれまた英語が出来ず、俺がプルメリアの画像を見せ、
枝を切っている絵を描き、輸出許可証が欲しいと言うと
「ごめん、今日は週末なので検疫の人が休みなんです」
ええ?ええんかい、そんなんで?
ということでそのまま日本に持ち帰ることにした。
(結果的には帰国時に何もチェックされずスルー出来た)

チェンマイ空港の出国審査の列は実にスムーズだった。
「中国人専用」と掲げられたレーンがあったからである。
出入国審査というのはどの国も「この国の人」と「外国人」とに分かれていて、
どの国の外国人も「外国人」とひとまとめになっていたり、
ASEAN加入国の列というのはあるが特定の国の人達だけ別枠というのは初めて見た。
それが「優遇」なのか「隔離」なのかは想像にお任せするが、
横にズラリと並んだり平気で横入りして来る中国人とは並ぶ列が違い、
皆さんストレスフリーで審査を通ることが出来た。
タイには華僑の人が多いのでそういう人を係員にすれば
言葉も分かるし良い発案だなあと思ったのだった。
そうすれば中国人のマナーの悪さでチェックインだけでも2時間遅れる
中国東方航空のようなことにはならないで済むし。

そういやあ今はどうだか覚えてないが昔のセントレア空港なんか
日本語で「外国人の方はこちらの列にお並び下さい」と書いてあったり
「外国人の方はこちらで~す」と案内していたりで滑稽だったな。
そういうとこがチェンマイとセントレア、ちょっと似てて微笑ましい。


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