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2005.11.12

臓器移植とロッテ

テーマ：ニュース(95839)

カテゴリ：社会問題

今日（１１月１２日）、朝ＮＨＫ（だと思う）ニュースで臓器移植のことを特集していた。
今井友輝君（６）が心臓移植を待っている。
拡張型心筋症という病気だ。
そしてこの心臓移植のため、募金にロッテの選手が協力しているという内容だった。
この放送でもロッテの選手が試合後にマイクを握り、募金への協力をを呼びかけていた。

今井君が１１月３日アメリカへ渡ったとの報道。

心臓移植手術：千葉の今井友輝君が渡米（毎日新聞）

無事、今井友輝君はアメリカへ到着した。
募金総額は９５，８５３，５３２円（１１月９日現在）にもなった。
ロッテの影響は大きい。

友輝くんを救う会HP

ロッテあっぱれだ！

今、日本では脳死による移植しか道がない。
しかも、１５歳という年齢制限がある。

臓器移植Q＆Ａ

アメリカへ渡って移植を待つにしても患者の体力が渡航に耐えねばならないし、経済的負担も大変なものがある。
また、アメリカへ行って心臓移植するにしても、アメリカでは臓器が潤沢にあるわけではない。
その中で日本人が移植を受けるのは大きな問題がある。
しかも、日本に移植ができる技術がないかというとそうではない。
技術を持ちながら日本の患者を国内では救えないという法律の壁がある。
と、自ら臓器移植をした衆議院議員の河野太郎氏がこの番組で言っていた。

臓器移植法改正に関する河野私案について（河野太郎オフィシャルウェブサイト）

逆に社民党の阿部知子（彼女は小児科医でもある）氏は子どもの移植に批判的だった。

詳しくはここに書いてある。

ともこの政治へのメッセージ

私には臓器移植で忘れられないことがある。
作家の渡辺淳一氏だ。彼は医師として活躍していた。
作家になる前は札幌医大の整形外科講師までしていた。
しかし彼はある事件がきっかけで大学を出ることになった。
有名な和田教授による心臓移植だ。

和田教授・心臓移植疑惑 和田寿郎（Wikipedia）

渡辺氏はこの心臓移植を小説「白い宴」で発表した。
そのため、大学との関係から作家に転向した。
また、自伝的小説「白夜」にもこのことを書いている。

日本では、この和田教授による心臓移植以降、移植は進まなかった。

日本は今岐路に立っている。

それとも日本で移植ができるように法改正をするか？

今後、同じような子どもがいたら、またアメリカへ送り出すしかないのか？
正直私も「脳死が人の死」ということには今でも抵抗がある。
だから阿部氏のことを容易に批判できない。
よって私自身の結論は今は出せない。
しかしこの記事をきっかけにして脳死と臓器移植についてもう一度考えてもらいたい。

参考になった記事。

ロッテ優勝！その影でもう一つの戦い。（スケ★さく）

千葉ロッテマリーンズと友輝くん（カブ・プレジャー・ドット・コム）

書いた俺が募金しなければただの偽善的活動なわけだが（月基地はきょうも平和）

Embassy day（Ready Steady Go！）

友輝君を救ってください！！（ひなたぼっこ）

ロッテ、そして今井友輝君の臓器移植について言及。
こうした記事がもっとクローズアップされていい。

脳死問題２（渡辺淳一編）（誰でもわかる！最新医学ニュース）

↑渡辺淳一と臓器移植について言及。

「脳死」は人の死ではありません

脳死は人の死ではない

「脳死＝人の死（21世紀ジャーナル）

脳死は人の死か

問題が人の死に関係することなので、こうした意見も大切だ。

臓器移植Q&A 脳死と臓器移植

臓器移植法改正案についての意見交換ページ

臓器移植について詳しい資料が満載。

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