放浪の達人ブログ

ロックとクラッシック

   【ロックとクラッシック】

俺は中学生の時からビートルズやストーンズを聴いて育って来た。
今でも家や車の中でそれらの音楽を毎日聴いている。
未発表曲のリミックス音源やライヴ盤の海賊盤などを200枚ぐらい持っている。
ビートルズは途中からライヴをやらなくなったのでアウトテイクスが多いが、
ストーンズは今なお現役ということでスゲエ数のライヴ盤が出回っている。
それらをもう長い間聴いているので「これは1975年7月13日のライヴ」とか
「これは1969年のハイドパークでのライヴ」だとか聴いて分かる程だ。

ストーンズのブートの1枚に、同じ曲のミックス違いが13曲入っている物がある。
妻に言わせれば「同じ曲が13曲も繰り返し流れるアホらしいアルバム」らしいが
俺にすれば「いやいや!全然違うって!この曲はベースが前面に出ててだな」とか
「間奏が短いバージョン」だとか「イントロ全然違うだろ」とか全く別モノなのだが
妻からは完全に呆れられているというかヲタクに思われている。
自分のカーステレオだけでは飽き足らず妻の車のHDDにも入れて聴いているのだが、
妻の車に乗ってるとナビが「次の信号を右です」なんて喋るので
「え~い、黙っとれ!今キースがリードギター弾いてるいい所なんじゃい!」と
ナビに向かって舌打ちをしたり罵声を浴びせたりするもんだから
いよいよ妻は俺のストーンズ熱には辟易しておるようなのだ。

ビートルズやストーンズのファン層はズバリ中年オヤジである。
カネを持っている世代だ。だから最近のストーンズのライヴはSS席88.000円だとか
ヤフオクで10万円以上だとか、もう完全に中年相手のボッタくりビジネスだ。
しかもここ数年、ビートルズやストーンズの「発売50周年エディション」などという
リミックスCDやらが毎年のように続々と発売されておる。しかも1万円以上でだ。
いくらファンでもとても全部買うことには付き合っていられない。

とまあ、俺はロックの中でもストーンズが好きなのだが、他にも色々聴く。
1960年代から70年代のロックを筆頭にしてブルースから民族音楽まで
様々なジャンルを聴くが、どうにも苦手なのはクラッシック音楽だ。
賑やかな交響曲はどうも仰々し過ぎて申し訳ないが好きになれないのだ。
しかし少し前にTV番組の「題名のない音楽会」でヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの
弦楽四重奏を聴いて「ロックのツインギターに相通じるものがあるな」と思い
早速メンデルスゾーンとベートーヴェンの四重奏CDをヤフオクで買って聴いてみた。
目を閉じて音の絡みを味わいながら聴いているとなかなか良いではないか。
居間に置いてあるスピーカーはヤマハNS1000モニターという少々お高いやつだ。

過去にこうやってクラッシック音楽をじっくり聴いたのは1度しかなかったな。
バンコク発のタイ航空がネパールのカトマンズに着く30分ほど前になると
右側の窓越しにエヴェレストを含めたヒマラヤ山脈が見えてくる。
その雄大な景色に合うBGMはクラッシックしか有り得んな、と思ったので
CAさんに頼んだコーヒーを飲みながらイヤフォンでクラッシックを聴き、
「ヒマラヤを眺めながらコーヒー飲んでクラッシック、俺って優雅だわ~」と
独り悦に入っていたのだがもちろん誰が作曲した音楽なのか無知な俺は知る由もない。

さて、買った弦楽四重奏のCDだが、いつも3曲目ぐらいで寝てしまい
未だに最後まで聴き通したことがない。どうもやっぱり俺には向いてないようだ。
1枚300円で落札したけどもう売っちゃおうかな?とも思うのだが
休日のお昼寝の友という気でしばらく所有しておこうとも思っている。


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