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私 :今月は、こないだの 日銀 の 金融緩和策 の 変更 についての各紙の報道について、「 ななめ読み 」をしているね。
比較 の ポイント は、このニュースが金融問題という 専門性 が強いので、各紙とも、どのくらい読者に 分かりやすく 書いているかだね。
A 氏: 見出し を見ると、 朝日 は「 日銀緩和 量 より 金利重視 」、 読売 は「 日銀緩和 量 から 金利 に」。 朝日 と 読売 は、ほとんど同じで、 毎日 は「 日銀 、 長期金利 に 目標 」となっていて、 朝日 、 読売 よりは意味がわかるかもしれないが、どうもピンとこないと 池上 氏はいう。
私 : 日経 の 見出し は 「 日銀 、 緩和 の 長期化視野 」とあり、要するに 日銀 の 金融緩和政策 が なかなか成果を上げない ので、 長期的 な 視点 から 取り組む べく 方針 を 変えた のかと、 日銀 の 金融政策 の 新方針 の 本質 を 見事 に 言い当てている と 池上 氏は 指摘 し、 見出し では、 日経 に 軍配 を 上げている ね。
A 氏 :次に「 中身 」の記事の「 ななめ読み 」だね。
朝日 の記事については、せっかく日銀の新政策を知ろうと新聞を読み始めた人は、新聞を投げ出すだろうと、 酷評 だね。
日銀 の 政策 を子細に見ると、 相当危うい橋 を 渡っている ことがわかるが、新聞には、それを読者に伝えて 警鐘 を 鳴らす責務 があるが、専門家しか理解できない記事を書いていたら、読者は危機感を共有できなく、読者を置いてきぼりにする原稿を書いていては、 民主主義 の 危機 を招きかねないと厳しい。
私 : 朝日 は、 1面記事はスペースの制約があるので、解説が必要になり、2面の「 いちから わかる!」欄に解説をしている。
これには、「 景気を 良くしてデフレ から 脱却 するため、 国債 や 金融商品 を買い取って『 市場 に 流し込むお金 』を増やし、 企業 や 家庭 にもっとお金を使ってもらおうとしている」とある。
池上 氏は「 お金 を 市場 に 流し込む 」という 表現 がわかりにくいと、さらにコメントしているね。
これは、読者は何がわからないか、記者がわからないまま記事を書くという 典型例 で、これは、 毎日 、 読売 も同じことだという。
A 氏 :そこで、 池上 氏は「 模範解答 」ともいうべき記事を書いている。
私 :長くなるがそのまま引用しておこう。
「 民間 の 銀行 は、ふだん 現金 をあまり持っていないので、互いに資金の貸し借りをしています。『 借りたい 』という銀行より『貸したい』銀行が増えれば、 需要と供給 の関係 金利 は下がります。
そこで 日銀 は、 民間 の 銀行 が持っている 国債 を大量に買い上げます。すると各銀行の 手持ち の 現金 が増えるため、 資金 を「 貸したい 」という 銀行 が 増え 、 金利 が 下がります 。これが「 金融緩和 」です。この 金利 は 返済期間 が短いので「 短期金利 」と呼ばれます。
今回、 日銀 が目指すのは「 長期金利 」を コントロール すること。この 長期金利 は 満期 が 10年 の 国債 の 金利 です。 日銀 が 金融緩和 で 大量 の 国債 を 買う ので、 民間 の 銀行 は 日銀 への 転売目的 で 満期 が 10年 の 長期国債 を 買い込みます 。 その結果 、 金利 が 低くて も 国債 に 買い手 がつき、長期 国債 の 金利 が 下がり過ぎました 。これを 下がり過ぎない ようにする。これが 今回 の 日銀 の 新政策 なのです」。