PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ
購入履歴
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20111022/inv1110221434003-n1.htm
2011.10.22 夕刊フジ
円を一気に急上昇させた理由は、(1)欧州各国の債務問題への警戒感(2)景気が低迷する米国で追加緩和観測が高まった-のが大きな要因。一方で、26日のユーロ圏の首脳会議で欧州危機に対する包括策が最終合意に達するとの期待を材料にドルを売る動きが加速、債務問題を抱える対ユーロでなく、対ドルで円が上昇した。
「ユーロ各国の合意が難しく、市場の失望感が高まっている。米国の緩和を先取りしドル売り円買いが進んだ」。野村証券の木内登英チーフエコノミストはこう指摘する。
第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストも「経常黒字国の日本の円が消去法的に買われている」と分析する。
しかし、為替市場やこの日一気に200ドル超値上がりした米株式市場では、市場関係者の間で欧州財政危機への過度な悲観論が後退し、「ドル買いの動きが巻き戻され、売りに転じた」との見方も広がった。
ロイター通信によると、ニューヨーク市場で大口のドル売りが出た後、76円の水準で邦銀からとみられるドル買いが入った。
ただ、市場では「73円台まで円高が進むのも間近」との観測は根強い。政府・日銀は、週明けの市場動向などを見ながら対応を検討する。
多額の資金が動く為替市場では、先進7カ国(G7)が東日本大震災後の今年3月に実施した円売り介入のような政策協調が不可欠。現在は円高に対する各国の危機感は共有されていないが、日本は急激な円高による産業空洞化の危機に直面している。単独でも円高阻止の姿勢を強く示す覚悟が必要なのだが...。