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ベイジン 下 / 文庫ま 18- 2 (文庫) / 真山仁
私
下巻
では 北京オリンピック
開会式
に間に合わせるべく、大連の 大型原発
の運転が開始されようとする。
開会式の電力
は、この 最新鋭の原発の電力
によるという宣伝文句になる。
A氏 :しかし、電力に色はないから、どれがどの発電所のものか分からないだろうね。
私
:それが、この小説の狙いどころかね。
事実、 開会式の日
に、 大連の原発にトラブルが発生
する。
A氏 :まさか、 地震・津波 がきたわけではないだろうね。
私
: 作業員による人災
だね。
主人公の日本人技師
が中心になって、 トラブル対応
に躍起となるが、 ずさんな管理
に思うようにいかず悩まされる。
それに 中国独特の政治体制
がからんでネックになる。
結局、 全電源喪失
となる。
A氏 : ブラックアウト かね。
私
:原 子炉の冷却
を継続しなくてはならないが、 全電源喪失
で不可能。
ちょうど、火災の消火できていた 消防車の水
を使うが、これもなくなる。
そこで海が近いので 海水
を使うことを考える。
A氏 :なんだか、 福島第1原発事故 を予言したようなストーリー展開だね。
私
:この小説は、トラブル対応で追われる 原発の姿
を描いたところで終わる。
この本は 2008年7月
に単行本で発刊されたものの文庫本化だ。
A氏 : 福島第1原発事故 の 3年 ほど前だね。
私
:もし、そのとき、著者がこの小説の舞台を日本にしたら、 政(地方自治体も含む)・官・民・学・マスコミ
の「 原子力村
」を描いただろうね。
原発をめぐる 中国の共産党一党独裁
、 権力争い
、 幹部の汚職体質
の代わりにね。
そして東電の 現場と本社との対立や
「 隠蔽体質
」を描いただろうね。
中国の現場の 民工
の存在とその管理者の関係の代わりにね。
作家の想像力
福島第1原発を予告
したものになっていたかもね。
しかし、「 原子力村
」の「 原発安全神話
」がそれを阻んだようだね。