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2022.02.06
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カテゴリ: 読書・漫画・本
そう、思い出す。
2011年3月11日、大きな恐ろしい地震と津波の後、福島第一原発事故のニュースを見て、茫然としたことは、忘れられるはずがないけれど、その後の報道などが・・・
おかしいと思った。
私なら、その近くに知人が住んでいたなら「すぐ逃げろ、うちに来るように」と言うだろうのに、
TVでは「落ち着いて、大丈夫」みたいなことを繰り返していたし、実際すぐに逃げる人が想像以上に少ないようだった。

政府も逃げなくて大丈夫、と言っていたけど、本当だろうか?
この人の家族がもしここに住んでいたなら、家族だけこっそりすぐに逃げろというはずなのに。
当時の日記にもそう書いてありました↓
安全なんですか。 | りぃ-子’s SCRAP BOOK - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)


この本を読んで、やっとわかった気がした。


本当に危険なら、国から逃げるよう指示が出るはずと信じていた住民の皆さん。

数年前だったか、三陸鉄道の全通が明るいニュースとして放送されたことは良く覚えてるけど、
実際は運転手さんが被爆におびえている現実は何も報道されていない。
途中放射線量が高い区間がある事を、客も知らなくていいのかと。

今ネットで検索してみたけど、確かにそういう情報はみつからなかった   (>ω< ノ ) ノ

三陸を元気に、それは私も願っているけど、その前に何かちゃんと考えないといけない事があるような気がして。。。

福島に残った人と、自主避難した人の間には、お互い複雑な気持ちのすれ違いがあるという。
残ったことを、逃げた人から否定されているような気がするという。
逃げた事を、残った人から非難され、政府からは「自己責任」と切り捨てられ、まず住宅の補助金と、その後医療費無料の政策が打ち切られたことで、ますます生活が苦しくなっている事実。

どちらも決して悪くない、それぞれの、やむにやまれぬ判断だ。
自己責任で逃げた人は、それまで築いた生活や、自宅、仕事を全て失って、新しい生活手段をみつけなくてはならなかったわけだけど、元通りの仕事や収入を得られるようになる人なんて、きっとほんの一握りのはずだ。



それなのに、ネットでは多額の賠償金をもらう事への不満がさんざん言われていたなあ。
私も最初その額を聞いて「えっ!?そんなに多額なのっ@@」と思ったけど、
今後の生活を再建するには、無くてはならない必要額だったと、今では思う。

でも、当時はほんとに、何もかも良くわからなかったよね。
政府は安全レベルをどんどん下げてごまかそうとするし、ちゃんと報道されない事ばかりだった。


まるで、食べない人が悪者のように。

そうじゃないでしょ、原発を推進してきた人たちと国の責任、そして東電始め電気業界全体の責任であったはず。

それを、被害者や消費者に転嫁してごまかそうとしてた。

*************

少し本の内容から横道に反れました。
この本では、自己避難されたご家族を取材してくれてあります。
自己避難、本当に大変なご苦労をされた様子に、胸が痛みます。

家族と離れ離れになったり、生活を立て直すのに苦労し、子供たちも何も言わなくても実は悲しい思いを味わっていたり・・・そして精神的に追い詰められたり、自殺されてしまったり。

ある程度は知っていたはずだけど、全然知らなかったと同じほど無関心だったのだと、衝撃を受けた。

しかも、復興が進んでいることを良しとする為なのか、
それともみんなの記憶が薄れて、避難者かどうか考えてみる人が少なくなるにつれ、カウントから外れてしまったのか・・・
どちらにしてもろくでもないことだけど、避難者であるのに、避難者としての人数に数えられなくなる人がグングン増えているというのだ。

その事を声を上げて伝え続ける、森松亜希子さん。
素晴らしい活動と、一言では済ませられない。
言わなければ、そのまま「いない事にされてしまう」と言う現実、あんまりではないか。

又、避難して生活をやっと立て直し新しい土地に馴染んできた矢先に、家賃補助を打ち切られ、生活が立ち行かなくなって家族が離散したタイミングで、長男が自殺してしまいその事にさいなまれ続けるお父さんの苦悩。

悲しいというだけでは言い表せない。
結局国も東電も今、現実にぬくぬく暮らしてる半面、
被災者は・・・
この頃はコロナばかりで、被災者について報道されていない現実。

たまたま、昨晩だったか、無駄な場所も含めて作られてきた高くて長い「万里の長城」のような防波堤の報道を見たところだった。

どんなに高い堤防を作っても、なん百年に一度の大津波は超えてくる可能性があるのだというのΣ(゚Д゚)
で、その堤防を越えて流れ込む水ってのがすごいコワイらしい。
浅くても、流れが急なので家も簡単に壊れて持っていかれてしまうらしい。
だから、堤防があるからと安心すると危険なんだそうで。

でも、高い堤防で海の様子が全く見えないって・・・メチャ怖い(||゚Д゚)
それに、その堤防も誰も住んでいなくて、そこにある田畑も誰ももう使ってないような場所に何十億も掛けて高いコンクリートの堤防を作ったりしてあるんだって。

人口90人の島も、堤防で囲まれてしまい、若い人も居なくなるのにこの島に残るのは、堤防と猫だけだと、住んでいる方がおっしゃっていた。

形ばかりを整えれば復興が進んだように体裁がつくという印象で・・・心が冷える気がしたが、
その反面実際に被害を受け、人生が変わってしまった人への支援はどんどん打ち切っている現実。
しかも、人数なども「わからないから」と、徐々に少なく公表してるとは。。。

おかしいよね。

なんでも、「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策を推進する」ための法律である「原発事故子ども・被災者支援法」が2012年6月、国会では」民主・自民を含む超党派の議員立法で成立していたのに、同年12月に政権を自民が取って原発の再稼働を進めると同時に結局は放置されてしまったという。

反対に、地元に住民が帰らないと困るという県や地元議員の都合により、住宅提供が打ち切りとなる。

このまま忘れてはいけない、と思った。
この本をもっと多くの人が読むべきではないのかと思う。

忘れずに、小さな声でもあげ続けていく人が多ければ、気が付いたり思い出したりする人も増えるだろう。

​
いないことにされる私たち 福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」 [ 青木美希 ] ​





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最終更新日  2022.02.06 23:12:30
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