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水仙の夢うつつ。
久々の更新です、と言っても私自身のネタはナシ。
相も変わらず詰らない話で申し訳ありません。
さて水仙ですが、雪のなかに咲くので雪中華とも呼ばれます。
開花時期は十一月~三月ごろ、地中海地方原産。
日本に自生するのはニホンズイセン、ヒガンバナ科。
白や黄色の花を咲かせます。
「真ん中の 小さき黄色の 盃に
甘き香もれる 水仙の花」 木下利玄(きのした りげん)
白くつぶらに開いた花の真ん中に黄色い盃のようなもの(副花冠)を
戴いた水仙の花を歌ったものです。
春や初夏の花でいうと、百合やあやめ等にも近い印象を覚えますが
しんと張りつめた冬の静けさのさなかに現れる水仙は、
心の奥まで届いてくるような生命の息吹をたたえています。
その強い生命力は甘い香りと相まって、たとえ静かに咲いている
だけであっても、花のたたずまいに秘めた雰囲気が漂うようですね。
「水仙の 香やこぼれても 雪の上」 千代女(ちよじょ)。
雪も幻想的なもの。その上に香りがこぼれるとは、
美しい幻に包まれることであり、厳しい寒さに晒されることであり・・
水仙とは、水辺を好む仙人のような清らかな花という意味だそうです。
また、別名を金箋銀台(きんせんぎんだい)と言って、
銀の台の上に戴いた金の盃に例えられ、七十二候でも、
立冬の末候に「金箋香し」として登場します。