りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

2006.03.24
XML
カテゴリ: 社会問題

朝早くから働かされて夜11時に荷物を配送センターに降ろす。
寝る時間は2,3時間だそうだ。これがトラック運転士の現実なのか。
次の日も朝5時半には起きなければならない。

こうした人の犠牲によって、運送会社は人に多くの物を運ぶ。
衣類や食品、そして日用雑貨まで。
私たちの生活は運送なしには考えられない。

この運転士の話を聞いて私は疑問に感じた。
日本は物流だけでなくいろいろな部分でとても便利になった。
24時間営業のコンビニはあるし、ジュースなどの自動販売機はいたるところにある。
それで本当に人間は幸せになったのだろうか?

夜中にコンビニの電灯がまぶしい必要があるのか?
自動販売機は今の数必要なのか?
夜中にジュースを飲む必要はあるのか?

私にはわからないことだらけだ。

人はこうしたことを 「発展」 とか、 「洗練」 と言う。
その「発展」や「洗練」で、果たして人は幸せになったのだろうか?

コンビニの電気が夜中でもまぶしいのは電気が使われているから。
その電力は自然破壊の元凶となる水力発電と火力発電、
そして事故が起こればその影響が心配される原子力発電によって主にまかなわれる。

そしてその電力は、コンビニだけでなく新宿や銀座の電飾にも使われる。
それほどの電飾が本当に必要なのか?
私にはわからない。

電飾によって美しい夜空は失われる。
都会に住んでいると多くの人は星の美しさなど忘れてしまう。

別な観点からもこのことは考えられる。
牛肉や牛乳を得るために牛を育てる。
日本の牛肉消費量は平成14(2002)年度で6.4kgだそうだ。

牛肉の消費量と輸入牛肉

アメリカは2000年で44.9キログラムだそうだ。

アメリカの牛肉の1人当たりの消費量

日本人から見れば明らかに牛肉食べ過ぎの状態。

ただ何となく牛肉を食べていると忘れてしまいそうだが、
牛肉を生産するために多くの穀物を必要としている。

実際 ここ にはこう書かれている。

>家畜のエサはほとんどが穀物。しかも牛や豚はぼくたち人間がそのまま穀物を食べるのよりも、ずっとたくさんの穀物をえさとして食べるんだよ。
 たとえば牛肉1kgのためには、その10数倍の穀物を牛に食べさせなければいけないんだ。豚肉1kgなら7kg、そして鶏肉1kgなら4kgの穀物が必要なんだよ(農業白書1998年版より)。


なのに日本では 牛乳100万本廃棄 というニュースすらある。

世界には多くの人が現実に飢えている。
WFP(国連世界食糧計画)では、 ハンガーマップ を作って世界の飢餓状況を人類に警告している。
逆に考えれば、みんなが牛肉を食べずに代わりに穀物を食べるなら、
飢餓はほぼ解決できるだろう。

それでもコンビニの弁当は売れ残ると廃棄されてしまうのか?

弁当の廃棄は無くならない? ーコンビニから見た食料問題ー

某ハンバーガーチェーンでは、一定の時間が経過した商品はやはり廃棄するらしい。

続・残り物のゆくえ

ハンバーガー調理技術の変遷

ここにはこうある。

>できあがって10分間経過したハンバーガーは廃棄処分することにより何時でも最高の品質のハンバーガーを提供できるようにした。

この廃棄はその後改善されたという記事もある。

2001年日本のお昼事情

>10分経過したハンバーガーは廃棄というシステムも現在は180億円投資し、30秒でハンバーガーが作成できるシステムに入れ替えを行ったのだという。これにより毎年廃棄されていた90億円分のハンバーガーが生かされる事になると言う。環境問題が社会問題として取りざたされている昨今、こういった対策を他社に先駆けて行っていることも好印象を受ける。

こんなページもある。

食のグローバル化と農業と都市環境の微妙な関係

以下の文章が興味深い。

>具体的に、65円バーガーの食材と原産地を調べてみた。パンの間に牛肉のハンバーガーパティ、ピクルス1枚、タマネギのみじん切り、ケチャップ、マスタードが入っている。80円のチーズバーガーは、これにチーズが1枚加わる。これらの食材でいえば、牛肉はオーストラリア産、パン原料の小麦粉はアメリカ、カナダ産、ピクルスはスリランカ産など数カ国、タマネギはアメリカ産、チーズはオーストラリア、ニュージーランド産だ。

そのほか、ビッグマックなどのパンの上に付いているゴマはグアテマラなど数カ国からの輸入。ポテトは100%アメリカ産。半額バーガーの対象になっているハンバーガー、チーズバーガーでは、食材のほぼ100%が輸入品なのだ。


日本は多くの国から食糧を輸入している。
そのためには航空会社も多くの路線を持ち、輸送機を使って食料を運ぶ。
時間が経過すれば廃棄するかもしれない食料を、ジェット燃料を使って輸送する。

フード・マイレージ

フード・マイレージとは何か。

食のマイレージも気遣って

一方で飢えている人がいて、もう一方で大量の穀物を使って育てた肉を廃棄する。
そんな国でも物流のために家族を過ごす時間や睡眠時間を削っている。
先進国と言われる日本も、実は貧しい国なのかもしれない。

所得の高い、食物が豊富にある国がいい国なのか?
それは違う。
私はこう質問した。
「日本人はタイ人よりも所得がある。これは日本人がタイ人よりも幸福ということか?」
あるタイ人はこう答えた。
「所得を比較して幸福か否かを決めることは出来ない。
所得があるということはそれだけよけいな事を考えなければならないということだ」
彼の意見は正しい。

GDP(国内総生産) を比較して、国民の幸福を知ることが間違いを誘発するといういい例だ。

例えば蚊が多くいる国は蚊取り線香や蚊取りマットなどの需要が伸びる。
蚊に刺された場合の塗り薬なども必要になる。
すると国内総生産は伸びる。
少なくとも同じ条件の国と比較したら確実にこのことは実証される。

話を運転士に戻そう。
この運転士にも家族がいる。
家族と過ごす時間もなく、慢性の睡眠不足で多くの人の「幸福」のためにトラックを運転し続ける運転士。
洗練された社会はこの運転士の幸福を作り出しているか?
そして「幸福とは何か?」ということを本当に問う人はいるのか?

もともとこうした物流システムは、人間の幸福のために開発されたという一面があるのではないか?
(もちろん資本主義社会の宿命である「利潤の追求」という面は存在する)

言うまでもなく、幸福追求が悪いわけではない。
今さら アーミッシュ のような生活ができるわけもない。
なぜなら、一度手に入れた生活レベルを、人間は簡単には捨てられないように出来ているからだ。
だからここで紹介した運転士が運転士を辞めれば済むという問題ではない。
社会がすでに狂っている。

だが幸福追求の名の下に、ベクトルが狂ったら人間は幸福のために不幸になる。
そのことを、どれだけの人が考え、知っているか。

人は幸福追求のために不幸になっているのか?

だとしたら何たる皮肉か?



関連記事

食料自給率は最低です(慶次の日記)

↑食料自給率について詳しく書かれた記事。
私の記事とはテーマがまったく同じではないが、とても参考になった。



本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト

楽天ブックストップページ カフェ・ド・ラクテンブックス





バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。


2005-11-09 14:42:20
拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。


***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
その場合リンクは必要とはしません。
意見があればコメントかメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。
今のところメッセージは全て読んでいます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.03.24 11:17:24
[社会問題] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

バックナンバー

2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11
2025.10
2025.09

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: